しおかぜ(列車)とは (シオカゼとは) [単語記事]

しおかぜとは、国鉄→JR西日本・JR四国にかけて運行している列車である。

概要

岡山駅から松山駅の間を、宇野線・本四備讃線・予讃線経由で結ぶ特急列車である。山陽新幹線に接続しており、JR四国の主力列車の一つである。かつては宇和島駅発着の列車もあったが、現在は松山駅発着に揃えられている。

しおかぜ 2号以外のすべての列車は宇多津駅・多度津駅でいしづちと連結・切り離しが行われている。
繁忙期にはいしづちを運休にし、いしづちの車両をしおかぜに充てることがある。また、瀬戸大橋線が不通となった場合は、高松駅発着に変更することがある。

この列車といしづちの一部で使われている8000系は楽器のような東芝 GTO インバーターが特徴で流線型の先頭車もあいまって鉄道ファン的に人気が高かったのだが2023年 12月に2回目のリニューアルを受け8600系に準じたデザインになり東芝製でハイブリットsicのIGBTインバーターになった。2027年までに全車にリニューアルを行うので高速で唸るGTO インバーターを楽しむならお早めに

かつては山陽特急の一部だったが、四国特急になってからは基本的に本州から四国西部に向かう特急列車として走っている。昔は宇高連絡線の高松から松山・宇和島へ行く列車だったが、現在の運行経路は主に岡山駅～松山駅である。

列車名は瀬戸内から吹く潮風より取られている。

編成図：

8000系8両編成（下記以外、6-8号車いしづち、宇多津駅・多度津駅～松山駅間併結）

8600系7両編成（7・8・11・12・19・20・23・24号、6・8号車いしづち、宇多津駅・多度津駅～松山駅間併結）

※Gはグリーン車。なお、多客期にはいしづちを運休し「いしづち」車両をしおかぜに充てることがある。

●は全列車停車、○は半数以上が停車、▲は半数以下の停車、－は通過。

駅名	岡山駅	児島駅	宇多津駅	丸亀駅	多度津駅	詫間駅	高瀬駅	観音寺駅	豊浜駅	川之江駅	伊予三島駅	伊予土居駅	新居浜駅	伊予西条駅	石鎚山駅	壬生川駅	今治駅	伊予北条駅	三津浜駅	松山駅
しおかぜ 1・3－30号 [岡山～松山]	●	●	●	●	●	▲	▲	●	－	●	●	－	●	●	－	●	●	○	－	●
しおかぜ 2号 [伊予西条→岡山]	●	●	●	●	●	●	●	●	－	●	●	－	●	●

1968年 10月　新大阪～下関間を走ってる特急しおじの増発という形で廃止。

1972年 3月　急行いよの格上げで、南風と並び四国初の特急として高松～松山・宇和島間に特急しおかぜ3往復が設定される。高松を朝昼晩に出て、晩の便は松山止まりとした。食堂車なし7両編成のキハ181系を新製投入。
停車駅は高松 - 新居浜 - 今治 - 松山 - 伊予大洲or八幡浜 -宇和島

1977年 3月　高松～松山間1往復、宇和島発着3往復の計4往復体制に増発。

1986年 11月　キハ185系の投入により、急行いよ・うわじまを格上げして高松～松山間8往復、高松～宇和島間5往復の計13往復になる。

1988年 4月　瀬戸大橋線開業に伴い高松便はいしづちとなり、しおかぜは岡山～松山・宇和島間の特急となる。松山止が下り4本上り3本、宇和島便が下り1本上り2本の計5往復になる。

1989年 7月　松山止が下り6本上り5本、宇和島便が下り2本上り3本の計8往復に増発。

1993年 3月　 8000系量産車投入、キハ181系引退。9往復が松山行、残り1往復が宇和島行の計10往復に増発。松山～宇和島間は直通便以外宇和海に編入。

1994年 12月　下り1往復増発。

1997年 11月　下り12本、上り11本に増発。

1998年 3月　下り14本、上り13本に増発。

1998年 10月　伊予西条始発の上り1本を増発。

2000年 3月　1往復増発して計15往復に増発。

2013年 3月　伊予西条始発のしおかぜ 2号を今治始発に延長。

2016年 3月　 2000系が運用から撤退し、宇和島乗り入れ廃止。8600系が使用開始。
　　　　　一部はアンパンマン列車で運行。

2019年 3月　今治始発のしおかぜ 2号を伊予西条始発に短縮。

2020年 5月　新型ウイルス感染症による乗客減の為、一部運休の他、繁忙期以外もいしづちとの併結を取りやめ多度津・宇多津で乗り換える方式に変更（当然だが両数も5両、4両に減車、3両のもあったとか）

※2023年時点では解消済み

2022年南風と共に50周年を迎え

下記はコロナ禍時に運転された4両編成

ポストを読み込み中です
 https://twitter.com/zafJEKaQG3frjwv/status/1490267288565850115

国鉄時代は、最高速度が85キロに制限されておりまた単線のため運転停車も多く、高松～新居浜間の約100 キロの所要時間は急行と大差がなく、200キロ離れた松山ですら20分くらいしか所要時間に差はなかった。また、臨時下り列車として夜行便が設定されたことがある。
いしづちとの系統分離後も併結運転を多く行っており、ほぼすべての列車が宇多津駅で併結作業を行う。なお、お盆等のラッシュ時にはしおかぜを全区間8両編成で走らせるため、いしづちは全区間運休となる。（その代わりに8600系や気動車特急を使った区間いしづちが高松～多度津で運転される。）2020年以降はコロナ禍の影響で平常時もいしづちを併結しない運転も行った。（上記にあるように8両ではない）
予讃線は伊予市以南が非電化のため、かつて設定されていた宇和島直通便は2000系「アンパンマン列車」が使用されていた。また、このため、いしづちとともに気動車・電車両方が運用に入る列車となっていた。