「エイゴ・ノイマン軍曹だ!よろしくな!
好きな食べ物はサラミと落花生、好きな女のタイプはしとやかで可憐な女性、
好きな言葉は『ランチタイムサービス』、あとなんか聞きたいことあればいつでも俺んとこ来い!
以上、ってお前ら俺のこと見ろよ!」
『魔王城』とは、株式会社エンターブレインからファミ通文庫レーベルで発行された、田口仙年堂著作のライトノベル作品である。全五限完結。ジャンルはファンタジー。表紙および挿絵のイラストは一限目と二限目が朝未、三限目以降は朝未氏が逝去されたため、鉄雄が担当している。
概要
『吉永さん家のガーゴイル』の田口仙年堂が次に書き上げた作品。軍人でもあり医師でもある背の低さを指摘されるとキレる青年エイゴが、魔人と呼ばれる子供たちの教師となってドタバタを繰り広げるハートフル・ファンタジー作品。
要所要所で悲しく、辛いエピソードを内包しつつも、魔法学校の子供たちの、自身の力と向き合う健気さや、エイゴを始めとする大人たちの、責任を果たすための努力が、少しづつ世界を動かしていく。そういった、田口仙年堂らしい前向きさが物語の根幹を成したストーリー。
あらすじ
20年前、魔王は英雄によって討ち倒された。しかし、人同士の争いは無くなりはしなかった。
ビエント王国の衛生部隊長のエイゴは、己の力不足と作戦の遅滞を呪った。治癒の魔法もむなしく、敵弾に傷つき倒れていく友軍の兵士たち。衛生部隊の多くの戦友たちをも失い、その怒りに任せ自軍司令部に殴りこむエイゴ。口論のさなか、作戦の要の『新兵器』がやっと発動したものの、その代償として失われた命は、あまりに多かった。新兵器発動の時間を稼ぐために散った兵士たち、そして・・・・・・・。
その後、軍に反抗的な態度をとったために、エイゴは左遷され、後方勤務に回された。生き残った数少ない部下のバズとともに赴任したのは、ド田舎の軍施設での勤務であった。そこは貴族の元屋敷を改造した学び舎。エイゴとバズの任務は、そこの子供たちの教師となることだったのである。異常なほどの魔力をその身の内に秘めた子供たち-魔王の申し子とすら噂される『魔人』たち-の教師に。
一癖も二癖もあるビエント王立特殊魔法学校の六人の生徒たちと、そして彼らに果敢に立ち向かう(?)チビッコエイゴ先生とビビリのバズ先生。彼らが織りなす、笑いと涙と国をも揺るがす騒動の、悪戦苦闘の日々が始まった!
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関連項目
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