No.48 シャドー・リッチとは、漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
概要
アストラルの記憶のピースとされる特別なカード、ナンバーズの1枚。シャドウ(シャドー)が使用するランク3のモンスター・エクシーズ。攻撃力は1800で、大まかに以下のような効果を持つ。
- このカードが攻撃を受けたとき、あるいは効果によって破壊するか取り除こうとしたとき、フィールド上に「幻影トークン」(ランク3・攻撃力500)を可能な限り特殊召喚する(このトークンとシャドー・リッチ本体は相手には攻撃・破壊を行ってみるまで判別できない)。幻影トークンの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは無効になる?
- 幻影トークンが破壊されたとき、相手プレイヤーに破壊されたトークンの攻撃力分のダメージを与える。
- 1ターンに1度、このターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上の幻影トークンの攻撃力の合計分このカードの攻撃力をアップすることができる。この効果を発動するターン、自分フィールド上の幻影トークンは攻撃できない。
シャドウは「No.13 ケインズ・デビル」と「No.31 アベルズ・デビル」で神代凌牙(シャーク)と天城カイトを罠にはめ、なにも出来ずに2人のライフが減り続けるように仕向け、さらに遊馬と特殊ルールでデュエルを行った。そのルールは遊馬の持つ4000のライフのうち、2002ポイントがシャークとカイトに分け与えられるというものである(1001ポイントずつ2人で分割)。
そのデュエルにおいて、シャドウの先行1ターン目に「シャドー・プラナリア」2体をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚。直後に遊馬の「No.39 希望皇ホープ」の攻撃を受けるが、効果で幻影トークンを出現させ、幻影トークンに攻撃させることで回避、幻影トークンが破壊されたことで遊馬にダメージを与えた。
その後、幻影トークンの攻撃力を集約させて攻撃力3300となりホープへ攻撃、ホープの効果も「スタン・エクシーズ」で無効化して攻撃を決めたが、「ハーフ・アン・ブレイク」(「ハーフ・アンブレイク」の異表記ないしは誤りか)によってホープは破壊されなかった。
そうしている間にもシャークとカイトのライフはどんどん減少、明らかに時間稼ぎを行っている(アストラルも指摘している)このカードの効果を前に2人のライフは残り1になってしまう。追いつめられた2人のために遊馬は残り1098しかない自身のライフを1000ポイントずつ2人に分け与えようとする。どうあっても2人を救いたいという思いによってアストラルの新たな力が解放され、シャイニング・エクシーズ・チェンジによって「SNo.39 希望皇ホープONE」が出現。
ホープONEの効果によって幻影トークンとこのカードはまとめて除外され、その攻撃力の合計分3300ポイントのダメージがシャドウへ炸裂、さらにホープONEのダイレクトアタックを受け、シャドウは消滅した。
デュエル終了後、No.13,31とともに、遊馬(アストラル)の手に渡った。
遊馬とのラストデュエルでアストラルが使用。
「ナンバーズ・エヴァイユ」の効果でエクストラデッキから「No.93 希望皇ホープ・カイザー」のオーバーレイ・ユニットとなった。
1.は原作の「マジカルシルクハット」に近い効果だったと言える。
OCG版
「ザ・ヴァリュアブル・ブック 16」(2013年8月21日発売)の同梱カードとしてOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/闇属性/アンデット族/ATK 1800/DEF 0
レベル3モンスター×2
相手ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールド上に「幻影トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守500)1体を特殊召喚する。
また、自分フィールド上に「幻影トークン」が存在する限り、
相手はこのカードを攻撃対象にできない。
このカードの攻撃力は、自分フィールド上の「幻影トークン」の数×500ポイントアップする。
トークンの特殊召喚タイミングが相手ターンならばいつでもよくなったが、特殊召喚できるのは1体だけとなった。また、トークンと本体を判別できない効果は再現不可能であるため、攻撃対象にならない効果に変更され、幻影トークンの破壊時のダメージは削除された。また、攻撃力吸収の効果は常に上昇するように変更された。さらに、トークンは漫画版ではランク3のモンスターであったが、こちらではレベル1のモンスターとなった。
トークンを特殊召喚することで自身を守る効果を持っている。
しかし、漫画版と異なり1体しか特殊召喚できないため、攻撃力500のトークン程度では簡単に突破されてしまう。生き残って素材をフルに使っても最大2体までしかトークンを展開できない。
トークンの数に応じて攻撃力を上昇させる効果を持っているが、トークン自体があまり展開できず、出したところですぐに破壊されてトークンが残らないため、頑張っても1体分で2300どまりと、効果を使用した「No.17 リバイス・ドラゴン」に届かない。「和睦の使者」などでトークンやこのカードを守れば2800までは狙えるが、時間がかかりすぎるのが難点。
このカードをまとめて複数展開すれば、幻影トークンの展開速度も上がるため、多少は攻撃から守ったり攻撃力の上昇も狙いやすくできる。とはいえ、攻撃以外の手段による除去に狙われる可能性や、このカードを複数展開する手間、次の自分のターンまで待たねば結局攻撃力上昇は狙えないことなどから、やはり「No.17 リバイス・ドラゴン」や「発条機雷ゼンマイン」といった優秀なランク3モンスターに比べて見劣りしてしまう。
あえて使用するのであれば、「暴走闘君」あたりで幻影トークンを守ってやるなど、ある程度サポートが必要だろう。
一応、素材2体で出せるランク3の闇属性モンスターで、攻撃力を2000以上にできるので、「魔のデッキ破壊ウイルス」のリリース要因として使うことはできる。しかし、相手ターンまで待たなければならないため、それだけのためにこのカードを使用するのは考えもの。
リリース要因としては、ランク3エクシーズに重ねられる「ダウナード・マジシャン」や、より汎用性の高い「幻影騎士団ブレイクソード」などが存在するため、種族の違いなどで差別化を図りたい。
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