DCCとは、
1. ダークストーカーズコンビネーションカップの略称。
2. 鉄道模型をデジタル制御する方式の「デジタルコマンドコントロール」の略称。
3. デジタルコンパクトカセットの略称。フィリップスがパナソニックと共同開発したオーディオ規格。
本項では1と2について記述する。
1.の概要
年に1度開催されるヴァンパイアハンター・ヴァンパイアセイヴァーの合同全国大会
2.の概要
鉄道模型では、普通直流(DC)0~12Vの電気を2本のレールに流し、直流モーターを動かすことで車両を走らせる。右側のレールに+の電気が流れている状態で前進するよう統一されているので、電圧の大きさと+、-の向きをコントローラーで切り替えることにより、スピードと進行方向を制御する。
しかし、この方法では、一度に1つの列車しか走らせることができない。同じ線路上に別の列車を置いておくと、片方を走らせた時にもう一方の車両も動き出してしまう。
そのため、複数の列車を走らせたい時は、側線や車庫線など、電気を通さない区間を用意して、列車を交互に走行させることになる。しかし、これでは大規模な運転会などでは、なかなか自分の車両を動かせないし、「急行が、先を走る普通電車を追い越す」「複数の列車が同じ方向に走る」「単線で、駅で上下の列車がすれ違って運転を続ける」といった実際の鉄道で見られる複雑な運転は再現が難しかった。また、走っていない車両のヘッドライトや室内灯も、停車中は消えたままになってしまった。
これを解決したのがDCC(デジタルコマンドコントロール)である。DCCでは、今までのDC方式と違って、線路に交流(AC)の電気を、全ての線路に常に流しっぱなしにしておく。一方、車両には「デコーダー」と呼ばれる集積回路を搭載し、これがコントローラーからのデジタル信号を受け取り、それに従ってモーターやライトを作動させるようになっている。車両一台一台を、細かくコントロールできるようになったのだ。
この方法は特にアメリカで受け入れられた。アメリカでは機関車を何両もつなげた重連や3重連での長編成が当たり前で、DCCを使うことで、複数の機関車を同じスピードに調節して走らせることが可能になったのだ。現在、アメリカで新規に発売される鉄道模型製品は、DCC標準装備が当たり前になっている。
そういった経緯もあって、全米鉄道模型協会(NMRA)が定めた基準が事実上の世界標準となっている。
日本におけるDCC
日本では車両のコレクターが多く、鉄道模型を走らせて楽しむ層があまり多くないこともあり、十分普及しているとはいいがたい。DCCは大型のデコーダーが多く、小型のNゲージが主流の日本での普及を阻んでいた側面もあった。
しかしながら、日本型最大手メーカーのKATOは「DCCフレンドリー」として、デコーダーの小型化と並行してDCCのデコーダーを簡単に取り付けられる車両を増やしている。さらにショウルーム「ホビーセンターカトー」を通じて、日本語マニュアルやコントローラーの発売をするなど、普及に積極的に努めている。DCC加工の代行やDCC加工済み製品の販売も行っている。
一方、その他の国内メーカーは、DCCへの対応は特に行っていないところがほとんどである。特に2番手のTOMIXは、もともとおもちゃメーカーのトミーからスタートしたため、高電圧を扱うDCCに抵抗があるのではないか、といわれる。
アメリカ型専門の模型店「さかつう」では、デコーダーなどの商品を豊富に揃え、店内でDCCのサウンド機能を実演している。有料でDCCに関する各種相談にも応じている。
DCCでできること
細かなデジタル制御によって、今までの鉄道模型の常識では考えられなかった新しい楽しみ方が開かれた。以下はその一例で、個人研究によりさらにDCCの可能性を広げる取り組みも行われている。筆者はあまりDCCを使っていないので、実際にDCCを楽しんでいる方、関連動画ともども加筆お願いします。
- 複数の列車の同時走行
- 路面電車の続行運転
- 閉塞のルールに基づいた信号作動
- 単線区間でのすれ違い運転
- 途中駅での分割・併合
- 列車に搭載したスピーカーを利用しての走行音・警笛などサウンドのコントロール
- コンピュータ制御による自動運転
関連動画
1.の関連動画
2.の関連動画
関連商品
関連項目・外部リンク
- 1
- 0pt