命のかぎり歩み 地上の星々を繋がんとした
親愛なる者の記録をここに
お前が手繰れば 運命は集うだろう
たとえ今は天地に隔たれ 心隔たれていようとも
第十四の座――その名を アゼム
アゼムとは、ファイナルファンタジーXIV(FF14)の登場人物である。
上記「登場人物」としたが、作中の時代では故人であり、実際には登場しない。ゲーム中のあるシーンではそれらしき人物が一瞬だけ画面に映るが、それは別の登場人物が見た幻覚・錯覚の類であり、「登場した」とは言い難い。公式の読み物「漆黒秘話」にてその人物の名が出てくるが、別の登場人物が話題にしているだけであり、やはり本人は登場しない。
太古の昔に栄えた文明の最高行政機関「十四人委員会」の1人。しかし他の委員会のメンバーが決定した重要事項に反対し、そこから離脱した。
「アゼム」という名は正確には十四人委員会における座(≒役職)を示すものであり、この人物にも別に本名が存在するものと思われるが、それは明らかにされていない。
「アゼム」を知る者はその座、そしてその人物について、こう語る。
そもそも第十四の座というのは、変わった役目を持っていてね。
世界の今を知り、解決すべき問題があれば、
拾い集めるのが仕事だったんだ。ゆえに彼は旅をして、実に多くの人と出会った……。
そんな中で、いざ問題を見つけたときに、
委員会に持ち帰って……くれてもよかったんだけどねぇ。フフ……解決できる仲間を喚び寄せて、
自分たちで突撃しちゃうんだ、これが……。
この発言は、プレイヤー次第で少し変化が発生する。その条件やどう変化するのかをここに記すことはしないが、大筋が変わるようなものではない。
※この項目は、「漆黒のヴィランズ」「暁月のフィナーレ」のネタバレを多く含みます。該当拡張パッチ未プレイの方はご注意ください。
十四人委員会の「アゼム」の座に就いた者は作中で2人存在する。ひとりは、座を降りたのち、終末の災厄を鎮めるために召喚されたゾディアークを封印すべくハイデリンとなった古代人ヴェーネス。もうひとりは、ゾディアーク召喚の直前に委員会を離反した、ヴェーネスの次にアゼムに就いた古代人。ヴェーネスはアゼム時代にこの「おもしろい子」に出会い、アゼムの座を託したようである。この人物が委員会を離反しアゼムの座を降りたあとは座を受け継いだ者がおらず空席となったため、最後のアゼムとなった。この最後のアゼムは作中で本名が公開されなかったため、単に「アゼム」と言われた際は、この最後のアゼムを指しているものと考えてよい。
アゼムは委員会を離反した後、世界分割(ハイデリンキック)に巻き込まれるわけだが、その分割された14の魂はそれぞれの世界で「光の戦士」の魂のもととなった。すなわち、世界分割から1万2000年の時を経て、アゼムの魂のエーテルは原初世界ではプレイヤーキャラクターである光の戦士に、第一世界ではアルバートにそれぞれ転生したのである。ただし、漆黒のヴィランズにおいてエメトセルクが「当世の英雄が何を成し…」と発言しており、少なくともアゼムの魂が直接光の戦士に転生したわけではなく、何代か別の人物の魂に受け継がれたうえで現代で光の戦士の魂となったようである。
もっとも、これらの情報はストーリーをよく読んだうえで導き出される解釈の一つにすぎず、直接「アゼムの魂は光の戦士のものになった」と表現されたことはない。吉田P/Dもパッチ5.4のインタビュー
にて「これ以上は踏み込まない」としている。
しかし、アゼムの性別は光の戦士の性別設定と同じものになる(上項の会話文では、アゼムを指す三人称が「彼/彼女」で切り替わる)こと、創造物管理局長ヒュトロダエウスが光の戦士を見て「アゼムの魂とすごくよく似ている」と評していること、アゼムの記憶のクリスタルをアーモロートのヒュトロダエウスから渡されたときに「確かに返した」と表現することなどからも窺い知ることができ、多数のプレイヤーはこう解釈しているものと思われる。
アーモロートのヒュトロダエウス曰く、アゼムの魂の色は「不思議な色」をしているらしく、魂が分割されて薄くなっていても見間違えようがない色であると評している。
そんなアゼムであるが、本人はかなり自由奔放で破天荒な人物であったらしく、「漆黒秘話」や暁月のフィナーレのストーリーでもその一端を垣間見れる。アゼムという特殊な役職の都合上、世界の問題を直接見るために世界を旅したわけだが、困っている人を見れば手助けに回り、いざ問題を見つけても委員会に持ち帰らずその場で解決を試みようとしたり、火山が噴火するとなればその噴火を止めるためとブドウを守るために火山に突撃したりと、考えるより先に行動するタイプの人物だった模様。他人への不干渉を美徳としていた古代では異端な人物であり、しかしながら助けられた人々からは感謝されており、多くの古代人から慕われていたようである。
それでも他の委員会のメンバーに迷惑をかけることも多く、よく叱られていたらしい。アゼムの多大なるやらかしにヒュトロダエウスは大笑いしながら面白がって手助けし、エメトセルクはため息をつきながら事後処理や支援に追われる羽目になりつつ、なんだかんだで良き友人同士だったという。委員会の役職それぞれの記憶を込めた「記憶のクリスタル」の作成段階では、アゼムはすでに離反後だったためアゼムのクリスタルだけ当初作られなかったが、エメトセルクだけは思うところがあったのか、アゼムが作り出した「しかるべき星を喚び寄せる術」――困難に立ち向かってともに解決する仲間を召喚する術と記事冒頭の文章を込め、密かに作成していた。
エリディブスがクリスタルタワーに吸収された際、エリディブスが忘れていた委員会の記憶を思い出させたために記憶のクリスタルも一緒に吸収されてしまったが、アゼムのクリスタルだけは光の戦士の手元にあったため吸収されなかった。その後も光の戦士は、窮地を乗り切るキーアイテムとして、またエメトセルクの形見として、そしてアゼム、ひいては古代世界が確かに存在したことを忘れないための記憶として、アゼムのクリスタルを所持し続けている。
検索すればここより詳細な情報はいくらでも出てくるだろうが、その多くはFF14の大きなネタバレに直結するため、注意が必要である。
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最終更新:2025/12/12(金) 14:00
最終更新:2025/12/12(金) 13:00
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