音ズレとは、「あれ、音が映像と遅れて(または速く)聞こえてくるよ。」である。
概要
映像と音声のズレは、録画時や編集後の出力時、エンコード時(アップロード後の再エンコードも含む)、再生時など、様々な段階で起こり得る。基本的にはハードウェアの能力不足によるものとハードウェア・ソフトウェアの仕様によるものに分けられ、前者をマシンスペック向上で回避し、後者を手動で補正していくことになる。
動画によっては、10秒以上ズレることもあれば、2秒くらいのズレ、またはズレないで済むこともある。また、普通モードではズレてなくても、エコノミーモードで視聴したらズレることもある。
主な原因
- キャプチャする時に映像が少し遅延する……数フレームであれば仕様。キャプチャカードというのは大体そういうものである(映像をエンコードする分時間がずれる)。あとで補正するしかない。
- 映像と音声の速さが合わない……映像処理時のパワー不足によるコマ落ち(フレームドロップ)の処理が正しく行われていないかも。対処法としては解像度やフレームレートを下げる、PCを買い換える、キャプチャ専用のHDDを増設するなど。
- 動画編集でのレンダリング時に微妙に音ズレが起こる……編集中のプレビュー表示とファイル出力のタイミングは、互いに完璧に一致しているとは限らないので注意。ずれたフレーム分を修正して再レンダリングするとよい。根気がモノを言う。
- FLV/MP4エンコードした時に音がずれる……エンコード時のビットレートおよびエンコード設定によって数フレーム音がずれることがある。ビットレートに余裕をもってエンコードするのがおすすめ。
- ローカル再生時とニコニコ再生時で微妙に音がずれる……ニコニコのブラウザ再生はローカル再生に比べて約66~80ms程度音声が相対的に遅れる(映像が早く出ているように見える)。同じ動画をYouTubeに投稿してもこういった音ズレは特に起こらないので、Flash系プレーヤー全般の問題というわけではないらしい。対策としてはエンコード前に逆方向に音声をずらす(ニコニコ上で見たときに丁度よいタイミングになるように調整しておく)など。←現行プレーヤーでは解消された。
つんでれんこはエンコード時に音ズレ補正を指定できる。 - 現在(2011/5/9)の最新Flash Playerの問題により、派手に音ズレが発生する現象が発生しています。症状は動画がカクカクになり、再生を一時停止すると今までの遅れた再生分を取り戻そうとしばらく動画が動くという現象があります。この現象はニコニコ動画だけではなく、Youtubeでも同じ現象が発生するようです。対処法はFlash Playerのバージョンを落とすしかないようです。参考:http://d.hatena.ne.jp/RiSK/20120421/1334984607
対策
速いCPU&HDDを使う
CPUは、PCのスクリーンキャプチャやHDビデオキャプチャであればCore2Duo以上が目安。解像度やフレームレートが高くなるほど必要なスペックは高くなる。
HDDはシステム用・データ用とは別に、録画編集用(できれば7200rpm以上)を物理的に1台確保するのが望ましい。編集用HDDをシステム用HDDと分ける理由は、「キャプチャ中にシステムファイル等を読みに行ってフレームドロップを起こすのを防ぐため」というのもあるが、「そもそも録画・動画編集用HDDは酷使する分破損率が高く、重要なファイルの入っているドライブで共用すべきではないため」という意味もある。
自分の環境でどのくらい音がズレるか把握しておく
音ズレ修正は、AviUtlやつんでれんこなどフリーのエンコーダでも可能である。自分の使っている録画ソフトや編集ソフトが出力時にどのくらい音ズレするか目で見て設定を作っておけば、安定した音ズレ補正が可能。
関連動画
関連項目
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