塩屋駅（兵庫県）単語

シオヤエキ

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	塩　屋しおや　Shioya
	たるみ Tarumi	す　ま Suma

塩屋駅とは神戸市垂水区塩屋町にある西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線（JR神戸線）の駅である。

概要

1929年開業。当駅の所在地である垂水区は都市近郊の住宅地として発展し続けてきたが、この塩屋駅界隈においては斜面が急で海が近接し、駅の北側に至っては歩道の確保が困難なほど道路が狭く入り組んでおり、大規模な開発は困難であった。垂水区内のありとあらゆる難所を打ち破ってきた山陽バスや神戸市営バスですら入り込めない、難攻不落の要塞である。バリアかプラズマかATフィールドが展開されているのであろうか。いや、天然要塞である。地形美である。そのおかげで塩屋町一帯は垂水区内でもとりわけ閑静な住宅街で文化人に人気があり、ジェームス山（狭義）と呼ばれる異人館街は今なお現役の住居である。駅の山側から望めるジェームス山サティの看板のある一帯はバス路線によって垂水駅の駅勢圏、その少し東側の奥は名谷駅・妙法寺駅・須磨駅の駅勢圏となっている。以上のことから、乗員人数は少ない。

垂水区全体では山陽バスと神戸市営バスによるバス路線網が非常に充実しているが当駅は先述の通り、全くバス路線との接続がないのが当駅の売りである。神戸市営地下鉄西神山手線学園都市駅や名谷駅と複数の系統で結ばれるわけがない。垂水駅やら舞子駅やら朝霧駅とを結ぶ系統も存在しない。高速バスも東京立川行きと熊本行きの２路線も発着していないので、廃止や区間短縮されても塩屋に変化はない。ひとつ言えることは、当駅を使うと足腰が鍛えられるということだ。

構造的にはJR神戸線の列車別複々線区間にあり、列車線と電車線のうち電車線だけにホームが存在する相対式2面2線で毎時の停車本数は基本的に普通８本であるが、昼間は普通４本が須磨折り返しになる。平日朝の上りは本数が爆増する。同時間帯下りも若干増える。深夜１時前には西明石行きの新快速がホームのある電車線を通過する。下りの終電は深夜１時半前まである。

大変風光明媚な場所であり、地形が険しいところほど人気が高い。「何でそんなところに家が建つねん」っていう場所に家が建ち、人が住むのが垂水区の特徴であるが、特に塩屋に関しては断崖絶壁の法面にも建つ。そして住む。さらに、塩屋の中でも当駅より南と東の一帯は台風による高潮時にはうねりを伴った大波が押し寄せ、潮を被る。当駅も最近では2004年に少なくとも2回は潮を被っている。しかし、それらの地域はそれを耐え切ってしまった。家１軒１件のデザインも多種多様で、こだわりを持って住む猛者が集結している。

この駅の界隈にファーストフード店を期待してはならない。餃子の王将ですら撤退してしまうほどである。唯一の長老はジョリーパスタであろう。駅北側の商店街はこぢんまりとしていて味がある。垂水名物のいかなごの釘煮の発祥地は当駅に隣接する山陽塩屋駅の北側のとある区画であり、石碑まで残っている。

駅前の国道２号線は慢性的な渋滞を常に引き起こしているので、車で塩屋を訪れるべきではない。何をしに来るというのであろうか。観光地ではないのだ（山側はそうかもしれないが塩屋の異人街は現在も住居として使用されており、実際に人が暮らしているので、観光はそうでないところで行う必要がある）。どうしてそんなに塩屋海岸が好きなのか！すぐ隣に須磨海岸という集客力も知名度も砂浜の総延長も桁違いのメジャーな海水浴場があるではないか！