概要
原産地はドイツとポーランドにまたがるポメラニア地方で、その名称も地名に由来する。
系統的にはサモエドの系統で、スピッツを小さくしたような、ずんぐりむっくりな全身を覆わんばかりにふわふわした毛が特徴的である。
もともとソリ犬が先祖なので泳ぎは上手ではない。むしろ水は苦手で、大部分のポメラニアンは本能的に水浴びや風呂が嫌いである。逆に雪は大好きである。雪原にポメラニアンを放つと発狂したかのようにおおはしゃぎする。しかし、そのわりには寒がりで、ストーブの前に、毛が燃えるのではないかというほど接近して暖を取ることがよくある。
食性は基本的に肉食で市販のドッグフードを好むが、ダイコンやちくわ、フライドポテトやりんごや柿など、穀物や炭水化物、果物を好んで食べる個体も多いため、雑食性と言えないこともない。骨付きの鶏肉は特に好物で、取り上げようとすると飼い主に牙を剥く場合がある(骨付き肉は内臓に刺さることがあるので、ポメラニアンに与えるのは好ましくない)。
散歩や食事の世話をする者をよく理解し、会社勤めで普段はいない「お父さん」を自分より下位と認識し、敵意を示すこともある。また、かつてイギリスの王族貴族がポメラニアンを珍重し品種改良を競ったことは有名である。
通称は「ポメ」であるが、ニコニコ的には「毛玉」という者もいる。まぁ、こちらの動画を見ていただければさもありなんと思えよう。
性格は好奇心旺盛で活発であるが、警戒心が強く、きゃんきゃん吼えやすい。また、寂しがり屋でもあり、飼い主依存が強い。家で1日中放置したポメラニアンは、飼い主の帰宅の気配を察すると、フローリングの床の場合、ドリフトしながら玄関前へ滑り込み、ちぎれんばかりに尻尾を振って玄関のドアが開くのを待っている。リラックスした空間では腹を出して仰向けに寝そべり、まるでおっさんのように横たわりうたた寝する。また、いびきや寝言も言う。
小型犬ゆえに骨折しやすいので、好奇心旺盛な分、ぴょんぴょん飛び跳ねたりして、脱臼や骨折というリスクがあるので犬の行動に気をつけたほうがいい。また遺伝的に心臓に疾患が見られる事もある。
毛の色は茶色、白、黒が多いが、白黒やまるで黒柴のような麻呂付きなど色々な毛色がある。なお、もふもふという事でダブルコートの犬種である。その為、こまめにトリミングなどをする事が望まれる。
なお、最近茶色を中心に夏場の暑い時期に柴犬のようなカットをしているポメが見られる。刈り方にもよるが柴犬の子供そっくりにもなる事がある。
ロングコートチワワとの関係+獅子丸
犬好きの中にはたまにロングコートチワワと区別がつかなくなることがあるかもしれない。そもそもポメラニアンやパピヨンとチワワの交配を繰り返してロングコートチワワが誕生したので、色々特徴的にダブってしまうのだろう。
また、そのずんぐりむっくりさから「忍者ハットリくん」に出てくる獅子丸のモデルはポメラニアンでは?と思ってしまう事もあるかもしれないが、獅子丸のモデルはチャウチャウである。
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白黒 |
茶色 |
白ポメ |
「シロ、わたあめ!」 |
ポメとチワワ |
黒ポメ |
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関連項目
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