蒟蒻畑とは、マンナンライフ社より販売されているゼリー食品である。
概要
マンナンライフ本社がある群馬県富岡市は、コンニャクイモが特産品である群馬県甘楽郡下仁田町の隣に位置する。コンニャクイモから精製した水溶性食物繊維のグルコマンナンに、ぶどうやリンゴなどの果汁で味付けしたこんにゃくを「蒟蒻畑」という名称で販売している。
蒟蒻畑はゼリー食品であるが、通常のゼリーに比べて弾力性があり、独特の食感や、ダイエット食品としても人気があるデザート菓子であり、日本国内に留まらず海外でも販売され人気がある。
しかし、その弾力性と通常のゼリーと違い融点が高いため、ゼリー感覚で嚥下して喉に詰まらせる窒息事故が起きたため、子供や年寄りに注意を呼びかける表示を追加したり、容器をハート型にする等の対策がとられたが、窒息事故は0にはならず、結局2008年10月8日をもって製造中止となった。
…のだが、製造中止の措置が執られたのは業界首位だったマンナンライフだけであり、他社のこんにゃくゼリーは普通に販売されていたことが指摘されており、かなり黒い噂(詳しくは後述)が流れた。これも早期再開の理由にあるといわれる。
2008年12月、注意書きの表示を見直し、ゼリーの品質を変更して生産を再開した[1][2]。
凍らせると大きく膨らみ、更に窒息死事故は凍らせたことを原因とする場合が多い。
どうしても凍らせて食べちゃいたい高齢者な方やいたいけなお子様には凍ったゼリーを包丁で横に切り、一口サイズにするのをオススメする。
尚、こんにゃくゼリーは、WHOも普通のゼラチンと比較してこんにゃく粉末入りゼラチンは溶けにくいため、誤嚥による気道閉塞のリスクが高いと警告しており、販売を禁止している国もある。無論、普通のゼリーも丸呑みするのは気道閉塞のリスクが高いのでオススメできない。
結論 ゼリーは飲まずに噛んで味わおう。
黒い噂
※役職は2008年当時のもの
国内・海外での誤飲による死亡事故を受け、社民党の福島みずほ党首と近藤正道参院議員からはこんにゃくゼリーの製造・輸出・販売の即時禁止と企業への責任追及と自主回収要求する申し入れが野田聖子消費者行政担当大臣に要求される。
その後、マンナンライフ社長を内閣府へ呼び出し、「こんにゃくゼリーですでに17名の命が奪われており、大変痛ましい事態を厳しく受け止めている」と違法性と改善を厳しく訴え自主回収させた。
…にも関わらず、野田聖子消費者行政担当大臣の地元企業(岐阜県)である浪速製菓のこんにゃくゼリーは発売を一切規制していない。誤解のないように言えばマンナンライフだけを特別擁護し、他の企業を叩こうというつもりは一切ない。なぜなら「蒟蒻入りゼリー」は日本全国で70銘柄以上も製造されており、誤飲による事故が起こっているのもマンナンライフだけではないからだ。もちろん、規制製品だけが特別に誤飲しやすいよう設計されているわけではない。
※現在は他銘柄の同種製品も誤飲事故が起き難いよう対策を講じられている。
簡単にまとめると
「蒟蒻入りゼリーの販売規制は、リスク同じでも70銘柄以上でマンナンライフだけ、他は総スルー」
「マンナンライフだけ吊るし上げ、社長が呼び出されて大勢の前で謝罪対応させられる羽目に」
あれれ~おかしいぞ~? コナン君もびっくりである。
・「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10
余談
関連動画
関連項目
- 呪いの館
- ソフトバンクモバイル
(「モンタギュー家とキャピュレット家」の空耳ネタ) - 風評被害
- パンは危険な食べ物(実際に喉に詰まらせ死亡する事故がたびたび起きている)
- クレーマー
- 野田聖子(当時の消費者行政担当大臣)
脚注
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