ラジオ会館とは、秋葉原にある商業施設である。正式名称は秋葉原ラジオ会館。通称はラジ館、ラジカン等。
概要
ラジオ会館の場所は秋葉原駅を出てすぐ目の前。現在の建物は2014年7月に改築開業したものである。主な入居店舗はホビーショップや電気部品店だが、1階はメガネ屋やコンビニ(サンクス)、地下には飲食店(銀座ライオン)といった変わり種もある。
旧本館は、秋葉原駅側から正面に見える「世界の ラジオ会館 秋葉原」の大きなネオンサインでも知られ、新本館の看板にもこの意匠が引き継がれたが、このネオンサイン自体は2001年設置と、実はラジオ会館の歴史の中では比較的新しい物である。
歴史
ラジオ会館は1950年に開業。当初は木造の長屋だったが、1962年に現在の万世橋警察署に面した側に高層ビルを新築(秋葉原初の高層建築)。1972年には北側にも同じ高さのビルを建設して合体し、長年親しまれることになった本館ビルが完成する。
秋葉原という立地と、ラジオ会館というネーミングというだけあり、当初から小規模な電器屋や軒を連ねていたが、1970年代に日本電気(NEC)がラジオ会館内にBit-INN東京を開業してからは、マイコン(パソコン)の一大販売拠点となった。
そんな秋葉原も、1990年代に電器店やパソコン店が不振になり撤退が相次ぐと、空き店舗となったスペースにK-BOOKSや海洋堂、ボークスといったオタク向け店舗が続々とラジオ会館に出店。秋葉原における主力商品の変化とともに、ラジオ会館はその歴史を歩んできた。
2000年代も終わりになると、築後四、五十年経過した本館の老朽化が顕著となる。行政から耐震性の問題が指摘されるに至り、2011年夏をめどに本館を閉鎖し、改築に踏み切ることになった。閉鎖直前に発生した東日本大震災(東京は震度5強を記録)により本館はダメージを受け、補修工事のため1週間休業することになる。
2011年8月、惜しまれつつ本館は閉鎖、解体された。仮移転先となる1号館から3号館は2011年6月から7月にかけて開業した。このうち、プレハブの仮設店舗だった3号館はボークスが丸々入居していた。
2014年7月、新本館がオープン。これにより、1、2号館で営業した店舗が新本館へ再移転。なお、3号館のボークスは旧1号館へと移転して営業している。
法人について
建物としてのラジオ会館(秋葉原ラジオ会館)を所有・賃貸している会社は株式会社秋葉原ラジオ会館(1953年設立)で、広告等の管理を行っているのがその子会社である株式会社ラジカンマネジメント(2012年設立)である。
一方、旧ビル閉鎖の2011年頃より、フリーペーパー「ラジ館」の発行や、「ラジオ会館」等の名称を使った各種イベント、ECモールの運営を行っていた株式会社ラジオ会館(2011年設立)は、前述の株式会社秋葉原ラジオ会館とは別個の法人であり、秋葉原ラジオ会館のウェブサイトでも会社概要でその旨が明記されている。ただ、全くの無関係というわけでもなく、株式会社ラジオ会館のウェブサイトによると、少なくとも初期の段階では秋葉原ラジオ会館側の許諾や出資を受けていた様子。
そのあたりの経緯に関する「怪文書の怪文書」といわれる文章が、2014年7月にはてな匿名ダイアリーに投稿され話題となった。
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