のけもの少女同盟とは (ノケモノショウジョドウメイとは) [単語記事]

『のけもの少女同盟』とは、榛名まおによる納豆のステマ4コマ漫画である。

概要

まんがタイムきららMAXにて2016年5，6月号にゲスト掲載の後、同年8月号から2019年 3月号まで連載された。単行本は全2巻。
題材はざっくり言えば「保健室登校」なのだが、授業時間中は教室で授業に出ているメインキャラが多かったり、主人公の霞は教室に居たいのに倒れて保健室送りになっているだけだったりと、狭義の「保健室登校漫画」らしい要素は薄め。

きらら作品としては異例中の異例とも言える展開を迎えた事で何かと有名である。
しかし決して衝撃の展開だけに頼った一発ネタのような作品ではなく、作者の前々作『ぐーぱん！』から受け継がれてきたクセが強い美少女たちの過激でシュールなギャグ性、そして前作『こずみっしょん！』にも通じる、クラスに馴染めない「のけもの」たちのコミュニティの始まりから終わりまでを描き切った丁寧な積み重ねも見所となっている、全2巻の中に作者過去作のエッセンスが詰め込まれた総決算ともいえる一作である。

ストーリー

超軟弱、ツンギレ、厨二病……とある女子高の保健室の一角に、何の因果か学校不適合者たちが集結。友達を作って普通の生徒に復帰することを目指して今日もあれこれミーティング！友達何人出来るかな？奇想天外なクラス復帰コメディ 4コマ！

登場人物

桐原霞: 病弱な主人公。病気のせいで入院生活が長く今まで殆ど学校に登校した事が無かったが、なんとか病気を治して健康になったため高1の5月に一カ月遅れで初登校し、「普通に友達を作り、普通に学園生活を送る」という夢のために奮闘する。それでも超虚弱体質は相変わらずで、毎度肝心なところで貧血等で倒れて保健室送りになってしまい学生らしいイベントを体験出来ずに逃すことが多い。長らく入院生活だったために世間の常識にかなり疎くて天然ボケを発揮する。納豆を万能の健康食品と信じており、毎日納豆を食べつつ隙あらば友達の昼食にもぶち込もうとしている。
ずっと友達作りと学園生活だけを楽しみにしていてその先など考えていなかったが、友達との交流を機に新たな将来の夢を見つける。

川居すずめ: ツンツンデレ。孤高を好み友達は要らないと考えている一匹狼タイプで、他人を寄せ付けない雰囲気からクラスで浮いてしまっている。でも押されるとデレるチョロイン。保健係としてたまたま保健室に立ち寄った所を強引に勧誘されて部活の一員になった。
当初は友達作りにも部の活動にも最も消極的だったが、霞たちと一緒に様々な体験をする中で変わっていき、最終的に「第二の主人公」と言えるポジションになる。

熊代ニカ: ロシアハーフ。来日前から日本の漫画やアニメが大好きだったオタクで、クラスメイトがオタク趣味をバカにする事に耐えられず保健室に入り浸るようになる。普段はロシア語混じりのカタコトキャラを作っているが本当は日本語ペラペラ。

倉持詠子: ホラー好き。ももの姪。シャイかつ人見知りで、心を許した相手以外の前では殆ど喋れないため教室に行けずに保健室登校になっていた。物陰に隠れたり謎生物のぬいぐるみを使った腹話術（？）を使えば饒舌に喋る。ホラーの中で特にスプラッターが大好きで、高校生ながらゴア特殊効果の腕は既に本職顔負け。