RX-94 量産型νガンダムとは、SDクラブ11号の『M-MSV』に登場するMSである。
機体設定
第二次ネオ・ジオン戦争の長期化を見据えた連邦は、ドーガシリーズに対抗する為にジェガン以上の高性能機をAE社に委託開発する。そこでサイコ・フレームを採用した開発途中の「νガンダムの量産プラン」として進行したのが本機である。νガンダムが選ばれた理由は、ドーガシリーズのニュータイプ対応機「ヤクト・ドーガ」の量産化を恐れた結果とも言われている。
カタログスペックはνから多少低下しているがサイコ・フレームの採用を予定しているという説があり、原型機同様に高価な機体になると予想された。このため「エース用の少数生産機」として開発が進んだというのが通説だが、後年の資料では「ジェガンに代わる次期主力機候補」と記載した物もある。
戦乱の早期終結に加え、連邦が開発自体に積極的ではない事もあり、計画は白紙になった。少なくとも1機生産され、月軌道上でテストが行われた(この際のオプションはインコム装備であった)。
設計開始時期は『シャアの反乱』勃発以前、第二次ネオ・ジオン戦争の開戦後など諸説あるが、少なくとも原型機と並行して開発されたのは確実である。
後に量産型νガンダムの設計を流用したAE社製MS「ガンダムGファースト」がロールアウトしている。
武装
バックパックサイドのオプションラッチには「インコム・ユニット」と「フィン・ファンネル」のどれかを装着する。ニュータイプが乗る場合フィン・ファンネル、一般兵がインコムとされる。ただし、一般兵の微弱な感応波では情報のやり取りが少なく、ファンネルの制御能力も落ちてしまう(この時期のビット系兵装は、サイコフレームの補助だけだと扱いが難しかった)。
腕部のサーベルホルダーはオプションラッチに変更され、ビーム・スプレーガン等が装着される。またサーベルは腰部保持タイプの通常サイズの他に、バックパック上部にビーム・カノン兼用とされる大型ビーム・サーベルを装備している(フィン・ファンネル装備型は大型サーベルを片側に、インコム装備型は両サイドに装着する)。
活躍
上述の通り本編には登場しないバリエーション機であるため、その活躍は専らゲームなどの外伝作品に集中している。総じて「νガンダムよりは格下だが、貴重なファンネル持ちなので重宝する」といったところか。インコム装備に換装できるため、ニュータイプでなくても運用できるのも強み。
OVA版『機動戦士ガンダムUC』にも登場するプランがあったが、いわゆるやられ役としての登場であったため、固定ファンがいるというカトキハジメ氏の意見によりシルヴァ・バレトに差し替えられた。
シリーズ外の作品では『第3次スーパーロボット大戦α』にて主人公クォヴレー・ゴードンの序盤の乗機として登場。乗り換え不可であり、クォヴレーは他のモビルスーツには乗れず、他のパイロットも量産型νガンダムには乗れない。ごく短期間とはいえ、スパロボオリジナルキャラの専用機に版権作品の機体があてがわれるという珍しい設定がなされた。
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関連項目
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