豊洲市場(とよすしじょう、Toyosu-Market)とは、東京都江東区に2018年10月開場した中央卸売市場。青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟などからなる。
概要
名前の通り、東京の豊洲に位置している。建設地には元々東京ガスの工場が立地していたが、石原慎太郎都知事の時代にこの土地を東京都が買い上げ、開発が行われてきた。工場時代に土壌が汚染されていたため土壌汚染問題が生じ、この対策のために開場が遅れた経緯がある。
開場後の豊洲市場は、主に水産物と青果を取り扱う。豊洲市場の実質的な前身である築地市場(2018年10月閉鎖)は、日本で最大の卸売市場として有名で、特に水産物の取引については世界最大規模で展開されていたこともあり、日本・世界の観光客が押し寄せる食の聖地であった。しかし築地市場は1935年に開場してから増改築はあったものの老朽化が進み、アスベスト問題や「原爆マグロ」問題による土壌汚染などのトラブルがあり、ともかく早急にどこか安全な場所に移転することが求められていた。
新しい豊洲市場は前述の土壌汚染や地盤沈下などのトラブルを抱えながらもなんとか見てくれは完成し、2018年10月11日に開場し取引が始まった。戦後日本の台所を背負ってきた築地市場だが、日本の経済成長が進むにつれどんどん取引高は増え、手狭になっていた。そこで豊洲市場では大幅に面積を増床、最新の設備を備えた世界でも類を見ない巨大マーケットとして設計され、依然様々な問題はあるものの、これから日本の食を背負って立つことのできるよう多大な期待が寄せられている。
スペック
- 青果棟
- 建築面積 約58,000m2
- 延床面積 約97,000m2
- 階数 3
- 水産仲卸売場棟
- 建築面積 約70,000m2
- 延床面積 約177,000m2
- 階数 5
- 水産卸売場棟
- 建築面積 約49,000m2
- 延床面積 約125,000m2
- 階数 5
- 管理棟
- 建築面積 約5,500m2
- 延床面積 約24,000m2
- 階数 6
ちなみに、管理棟以外の延床面積を足すと390,000m2になる。これは東京ドーム8.3個分の面積とほぼ同じで、東京ドーム5個分と言われている築地市場よりも1.7倍近く広い計算になる。
アクセス
鉄道・バス
※本項目は2023年10月7日のデータです。ダイヤ改正などで状況が変わっている可能性があるので、訪問する場合は最新情報を確認してください。
※市01系統は豊洲市場行きの第1便(新橋駅前5:02発)のみ急行となっており、国立がん研究センター前を出ると市場前駅前までノンストップとなる。
※陽12-2系統には「平日」「土曜」「休市」「土曜休市」「休日開市」「青果開市」の6種類のダイヤがある。よく確認の上利用すること。
新橋から | 出発地 | 豊洲から | ||||
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都営バス | BRT幹線 | ゆりかもめ | 利用手段 | ゆりかもめ | BRT晴海 | 都営バス |
5:02 | 6:00 | 5:45 | 始発便の時刻 | 5:15 | 7:33 | 6:46 |
4 | 0 | 2 | 5時台の本数 | 4 | 0 | 0 |
6 | 1 | 8 | 6時台の本数 | 8 | 0 | 1 |
18分 | 9分 | 27分 | 所要時間 | 3分 | 10分※ | 3分 |
220円 | 220円 | 390円 | 運賃 | 190円 | 220円 | 220円 |
※豊洲からのBRTの所要時間は終点到着のため余裕時分を含めていると思われる。
首都高速道路
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関連項目
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