アイル(グランブルーファンタジー)

アイル(グランブルーファンタジー)とは、ゲーム「グランブルーファンタジー」に登場するキャラクターである。
土属性の恒常SSR、および土属性の夏季限定SRとして、レジェンドガチャより入手可能。

概要

年齢	15歳
身長	165cm
種族	ヒューマン
趣味	寝ること、地図を見ること、懸垂
好き	闘争、痛み、コーヒー（自称）
嫌い	閉塞、甘えた奴、甘い物（自称）

2016-05-18にレジェンドガチャに実装された、土属性恒常SSR。
当時は期間限定キャラクターという扱いだったが、それにふさわしい圧倒的な火力が持ち味となっている。
実力者との血が沸くようなギリギリの死闘に飢えており、戦闘においてもあえて瀕死になってから真価を発揮するような性質を持つ反面、明らかに苦手であろう苦いコーヒーを好みと称するなど、思春期の少年らしさも垣間見える性格。
　
初期より実装されている同作品のキャラクター、ジェシカが探しているという、失踪した実弟その人。
ジェシカは彼が星晶獣に攫われたものだと思い込んでいたようだが、実際は生家の生温い生活に嫌気が差し、裏の世界へ身を投じていたのだった。
これには師匠兼悪友のボーマンという男が絡んでおり……。
　
姉のジェシカ同様、華奢な見た目にそぐわない超怪力体質。
それを活かし、生家を出奔後は、ギリギリの死闘を求めて地下闘技場で格闘家として生活していた。
これを反映するかのように、死に瀕した際のアイルの通常攻撃はまさに異常と言えるほどの火力を誇り、エンドコンテンツである十天衆をも凌ぐ最強と言える存在となっている。
しかしキャラクターの背景通り、自ら傷を負って瀕死になることで強さを発揮するという特異なスタイルのため、敵によっては全く真価を発揮できずに倒れるというリスキーなキャラクターでもある。

ゲーム内の性能

恒常SSR版、夏季限定SR版ともに、強烈な背水バフを発動して通常攻撃で殴る純粋な手数型アタッカーとして実装されている。
使用間隔0T(1Tに何度でも使える)という特異な性質を持つ1アビを使って自らのHPを減らしつつ、逆境効果で強力な背水バフを得るというのがこのキャラの根幹となっており、持ち味である通常攻撃の火力は土属性どころか全キャラ通しても最強と言ってよい。

HPが減れば減るほどにダメージ上限や連続攻撃確率もハネ上がっていくサポートアビリティを持つため、基本的には死なない程度に1アビを刻み、通常攻撃で殴るだけで結果を出せるアタッカーである。
その戦闘スタイルは単純明快ながら、アイル自身のバフとサポアビや土属性には豊富な背水スキル、そして自身の奥義効果である5割追撃付与により、他の追随を許さない火力を叩き出すことが可能。
具体的には、他キャラクターが通常攻撃で50万-70万前後という状況において、アイルは通常攻撃一撃で100万を超えることも容易く、トリプルアタックしようものなら硬直無しの400万付近を叩き出すほどの火力となる。

このように、1アビと通常攻撃こそが軸のキャラではあるが、2アビのジョルトカウンターおよび3アビの挑発の使い方にプレイヤーの熟練度が問われるという奥深さも持ち合わせる。
2アビのジョルトカウンターは攻撃の手を止めてカウンターに専念し、3アビの挑発は自らにターゲットを引き寄せながら致命的な一撃は耐える（いわゆるガッツ）を得るというもの。
一見してHPを保って手数を出したいアイルにはそぐわない弱気なアビリティに見えるが、実際はカウンターのために手を止めるという部分、ガッツによりHPを最大まで減らせるという部分を利用することにより、チェインバーストによる硬直時間をカットしたり火力の理論値を引き出し、さらなるダメージ効率の上昇が見込めるというテクニックが存在する。
これを理解しているか否かにより、高難易度バトルにおけるダメージレースには大きな差が生じるため、シンプルな性質の裏にテクニカルな要素をも含んだキャラと言える。

そんなアイルだが、2019年5月現在の環境においては、背水と通常攻撃こそが至高だったかつてとは真逆に、渾身および奥義が重視されるゲームバランスとなり、苦境に立たされることとなった。
近年の高難易度コンテンツがことごとく
「高HP確保を強制する無属性攻撃」
「瀕死時に強制的に戦闘不能となるフィールド」
など露骨な背水メタを多数引っさげていることも、背水というコンセプト全体に対して逆風となっている。
このため、背水と通常攻撃こそを旨とするアイルはその影響をモロに受け、採用率が落ちつつある。
相変わらず通常攻撃による高速ターン回しが重要となるバトルでは最適解となり得るのだが、しかしそれであれば他属性の独壇場となってしまうため、やはり苦しい状況は変わらない。
このように、アイル本人は非常に高いスペックを持ちながら、現環境においてはそぐわない立場にあると言える。
だがそのような高難易度コンテンツ以外に挑む際には、その火力を十全に発揮してくれることだろう。