ならなかったんだよ、ロック
「でも、そうはならなかった」とは、取り返しがつくタイミングをとっくの昔に通り過ぎていることを告げるワードである。
…概要が、ほんの少し優しければ、
漫画『BLACK LAGOON』の双子編の終盤にて、主人公のロックに同僚のベニーが語った言葉の一部。主要箇所を取り出すと「でも、そうはならなかった」「ならなかったんだよ、ロック」「だから、この話はここでお終いなんだ」となる。
過去に何かをしていれば現在がより良い状態になっていたかもしれないが、もはやその可能性を追求するタイミングは既に過ぎ去っており、ろくでもない結末に甘んじろというなんとも物悲しい忠告となっている。
以下、スクロールで語られたときの状況解説。双子編のネタバレ注意
孤児として生まれ、チャイルドポルノの被写体として大人たちの欲望のはけ口にされた挙句、精神を破壊され殺し屋として育てられた双子の少年少女「ヘンゼルとグレーテル」。
彼ら双子は暗殺者としてロアナプラの街に送り込まれ、凄まじい残虐性と戦闘能力で暴れまわった末に街中の全勢力を敵に回してしまう。結果、片割れにあたる”兄様”は狙撃されて絶命。残る“姉様”は、街を脱出する手段を求めてラグーン商会を頼る。
この街に来てまだ日が浅く、彼ら双子の過去を知っていたロックは、ビジネスとしてそっけなく対応する他のクルーとは違い、”姉様”に対して真摯に対応する。しかし、”姉様”はその「お礼」と称してロックにスカートの中を見せつける。そこにあった残酷な真実(詳細は描かれていないが、恐らく幼少期に受けた凄惨な性的虐待の痕跡、あるいは自分の性を「お礼」に使うという彼女の行動そのもの)を目の当たりにしたロックは、残虐な暗殺者として殺戮を繰り返した双子もまた悪意の被害者であったことを改めて突き付けられ、彼らを救いたいと願ってしまう。
そのロックの願いに対して、ラグーン商会の先輩であるベニーは理解を示し、過去に誰かが双子を救おうとしていれば別の結末があったかもしれないことを示唆するものの、「でも、そうはならなかった」「ならなかったんだよ、ロック」「だから、この話はここでお終いなんだ」と告げる。
ネット上での使用法
本編と同じく、過去にこうしていれば素晴らしい結果が得られていたと予測した後に、「でも、そうはならなかった」「ならなかったんだよ、○○」「だから、この話はここでお終いなんだ」とつなぐ。
こうする事により、ありえたかもしれない幸福な未来と絶望的な現実との対比がより鮮明となり、読む者により深い絶望と笑いを提供できるのである。
使用例
…初版編集者が、ほんの少し優秀ならば
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でも、そうはならなかった ならなかったんだよ、閲覧者 だから、加筆はここでお終いなんだ
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関連項目にはならなかったんだよ、ロック
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