エドワード・エルリックとは、漫画及びそのアニメ化作品『鋼の錬金術師』の主人公であるウルトラ豆粒ドチビ
エルリック兄弟の兄である。
概要
人物の大まかな特徴
史上最年少で国家錬金術師の資格を得た錬金術師で、後述の特徴から「鋼」の二つ名を持つ。肉親はヴァン・ホーエンハイム(父)、トリシャ・エルリック(母)、アルフォンス・エルリック(弟)。ホーエンハイムとトリシャが事実婚である為、母方の姓を名乗っている。
身体上の特徴として、機械鎧の右腕と左足(普段は手袋と服で隠している)、栗色っぽいロングブロンドと金の瞳(父の遺伝)、低身長が挙げられる。物語開始時点でブーツとアホ毛を含めた全長でも165cmであり、「チビ」「豆」等の言葉に過剰反応してキレることも。しかも、鎧になった弟がかなり大きい為、なおさら低身長である印象を強めた。但し、ブリッグズからの逃亡以降はちゃんと成長しており、最終的には180cm(推測)までに成長している。服装は「フラメルの十字架」を背負った赤いコートがトレードマークで、自身が赤い布で錬成するほど愛着を持っている。
11歳の頃に行った人体錬成に失敗し、真理に代償として左足を奪われた。また、アルフォンス・エルリックの魂を救出する為に、自らの右手を代価にしてアルの魂を錬成した。その後国家錬金術師の勧誘に訪れたロイ・マスタングに発破をかけられ、失った手足に機械鎧(オートメイル)を装着する。「覚悟を決めるため」として自らの家を焼き払い、自身の右腕と左足、そしてアルの肉体を取り戻す旅に出発、道中、12歳で国家錬金術師の資格を得る。探求の末に、等価交換以上の成果を錬成し、禁忌とされる人体錬成をも可能にするかもしれないという伝説上の産物「賢者の石」の実在を知る。失った肉体を取り戻すために石を求めるも、賢者の石にまつわる真相を目の当たりにして、自分達のおこがましさを自覚、賢者の石に頼る事を諦める。代わりに精神的に大きく成長し、賢者の石を使わずに元の肉体に戻る方法を模索し始める。
嫌いなモノは恩人にあたるロイ・マスタングと牛乳(牛乳嫌いが低身長の原因とされるが機械鎧が原因ではという説もある)。だが、牛乳を使う料理でも例外でシチューだけは好き(トリシャの得意料理だった)。ごつい角や牙などを好む独特のセンスを持ち、錬成物のディテールや似顔絵のイメージが常人離れしている。本人曰く、「特徴を捉えればそれでいい」と思っている様子。本人は頑なに認めたがらないが、この美的感覚は父のホーエンハイム譲りと思われる。また動物運も親父同様に皆無で、アレキサンダーとブラックハヤテ号からは、ヨキと同じ最低ランクだと思われている。
性格はいわゆる自己中心的な性格で、感情的になりやすく非常に短気で捻くれ者。それが災いしてか、よく右腕の機械鎧をぶっ壊し、そのたびにウィンリィに半殺しの目にあっている。一方で他者を思いやる一面もあり、アルやウィンリィなど、自分の大切な人に危害を加えようとする(加えた)者に対しては激しい怒りを示し、時に報復行為に出る。周囲に物事を相談せずにガンガン突き進む傾向があり、この事からトラブルメーカーとしての一面も。恋愛面はやや奥手でツンデレ気味だがウィンリィのことを大事に思っている。が、それ以外の女性には容赦無い。
最終回ではウィンリィにプロポーズし結婚、子供も2人生まれている。
12歳で国家錬金術師の資格を得た事からわかるとおり、頭脳明晰で頭の回転が速い。また、鋭い洞察力も持ち合わせており、困難な局面を打開させることもしばしば。集中力も高く、読解力と応用力も高く、既成事実だけに囚われない、非常に柔軟な思考の持ち主だが、非科学的なものは信じないリアリストでもある。
能力
- 手パン錬成
- 上述の通り、素でも錬金術師として非常に優秀な上に真理をその目で見ているため、錬成陣を書かずに両掌を合わせて円環を作るだけで錬金術を発動出来る。但し、それ故に他の錬金術士とは違って錬成陣を描いた物を身に付けない前提でいることに慣れており、ひとたび機械鎧製の右腕が故障したり破壊されたりすると錬成が思うように出来ず一気に不利に陥る。
