六番目の小夜子(ろくばんめのさよこ)とは、恩田陸の小説。また、それを原作としたドラマ。
概要
津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
第3回日本ファンタジーノベル大賞に応募され、最終選考まで残るが落選。1992年、当時新潮社が同賞の受け皿として持っていた今でいうライトノベルレーベルである新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズから刊行された。1998年に単行本で再刊されたあと、2001年に新潮文庫入りし、現在も入手可能。
ジャンルは学園ホラー。魅惑的な導入と設定、一癖も二癖もある登場人物、中盤までのたいへんな盛り上がりとどこかすっきりしないラストという、恩田陸作品の構成要素がだいたい詰まったデビュー作。本作から恩田陸ワールドにハマったという読者も多いだろう。
話自体に直接的な繋がりはないが、主人公・関根秋の家族は『象と耳鳴り』や『puzzle』、「図書室の海」などの作品に顔を出している。
2000年にNHK教育でドラマ化(全12話)され、こちらの人気も非常に高い。5回も再放送されているため、ドラマで知ったという人も多いだろう。ちなみにこのドラマ、主演が鈴木杏と栗山千明、助演に山田孝之と松本まりか、脇役に山崎育三郎や平田裕香など、主要な子役が軒並みその後での活躍を見せており、今見ると非常に豪華なキャストのドラマである。
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関連項目
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