無名の司祭とは、スマートフォン用ゲーム「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」の登場人物である。
なお、ルビがわかってないことから、実は「無名」は呉音で「ムミョウ」と読む可能性もなくはない。
概要
このゲームの主人公の敵対勢力の一つに属する人々。全員同一の真っ白い祭服(ただし現実のキリスト教の祭服と異なり、ポンチョのようなカズラや肩にかけるストラらしきものは存在せず、アルバ、もしくはその上に着るダルマティカにあたるものの上に、コープに袖がついたようなものをローブのように羽織り、白いストールをマフラーのように首に巻いている) に、同じく真っ白いミトラめいた冠をつけ、真っ白いデスマスクを能面のようにつけた姿をした無個性的な集団である。
なお、少なくともカトリックでは、典礼色のうち白の祭服は、クリスマスやイースターなど、主にイエス・キリスト本人にまつわる儀式に使う。
まだ彼らの立ち位置は出番が少ないこともありよくわからないのだが、色彩ではないが、色彩をいい感じに利用しているのが無名の司祭陣営である。キヴォトスが今のキヴォトスになる前にいた存在であり、色彩を利用することで、世界を滅ぼそうとしている感じの人たち。
彼らの目的としては、崇拝する唯一の名もなき神のために、忘れられた神々を消滅させようとするものであり、正直このようにだいぶ比喩的に伝えてもこのゲームのプレイヤーにとってはなんとなく最終的にどうしたいか察することができる。
色彩と対立するゲマトリアが、ある種ルネサンスからポストモダンに至るまでの人文思想を顕現化させたかのようなそれぞれバラバラのカオスな様相をしているのに対し、無名の司祭の基底部分には中世神学めいたコスモスともいうべき共通の意匠があり、あり方としてはある種の教条主義を感じさせる。
なお、この無名の司祭は今のところAからGまでの7人の司祭が確認されている。
この無名の司祭はネームドキャラではないのだが、この陣営においては正直モブ同然の彼らが何を唯一の神として信仰するのかが重要であるとも現状思われ、基本的に彼らが担ぐ陣営の頭に据えられた神輿よりも、「信仰」という行為の担い手である彼らのほうが勢力の主体に近いのかもしれない。
なお、無名の司祭Aの神学論争ともいうべき語気の熱い言葉が、何かとネタにされてしまった結果、物語の黒幕の一つであるにも関わらずプレイヤーからはおもちゃにされ続け、ほぼどのセリフもテンプレコメントなどになってしまった。
関連項目
- 7
- 0pt