- なお、手パン錬成で最初に生成したのは槍であり(第一話)、エドもお気に入りと語っている。しかし、作中にエドが錬成した槍は合成獣の爪やキング・ブラッドレイ大総統の剣に、後にアルが手パンで錬成した物はラストの爪に斬られてしまう。エドの錬成した槍の活躍を見られるのはゲーム鋼の錬金術師と半熟英雄4の登場する荒川弘先生公認の「タガメの錬金術師」の技「エドワード」のみ。
- 得意属性
- 他の錬金術師と比べてもかなり広範囲に及ぶ知識・技術を持っており、中でも金属系の錬金術を得意とする。最も多用するのが右手の機械鎧外装を刃に変形しての攻撃だが、これをウィンリィの前でやるともれなくスパナでドツかれる。「鋼」の二つ名を持つに至った機械鎧の身体を最大限活かすためにより詳しくなったのか、元からそれが得意だったのかは不明。他にも地面から土壁を錬成して行き止まりを偽装したり、車など機械類外装を変形修理したり。しかし、錬成物のデザインはその悪魔的で毒々しいセンスの為、周りの者からの評価はあまり良くない。
- ラーニング
- 持ち前の頭の回転の速さと、莫大な錬金術の背景知識を最大限応用し、他の錬金術士が使った術を1度目にしたり体験しただけで、見よう見真似で自分流に取り入れる事や改良する事も得意。作中で確認できるだけでも、
- ・傷の男の「分解」
- ・アームストロング少佐の「地面から刺錬成」
- ・グリードの「皮膚炭素硬化」→機械鎧の炭素硬化
- ・エンヴィー体内の賢者の石で自分を錬成し直す体験→自分の魂を消費して致命傷を処置
- と、枚挙にいとまがない。
- 暗号読解
- 幼い頃、父・ヴァン=ホーエンハイムの書斎にあった大量の錬金術書籍を絵本代わりに育ったせいなのか、また父自身の才も受け継いだのか、他国言語、古文書、暗号の類の読解能力も非常に高い。古の錬金術(クセルクセス遺跡にあった錬金術の暗号)を参考文献もなしに数十分で理解し、「結晶の錬金術士」ティム・マルコーが命がけで秘匿した、賢者の石製造法に関する『クソ難解な暗号』も、軍立図書館で弟と1週間がかりとはいえ解いてしまった。
- なお、自身の錬金術研究成果については旅行記風の手記として暗号化している。
ニコニコでの扱い
ご存知の通り、ニーサンとして各種画像のコラージュ素材として活躍している。詳しくはニーサンの記事へ。また、エドを演じた朴璐美が登場するとたまにこの名称が飛んでくる。
中の人関連
朴とエドの出会いはなんとオーディション会場。その時に置いてあった原作を読んでハマったらしい。第1期は「お互いガムシャラで、『鋼』が持つエネルギーにズルズルズルーって引き込まれて『鋼』という渦に巻かれたという感覚があった」と語っており、大して第2期は「私もあれから年月を積み重ねることによって、いろんなものが自分のなかに入ってきているし、理恵ちゃんも多分そうだと思ったので、内面が違う分、以前とは違うエドやアルになって当然なんじゃないかなって。」と思っていたと語っている。一方で、監督から「おかえりなさい」といわれて不思議な気持ちになったとか。
エドを演じる際は「その方が、エドに合っていたから」ということで、毎日カラオケで喉をわざとつぶしていた。そんなエドは朴にとっては託された作者の息子であり、「なかなか一言では言い表せないんですが、エドは養子というか養子を越えた息子のような、なんとも言えない存在です」と語っている。2度、エドを演じた朴は「(エドワード役は)私からいろんなものを持って行ったし、引きずり出したし、無理矢理こじあけられたし、土足でどかどかと入ってこられた。でもされたんじゃなくて、してくれたんだという気持ちにさせられた」と非常に大きなものを得た旨を語っている。
そんな彼女も鋼の錬金術師のイベントでは高熱で喉がはれ上がりドクターストップがかかっても舞台に顔を出した。朴恒例の重大な場面でアクシデントである。この時、声を出すなと医者から厳重に注意されていたにも関わらず、声を出しては共演者に怒られていた。
関連動画
関連静画
関連項目
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