HETとは、Hokkaido Express Trainの略である。
概要
北海道旅客鉄道(JR北海道)が使用している、キハ183系およびキハ261系の車両のうち一部を指す。
キハ183のHET
HETの元となった車両はキハ183系の増備車で、通称N183系・NN183系と呼ばれる車両(群)である。従来車両との違いは、函館本線での120km/h運転に対応するためにヨーダンパ・ダイナミックブレーキ等が製造時から使用されていたことなどがある。
これらの車両を、函館本線へのキハ281系(スーパー北斗)の投入にあわせて座席の交換や塗色の変更などを行った際に、HET183 Hokkaido Express Train 183のロゴが描かれ、HETと呼ばれるようになった。
(一部、増備車ではないキハ183-100もどさまぎでHET色に塗られたものがある。もっとも100番台は大半が廃車になった上、1両のみ現存するキハ183-104も「オホーツク」等の色に変更されたため、HETに含む人は少ないだろう)
現在は、北海道の函館~札幌間を結ぶ特急「北斗」および、札幌~網走の「オホーツク」・旭川~網走の「大雪」で主に使用されている。過去には札幌~帯広間を結ぶ特急「とかち」でも使用されていたが、キハ283系・キハ261系に置き換えられ2007年のダイヤ改正で消滅した。
2013年7月にキハ182‐2557が炎上事故を起こし、その後しばらく運転がストップされたが、2014年8月に再開している。原因や対策などの詳細はJR北海道のプレスリリース
【PDF注意】を参照のこと。
ちなみに、HET183として使用されているキハ183(1550番台~9550番台)は、函館所属車と苗穂(札幌)所属車両があり、微妙に仕様が違う。主に前面スカートが函館はグレー、苗穂は先頭部と同じブルーだとか。苗穂車の一部には業務室が増設されていて座席が少ないとか。
キハ261のHET
ながらく「Tilt261」のロゴ(Tilt=傾ける、等の意で、カーブを効率良く曲がるための車体傾斜装置を実装していることに由来する)を使用していたキハ261だったが、整備の手間や故障が頻発したことから一部の増備車では車体傾斜装置が省略された。
そのため増備車や、車体傾斜装置を停止・除去された車両には「HET261」のロゴが掲出されるようになった。
・・・もっとも、現在キハ261系はデザイン変更の途中であり
、デザイン変更が終わった車両にはロゴは掲出されなくなる模様。
模型化
TOMIXからNゲージで「JR キハ183ー2250系特急ディーゼルカー(HET)
」として模型化されている。2015年2月頃にTOMIXから再生産がかかったため、探せばまだ見つかる・・・かもしれない。
上記のキハ183-2250のバリエーション展開で「JR キハ183系特急ディーゼルカー(サロベツ)
」(編成違いでAセット/Bセットあり)が発売されることになった。・・・が、発売を待たずしてJR北海道のダイヤ改正により、サロベツはキハ261での運用になり、サロベツに充当されていたキハ183HEは、大雪やオホーツクでの運用に移動した。どうするんでしょうね模型の表記。
また、「JRキハ2611000系特急ディーゼルカー(HETロゴ)セット
」(PDF注意)として、キハ261のHET261仕様が模型化される模様。その頃には塗り替えが完了していて、実車のHET261は居なくなってそうな気もするが、だいたいTOMIXではよくあること(そろそろ居なくなる車両を模型化発表→発売頃にラストラン)
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