ESX-1とは、KORG社の開発したMAD演奏機になれるかもしれない物体。微妙に敷居が高い。
製造元ではMusic Production Samplerと呼ぶらしく、EMX-1とは末尾の単語がちょいと違う。
概要
操作の基本はELECTRIBEシリーズ共通であるため、大胆にもそちらの項目を参照していただきたい。
ESX-1の特徴としては主に下記が挙げられる。
- なんか赤い。シャア専用。3倍アイスクリームなわけではない。
- 2つのキーボード・パート(音程つけられる)
- 2つのストレッチ・パート(テンポ等を弄れる)
- 1つのスライス・パート(リズムセクション1小節とか丸ごと取り込んでブレイクビーツ!)
- 9つのドラム・パート
- 1つのオーディオ・イン・パート(外部の音をリアルタイムに弄る用)
- 一応、イマドキのフロアサウンドっぽい音ネタが入ってるけどEMX-1より当然ショボい。
- 真空管搭載でブリブリな音にできる。
- 多数のエフェクタが付いている。3つまで同時使用可能。
- 左側のリボンコントローラー。アドリブ演奏っぽいことが出来て楽しい。
なお、パートについては「1パート1音しか鳴らせない」点に注意が必要。
つまり、"基本的には"5音までしか同時に鳴らすことが出来ない(ドラムを除く)事になるが
ESX-1の場合は、オーケストラ1小節とか取り込むと以下略!なので
「5つまでの音ネタが同時に鳴らせる、ドラムのところにも無理矢理入れれば14個」と言うべき。
EMX-1との違い
最大の違いは、「鳴らせる音が最初から用意されている」のか「自分で取り込む」のかに集約される。
ニコニコ動画的には、EMX-1よりも上級者向けであると考えても良い。
ESX-1の場合は、多少の音は出荷時に用意されているとはいえ、基本的にあらゆる音を自分で全て用意する必要がある。(WAV等で取り込ませる)。このため、曲を作る前にまず音ネタを漁るところから始まることになる。「音ネタを用意しないと何も鳴らせない」代わりに、「入れちゃえば何でも鳴らせる」という利点が生まれるのであり、「音ネタ」にポイントがあると考えて差し支えない。
音さえ用意すればよいというのは、例えば下記に該当する。
- 声ネタを使ったトラックが作れる。「アカギでスカイハイ」とかできる。
- どんな音でも使える。例えば胡弓の音が使いたければ入れればよい。
- 何となく全然違う音質で作りたいなら、入れればよい。
- CDで気に入ったリズムが1小節あった。丸ごと取り込んで使っちゃえる。
- 気合いと根性とセンスと膨大なライブラリと高い経験値があれば、EMX-1で出来ることの多くは多分カバー出来る。
逆に苦手なこと等は下記。
- いちいち音ネタを拾ってくる必要がある(スネアの音一つでさえ!)
- ネタがないと、簡単にウニウニやってるだけでそれっぽい音を出したりはできない
- EMX-1と違って音程パートが2つなので、音程ものが多い曲は工夫が必要
- 「1小節単位で取り込む」「1音単位で取り込む」等を使い分ける必要があり、使用者にスキルと経験値を要求する。
- 音ネタ探しはかなり大変で、なおかつそれ自体に経験値やセンスが問われたりするので敷居が高い。
音ネタで何が出来るのか、一番解りやすいのは下記関連動画の「ESX-1でSigSig劣化版(再現)」。
EMX-1は上記が全て裏返しになっていると考えればよい。
向こうは手軽であるところに重要なポイントがある。
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関連項目・リンク
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