アリサ(ガールズ&パンツァー)

アリサとは、「ガールズ＆パンツァー」に登場するキャラクターである。CV.平野綾。

概要

サンダース大付属高校戦車道チーム、副隊長。ケイ、ナオミにつぐチームのナンバー3で参謀役。
赤みがかった茶髪に短めのツインテールで背は低く、青いリュックを身に着けていることが多い。

大洗戦前にナオミとともに大洗チームを訪れ、自軍のフード車等に案内。ケイの快活明朗なノリにはついていけないのか、角谷杏のダジャレに大笑いするケイを呆れたようなジト目で見ていた。

対大洗女子学園戦

全国大会一回戦、大洗戦では前線指揮を執るケイとナオミに代わりフラッグ車M4A1に搭乗。車長兼通信手として一両単独で行動する。

ケイには内密で傍受気球を打ち上げ大洗チームの無線を傍受しており、戦闘序盤では傍受情報を活用してウサギさんチームを包囲、更に救援部隊の進行方向に回りこむよう指示を出すなど戦闘を有利に進めた。この時指示の正確さを疑問に思ったケイには「女の勘です」と答えている。

その後大洗チームはジャンクション地点への集合を発令。これを傍受で見破られると逃走に移り、フラッグ車38（ｔ）戦車は単独でC1024R地点に隠れるよう指示を出した。これを知ったアリサはフラッグ車撃破の好機と捉えて2両を派遣したが、なぜか待ち構えていたⅢ号突撃砲、M3リーの攻撃で1両を失ってしまう。

予想外の損害に動揺しつつも、大洗チーム全車に128高地に集結するよう命じる指示を傍受したアリサはケイに128高地への移動を連絡。流石にケイも不審に思ったようだったが、「私の情報は確実です」と返答。ケイもそれを信じることにしたのか、不敵な笑みを浮かべてこれに従った。

しかしこれは完全に誤情報であり、128高地には人っ子一人いなかった。西住みほ率いる大洗チームは、包囲網脱出以降傍受気球の存在に気づき、無線傍受を逆用する作戦に出ていたのである。アリサもようやく嵌められたことに気づいたが、その直後磯部典子率いるアヒルさんチームの触接を受ける。

両者しばしの硬直の後、アヒルさんチーム八九式中戦車はみほに連絡を入れつつ慌てて逃走に移った。アリサも追撃に移るが、煙幕を張られて視界が取れず、煙が晴れた時には、すでに大洗全車による待ち伏せを受けていた。この期に及んでアリサはケイに救援を求め、無線傍受を明かして叱責を受けている。

5両から追われることとなったアリサは恐慌状態に陥り、追手に対しヒステリックに喚きながら逃走。味方の救援を受け一息つくものの1両で追われている構図は変わらず、丘に登って高所から射撃したⅣ号戦車の一撃で戦闘不能となり、サンダース付属の敗退が決定した。

性格

独断で通信傍受を行うなど手段を選ばない策士であり、「戦いに格好いいも何もあるか！手段を選ぶな！」という言葉に性格がよく現れている。（この発言は後にケイの「これは戦争じゃない」という言葉であっさり否定されてしまった）

しかし高地への集合命令を傍受したときに高笑いして「捨て身の作戦に出たわね！」と叫ぶなど調子に乗りやすく、また予想外の危地に陥ると冷静さを失って狼狽してしまいやすい。

大洗との戦闘中、八九式の接触を受けた時には苛烈なまでに攻撃を叫び、弾を当てられないと部下を叱咤、視界が取れないのも気にせずに射撃を命令。さらには手際の悪い装填手を怒鳴りつけ、機銃での攻撃を命じるなど、部下には強く当たっている。だが煙幕が晴れ待ち伏せに気づくと一転して混乱、慌てて戦車を後退させ逃走しながらなぜか搭乗するシャーマンの自慢を喚き始め、

「このタフなシャーマンがやられるわけ無いわ！なにせ、五万両も作られた大ベストセラーよ！丈夫で壊れにくいし、おまけに居住性も高い！バカでも乗れるくらい操縦が簡単で、バカにも扱えるマニュアル付きよ！」

「お言葉ですが自慢になってません！」

「うるさいわよ！」

 としっかり突っ込みが入っているあたり、喚きつつもなんか余裕があるように見えなくもない。

その後も彼女の喚きは続き、今度は

「なによその戦車……小さすぎて的にもならないじゃない！当たればイチコロなのに！」

と叫びつつ装填手を再び怒鳴りつけ、大洗チームを罵倒し始める（装填手ため息）。それどころかハッチから身を乗り出して何やら喚き始めるなど完全に醜態を晒し、みほにすら苦笑される状況に。更に追手との距離が縮まり、徐々に追い詰められるに至っては

「なんでたかしはあの子が好きなのぉ……どうして私の気持ちに、気付かないのよぉ……」

と錯乱して呟きだす始末。ちなみに話題のたかし君は以後の登場予定は一切ない、無関係の人物（公式Twitterより）とのこと。しかしこの直後17ポンド砲の咆哮とともに追手後方より味方戦車が駆けつけると、味方の救援を見た籠城軍の如く一瞬で元気を取り戻し、

「来たあぁぁぁぁ！よっしゃ！」「百倍返しで反撃よ！」

と再度テンションアップ。しかし単独で追われている状況は変わらず、前述のように丘の上からの射撃であえなく撃破、彼女はハッチの上に掲げられた白旗を見て呆然とすることとなった。

試合後は責任を感じたのか暗く沈んでおり、ケイに肩に手を置かれて頷かれ慰められたが、彼女の「反省会するから」の一言に相当ショックを受けたのか真っ青になって肩を落とすこととなった。

その後、決勝戦直前のみほにケイ達が激励しに来たがその去り際に、ジープの助手席座っていたアリサは彼女にしては珍しい邪念のない笑顔をを浮かべていた。みほ達のことを心から応援している現れであろうか。

能力

緊急時や前線での作戦指揮には向かないものの、森林での包囲戦の際は無線傍受で得た情報から的確に部隊に指示を出すなど参謀役としては非常に有能。傍受した情報を利用して適宜作戦を構築する能力を有している。

車長としても及第点で、側面から攻撃するⅣ号を見て瞬時に停止命令を出して砲撃を回避したり、追撃されてヒステリックに喚きながらも砲手に対し適宜照準の修正命令を出すなど、部下への指示はきちんと行なっている。

部下を怒鳴りつけるなど弱きを挫く面もあるが、救援が駆けつけたときは部下とハイタッチしたり、戦闘終了後にケイの一言を受け肩を落とした彼女の頭をナオミが撫でて慰めていたりと、なんだかんだで人望がないわけではない模様。

関連動画

関連静画

関連項目

• ガールズ＆パンツァー
• ケイ(ガールズ＆パンツァー)
• ナオミ(ガールズ＆パンツァー)