君のような勘のいいガキは嫌いだよとは、大人が勘の鋭い子供に対してぶつける台詞である。
エド「この記事の概要ができたのはいつだっけ?」タッカー「2年前だね」
元は漫画「鋼の錬金術師」で登場した台詞。単行本2巻(第5話)でショウ・タッカーが口にした。
賢者の石の情報を集めるため、国家錬金術師である「綴命の錬金術士」ショウ・タッカーを訪ねるエドとアルフォンス。
タッカーは人語を解する合成獣の研究で国家錬金術師の資格を取得したが、2年前に妻に逃げられ、娘のニーナ、大型犬のアレキサンダーと共に暮らしていた。
資格の更新に必要な研究成果として、再び合成に成功した「人語を解する合成獣」を披露するタッカーに、合成獣の正体に感づいたエドが会話する場面である。
「タッカーさん。人語を理解する合成獣の研究が認められて資格とったのいつだっけ?」
「ええと…2年前だね」
「奥さんがいなくなったのは?」
「……2年前だね」
「もひとつ質問いいかな」
「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
作中有数の胸糞シーンであり、豹変したタッカーに読者は少なからぬ衝撃を受けた。
強烈な印象を植えつけた本シーンは連載から10年以上経った今も読者の記憶に残り続けている。
改変しやすく汎用性の高い台詞であり、近年ではネット上の掲示板やtwitterで小話や呟きの最後のオチとして用いられる機会が増加し、一時期ブームとなった。
創作する際は、1つ目と2つ目の質問の返答が結果的に同じになり、3つ目で核心に迫るものが完成度が高いとされる。 返答内容が同じでも、相対的か絶対的かを統一する必要がある。
用法
大体は、隠し事を見抜いてきた相手に対して不快感を露にしつつ応答したり、隠し事に関する相手の推測が当たっていることを暗に認めたりするときに用いられる。または、質問をぶつけてきた相手に対して直接答える代わりに得体の知れない恐怖を漂わせながら返答するのにも適する。
- 用法1
親戚の集まりで「お前もいい歳だし彼女いるだろ」って話題になった。
俺は見栄を張って「いる」と答えたら「名前は?」と聞かれたので咄嗟に「みくです」と返した。
するといとこの5歳の幼女が「はちゅねみく!はちゅねみく!!」って叫んでて微笑ましかった。
君のような勘のいいガキは嫌いだよ - 用法2
「今年は日本のニートが何人くらい減ったんだっけ?」
「え~と、三万人だね」
「日本の年間自殺者数って何人だっけ?」
「…三万人だね」
「もひとつ質問いいかな… 減ったニートはどこへ行った?」
「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」 - 用法3
「スタッフさん、コミケは何時開場だっけ?」
「え~と、10時からだね」
「10時まであと何時間?」
「約10時間だね」
「もう一つ質問いいかな? ここにいた1000人を超える徹夜組…どこに行った!?」
「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
「やりやがったな!徹夜組で賢者の石を錬成しやがったな!」 - 用法4
「英国海軍さん、トライバル級駆逐艦9番艦"ヌビアン"が失ったのってどの部分だっけ?」
「ええと、艦首だね」
「同12番艦"ズールー"が失ったのは?」
「艦尾だね」
「もひとつ質問いいかな このトライバル級駆逐艦"ズビアン"とかいうの…どうやって建造した?」
「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
エド「イラストがニコニコ静画に投稿されたのは?」タッカー「2年前だね」
エド「もひとつ質問いいかな あの商品どこで買った?」
タッカー「君のような勘のいい関連項目は嫌いだよ」
アル「タッカーさん。それ以上喋ったら今度はボクがブチ切れる」
- 37
- 0pt