黒須克彦とは、日本の作曲家・ベーシストである。Peak A Soul+所属。1978年3月19日生まれ。神奈川県出身。
概要
2004年に橋本みゆきに提供した楽曲「Cheer Up!」で作曲家デビュー。以降、アニメ、ゲーム、アイドル、J-POPから幼稚園の園歌に至るまで幅広い分野で多数のアーティストへ楽曲提供を行っている。
アニメ作品ではmaoへ提供した「ドラえもん」の2007年以降の主題歌「夢をかなえてドラえもん」(作詞・作曲)や、μ'sへ提供してNHK紅白歌合戦でも歌唱されたラブライブ!の第二期主題歌「それは僕たちの奇跡」(作曲・編曲)などが代表曲と言えるだろう。
アイドル向けでは乃木坂46への提供曲「太陽ノック」(作曲)がシングルCDの初動で60万枚以上を売り上げるなど、2015年オリコン年間ランキング7位に入る大ヒットを記録している。
楽曲提供と並行して、ベーシストとして数多くのアーティストのライブサポートやレコーディングにも参加している。
ライブサポートを行う主なアーティストは藍井エイル、内田彩、内田真礼、ZAQ、早見沙織、三森すずこ、meg rock、yozuca*など。また、リスアニ!LIVEにおいても箱バンドのバンドマスターを務めている。多くの現場でバンドマスターを任されるほどの高い演奏技術もさることながら、膝下の低い位置で奏でる地を這うようなベース捌きや、最前列の客がベースに手で触れるくらいステージ前方に出てきてのパフォーマンスなど、ビジュアル面でも要注目である。近年は「ローリン」の愛称で親しまれており、「黒須ローリン克彦」とミドルネーム的な紹介をされることもしばしばである。
2015年以降は畑亜貴、田代智一、田淵智也とともに結成した音楽プロデュース集団「Q-MHz」のメンバーとしても活動している。
ニックネーム「ローリン」の由来
意気消沈のまま会場入りした藍井エイルは、用意されていたケータリングの弁当を食べようとしたところ、ベースの黒須克彦(愛称:ローリン)より、「お持ち帰りチャンピオンカレー」の差し入れが。「さすがローリン!」と涙ながら(?)にそのカレーを堪能するなど、リハーサルを前にバンドメンバーとの精神的なつながりを強固にした。食のパワー恐るべしだ。
【密着レポ】藍井エイル、全国ツアー3本目金沢「このままの調子で」
上記引用したリンク先の記事にあるように、現在は黒須のニックネームとして定着している「ローリン」であるが、そのネーミングの由来を知っているファンは決して多くはないのではないだろうか。ここではその由来と普及について解説する。
「ローリン」というニックネームは黒須がライブサポートに入っていたmeg rockにより2008年に命名され、同年秋頃より主にmeg rockのライブ現場でファンにも使用されるようになった。meg rockによると、普段は礼儀正しくシャイな黒須であるが、酒が入るととても陽気になるという裏の一面があるという。そしてある日の酒の席で
「そこ!会話がローリンしてない!席もローリンしようぜ!席替えだ!」
とその場を仕切りだし、(自分以外の)参加者に席替えを強要した光景が大変面白かったため、その日以来、黒須はmeg rockから「ローリン」と呼ばれるようになったとのことである。
その後、2013年まではmeg rockならびに周辺のファン・関係者の間でだけ通用していたローカルなニックネームであったが、meg rockから楽曲提供を受けていて親交もある藍井エイルがライブやレコーディングのサポートに入っていた黒須に対して「ローリン」のニックネームを使用し始めたことによって状況は一変する。
渋谷TSUTAYA O-EASTで開催された藍井の2014年春のライブツアー初日のMCで黒須を「ローリンって呼んであげてください!」とファンへ紹介したことを皮切りに、その翌週に同会場で行われた春奈るなのライブでもサポートに入っていた黒須はMCで「ローリン黒須さん」と紹介され、さらにその翌週に同会場で開催されたリスアニ!CIRCUIT Vol.5においてもバンマスを務めた黒須はリスアニ!の西原編集長(当時)から「黒須ローリン克彦」と紹介されるなど、短期間で一気に複数の現場で普及が進んだ。
その後、同じく黒須がサポートするELISAやZAQの現場などにも着実に飛び火していき、翌2015年1月に日本武道館で開催されたリスアニ!LIVE5においてはMCでの紹介にとどまらず、エンディングクレジットではステージ上の大スクリーンに「BASS:KATSUHIKO "ROLLIN'" KUROSU」と表示され、同年11月の藍井エイル日本武道館ワンマンでは、武道館いっぱいのファンから一斉に「ローリン!」と呼び掛けられる胸熱なシーンも見られるなど、すっかり業界内で「ローリン」のニックネームが定着した。
もしどこかの現場で彼の演奏を観る機会があった際には、是非「ローリン!」と呼んで応援してあげたい。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt