吉祥寺(きちじょうじ)とは、東京都武蔵野市にある地名である。略してジョージなどと略された頃もあり、かつては原宿や下北沢、自由が丘、代官山などとともに若者向けファッションの先端基地として知られた。
よく、首都圏外で勘違いする人が多いのでもう一度言うが、東京都23区内ではなく武蔵野市、多摩である。また、吉祥寺(きっしょうじ)でもない。
概要
歴史をざっと言うと、吉祥寺の名の由来は、曹洞宗の寺院、吉祥寺に由来するもので、 明暦の大火で門前に住んでいた住民が家を失ったことから移住し、 吉祥寺と名付けたものである。幕府が計画的に都市を作り、そこに大名屋敷ができ、また幕府御用の萱場として期限付きで扶持米を与え建築費用も貸与し、多くの住民を住まわせ武蔵野開墾の拠点となった。
更に関東大震災では多くの被災者が移り住むようになり、市街地が拡大した。後に成蹊学園の移転を皮切りに学生街として発展を遂げる。現在は吉祥寺駅(JR東日本・京王電鉄)を中心とし、商店街や百貨店があり人でにぎわっている。しかし、若者中心とした商業では限度があったため、百貨店は東急百貨店しか残っておらず、かつて存在した近鉄百貨店は撤退してヨドバシに、伊勢丹もまた姿を消し、多摩地区最大の商業拠点、立川駅前とは大きく水を空けられた。
成蹊中・高や成蹊大学、藤村女子といった学校が近くにあるため、学生の姿も多く、若者の街として定着し、バブル期にはファッションビルも林立し、国内きってのファッションの街として知られ、23区外にもかかわらず長らく住みたい地区上位に選ばれていた。一方、ろくでなしBLUESなどヤンキー漫画の舞台としても多く採り上げられており、昔はかなりガラの悪い街としての悪名も高かった(西のアメ村、東のジョージなどと揶揄された)。
近年はサブカルチャーと関係が深くなり、吉祥寺を舞台やモデルにした作品は数多い。また、かつてはサブカルや下町の商店街を古臭いものとして切り捨てていたが、近年は逆にそのアングラ要素を売りとしているなど価値観も大きく様変わりしている。
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