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d.i.gとは、Aaruにより2001年6月29日に発売されたアダルトゲームである。
現在DLsiteFANZAにより絶賛発売中。

概要

目的

悪しき者によって消滅した村人魔物のいるダンジョンによって封印されている。
主人公ゲインはダンジョンをもぐり魔物を蹴散らしつつ、村人を救出するのだ。
もちろん助けたら一部のキャラあーんなご褒美がもらえるぞ。

登場人物

主人公(デフォルト:ゲイン)

主人公
岩の中からでてきて、女神村人の救助を頼む。
めんどくさいことは嫌いだが、強気な相手には言い返せない性格。

女神

小さな女神をしている、女神の像に話しかけると出てくる。
主人公ダンジョン冒険を依頼した人。

エリエス

神官、彼女がいないと主人公レベルが上がらない。
レベルが上がらないと基本的にダンジョンに進めずスライム以外に絶対に勝てないのでっ先に助けるべき。

セーシア

眼が見えない吟遊詩人彼女を助け出さないとセーブができない。

ピコ

何か駄にキモい今作のマスコット彼女(?)を助けないとは売ってくれない

リィーナ

巨大なを持っている少女だが、の中のはないらしい。
彼女を助け出すと武器と防具を売ってくれるようになる。
ボスを倒すごとに武器と防具は増えてくるので。

村長

アヒルにしか見えない、アヒルというと機嫌が悪くなる。
称号と残りの村人の確認ができる。

プロローグ

⦿ハヨ゛メカ

ゲイン 消去 決定

 キン! キン! キン ✨

 岩にがぶつかるたび、火とともに甲高い金属音が鳴
く。
 本来なら、こん耳障りな雑音に、す耳がいかれ、酷
い頭痛に襲われるところだ。
 しかし、もうそんなことはどうでもよかった。

 キン! キン! キン ✨

 こうしてずっと、で岩を砕き、を掘り続けている。
 もう何日……いや、もう何十日、こうしているだろうか

 そして、どれだけほりすすんだのだろうか?
 なぜ、オレはこんなことをやっているのだろうか?
 もう、それすらわからない。
 なにもかも、どうでもよくなっていた。
 自分の存在すら、もうどでもいいことなのだ。

 キン! キン! キン ✨

『…………なぜ?』
 そう……では、な穴を掘るのだ?
 もう何もかも、どうでもいいはずだ。
 なのになぜ、オレ穴を掘るんだ?
 この向こうに何かあるのか?
 いや、そんな証や証など、まった無い。
 それどころか、何もないと思う方が自然だ。

 キン! キン! キン ✨

「…………やめろ

 キン! キン! キン ✨

 「やめろ!」

 キン! キン! キン ✨

やめろ! やめろ! やめろ! やめろォォォォォォォ!
!」

 キン! キン! キン! ✨

 しかし、オレの手は止まらない。
 ただひたすら穴を掘る。
 自分の意思なのか、それとも別のなにかなのか?

 キン! キン! キン ✨

 いままででいろいろなことを考えた。

 時間は嫌というほどある。
 しかし、何も答えは出ない。
 いや、出るはずがないのだ。
 ここには自分の他には、何も語らない冷たい岩しかな
いのだから…

ガキン!!!!

「クッ!!」

 いままでとは違う鈍い金属音とともに、を持った両腕
痛がはしる。
 しびれ、感覚がなくなって手から剣が滑り落る。
「…………ここまでか」
 足元に落ち剣は見事に粉々となっていた。
 いや、これだけ酷使したのだ、いままでよくもったほうといったほう
といったほうがいいだろう。
 しかし、こ剣こそがたった一つの友であり唯一の希
望だったのだ。
 それを失った今、オレに残されたものは、もう何も無い。
 いや、たった一つだけあったか……。
「…………死か」
 頭の中が、真っ白になり、心は絶望という2文字だけに支
配された。
 身体中から希望とともに力が失われていった。
「ハ……ハハ…………ハーハッハッハッハッハッ!!」
 とうとうオレの頭もいかれたか?
 しかし、オレは笑い続けた。
 己の意思など関係なく、ただただ大笑いした。
 本当腹の底から大笑いをした。
 それにしても、まだこれだけの力が、気力が、このオレ
の中に残っていたのか。
 「………………」
 突然、身体の芯から熱いものがひろがりだした。
 それはみるみる身体中にとひろがり、全身に力が
る。
 この力は……。
「ふ…………ふざけるなッ!!」
 怒りだ。
 オレの全身は怒りに支配され、力の漲った身体は小刻み
にうち奮える。
 冗談じゃない!
 まだ終わりじゃない!
 まだオレは終わっちゃいない!!

✨ ガツン!! ✨

「クッ!!」
 オレは岩に拳を叩き込んだ。
 拳から腕へ激痛がはしる。

 ガツン!! ✨

 しかし、は拳を叩きつける。
 痛みなど関係ない。
 いや、今は痛みさえ心地よい。
 何もないよりは、痛みや苦痛でさえ、あったほうが
いのだ。

 ガツン!! ✨

 そう、まだ終わっちゃいない。

 ガツン!! ✨

 こうしてオレは生きている。

 ガツン!! ✨

 たとえこの拳が砕けても、まだ足がある。

 ガツン!! ✨

 足が折れようとも、頭がある、肩がある、身体がある。

 ガツン!! ✨

 オレは終わらない!

 ガツン!! ✨

「たとえ死んでも…………死んでもオレは終わらん!!」

 ガツン!! 🌟

「!!!!」

 カラン……! 🌟

 岩が小さく砕け、それが小石となって足元に落ちていっ
た。
 その石は本当に小さく、普段だったらまったく気にもと
めない小石だった。
 しかし、いまのオレにとって、その小石は山よりも大き
な存在だった。
 その小石が砕け落ちたところから、微か光がもれてい
た。
「ハ……ハハ…………」
 信じられなかった。
 そう、こんなに必死になっていたが、この向こうに何か
あるなどとは、自分でも信じていなかったのだ。
「ハ、ハハハ…………」
 オレはひきつった笑いをもらしながら、必死にそ穴を
ひろげた。
 小さ指をねじ込み、強引に周りの意思を崩していく。

 ゴロッ!🌟

 また石が砕け落ちた。今度のはかなり大きい。
「ウッ!!」
 少しひろがっ穴から、光が差し込み、思わず眼
む。
 ほとん目をつぶった状態で、オレはさら穴をひろげ
る。

 ボコッ!! 🌟

 大きな岩が崩れ落ち、小さなが大きなへとかわった。
 そして、ついに…………。
「ハァハァハァハァ…………」
 久しぶりの日差しだった。
 身体に力がみなぎっていくのがわかる。
スゥー…………ハァー」
 そして、この新鮮な空気。
 大きく深呼吸をして肺いっぱいにその新鮮な空気をお
くり込む。
 空気がうまいと初めて思った。
スゥー…………ハァー」
 深呼吸をするたびに頭がさえてくる。
 それにともない、徐々興奮が薄れ、落ち着きを取り戻
していく。
 そして、冷静になったオレはようやくあたりを見回した。
「………………」
 これは何かの冗談か?
 まだ、オレ夢を見ているとでもいうのか?
「こ、ここは…………」
 オレの眼に写った光景とは……。

 なにもい。
 そこはうっそうとし森に囲まれた、なに無い開けた
場所だった。
「…………う嘘だろ」
 オレはこの時、はじめて神を呪った。

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