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IV号戦車単語

ヨンゴウセンシャ

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IV号戦車とは、ドイツ第二次世界大戦時に使用した中戦車で、大戦全期にわたってワークホースとしてドイツ機甲師団の中核を担った縁の下の持ちである。

概要

ドイツ再軍備に伴い計画された戦車開発の中で、対戦車戦闘III号戦車に随伴し歩兵火力支援を行う車両としてIV号戦車が開発されることになった。そのため開発秘匿名称もベグライトヴァーゲン(B.W.)として呼ばれることになる。III号戦車のときと同じく複数社の競作が行われ、クルップ社のB.W.I.が選ばれることになる。

体のコンセプトIII号戦車以上に大きいターレットリングをもち、後の発展良に耐えうる形をもつほか、バスケットなどを備えていた。ただしその他の部分では保守的な装備で、サスペンションはIII号戦車のトーションバー方式ではなくリーフサスペンション(バネ)方式を選択した。歩兵支援ということもありそれほど過大なを積むことはないという考えもあったかもしれない。

1937年10月より生産がスタートしたIV号戦車(A型)だったが、もともと歩兵火力支援ということもあり、火力(7.5cm/L24)も装甲(20mm)も貧弱なものだった。これは当時の諸外における歩兵支援戦車ルノーR35Mk2マチルダIIべると火力は同等でも装甲という面では見劣りしていた。とはいえ装甲が軽いことは機動に優れているということでもあった。以後、F1(F前期)までじりじりと装甲は厚くなるものの、短身7.5cmは相変わらずのままだった。

とはいうもののフランス戦で予見できた対戦車火力の貧弱さはバルバロッサ作戦以降の独ソ戦全に露見。ソ連戦車T-34にたいしてIII号戦車、IV号戦車共に火力で対抗できず、8.8cm Flak発射でなければ撃破できないという状況に陥り方針転換、F2で7.5cm/L43という長身7.5cmに換装(直後GよりL48に変更)。合わせて装甲も体前面50mmに増加され、ここにIII号戦車に代わって対戦車戦車としてドイツ軍戦車部隊のとなり、以後Jにいたるまで細かいアップデートを繰り返していくことになる。V号戦車が開発されたあとも生産は続き、実質ドイツ軍戦車部隊の中核として最初から最後まで戦うことなり、ワークホースと呼ばれる所以となった。

またその体を生かしてさまざまなバリエーション車両が現れた。代表的なものとしてはIV号突撃IV号突撃戦車<ブルムベア>、IV号駆逐戦車ナースホルンフンメルといった自走砲メーベルワーゲン、ヴィルベルヴィントといった自走対戦闘車両などなどである。

このように様々な活躍をしているが、同時期に活躍したⅢ号戦車や大戦後期に劣勢になったドイツ軍を支えたパンターⅤ号戦車)やティーガーⅥ号戦車)といった戦車のせいで一般ではあまり知られていない可哀想な戦車であった。

しかし、2012年に放映されたアニメガールズ&パンツァー」においてなんと号D主人公たちの乗として登場し、大活躍した。その甲斐あってか、ありがたいことにパンターにも引けを取らない知名度を獲得した。また、そのおかげか日本各地の模型ショップから号をはじめとする戦車プラモデルが軒並み売り切れるという現も一時起きた。知名度が上がるよやったね号!

バリエーション

Panzerkampfwagen IV Ausf.A(IV号戦車A型
先行量産型Sd.Kfz.161の特殊車両番号が与えられた。
以降のとは細かな点で差異があるものの、基本的なデザインは既にこのA型でまとまっていた。
武装は75mm戦車37(7.5cm KwK 37)1門、7.92mm MG34同軸に1挺と体前面右側に1挺の合計2挺。
75mmは短身ゆえに初速度が低く先述の通り対戦車戦闘には不足であることは確かであるが、戦車と位置付けられていたIII号戦車が当時装備していた37mmべたら純エネルギー量では勝っており、むしろ強なものであったといえる。事実、このIII号戦車では撃破し得ない対を攻撃することも念頭に入れられていた。
論、本来の任務である歩兵支援のための榴弾の威も抜群で、兵士トラックといった軟標に対し圧倒的なを発揮した。当時のヨーロッパの軍隊は歩兵や軽車両を中心とした構成であったため、電撃戦においては較的少数の配備数ながらその特長を存分に生かすことができた。
そして何より、75mmというのが当時としては破格の巨であったことが本の大きなポイントである。後に登場するアメリカM3リー/グラント中戦車フランスルノーB1ですら限定旋回式で75mmを装備している中で、これを短身ながら全周旋回式で乗せたドイツの技術世界を驚かせるには十分なものであった。
1937年10月から1938年3月にかけて35両が生産された。本の実戦参加はできるだけ短くする予定ではあったが、実際は戦車不足によって独ソ戦の初期まで前線に赴いた。
Panzerkampfwagen IV Ausf.B(IV号戦車B型
A型
外見上の特徴としては、体前面の操縦席部分の出っりをなくし30mmに増圧した1枚への変更、体機止、視察口の形状変更などが挙げられる。これにより内容積が減ったため、装弾数は75mm戦車80発、7.92mm機2400発となった。また、エンジンが強化され最高速度が40km/hに上がった。
1938年4月から同年9月にかけて42両が生産された。
Panzerkampfwagen IV Ausf.C(IV号戦車C
B型だが、点火装置の性を上げたエンジンへの変更やボルト止めタイプの増加装甲に対応するようになったことを除けばほぼ同様のものである。
1938年9月から1939年8月にかけて134両が生産された。本来なら140両生産される予定だったが、このうち6両は後述する「IV号架戦車」として作られることになったのでこのような数字となった。
Panzerkampfwagen IV Ausf.D(IV号戦車D
本格的な生産だが、操縦席の出っりや体機の存在からその外見はA型に近いものとなっている。7.92mm機弾数は2700発に増えた。
各部の装甲も増圧され最大35mmとなった。さらに1940年6月よりボルト止めタイプの増加装甲や工具が取り付けられるようになった。また、アフリカ向けに冷却用ルーバーなどを追加した熱帯も生産を開始した。
1939年10月から1941年5月にかけておよそ230両が生産された。
Panzerkampfwagen IV Ausf.E(IV号戦車E
Dだが、体前面の装甲を50mmに増圧し他の部分へも増加装甲を取り付けた以外は細部の変更のみでそれほど変化はない。
なお、本鹵獲した英軍よると、本車両の正面装甲に対しては2ポンの場合約460m以内で貫通可とし側面の場合は約914mで貫通可と判断された。また装甲に関してもある点では英国のそれと較しても10程度優良であるが、逆に接合法に関してだけは良いとは言えないと評価された。
足回りにも良を加えたため、装甲強化による重量増加にもかかわらず速度は42km/hに向上した。
1940年9月から1941年4月にかけて223両が生産された。
Panzerkampfwagen IV Ausf.F1(IV号戦車F1
Eで、はじめから防御に優れた1枚方式の装甲で構成された体を持つ。これに伴い、体前面はB/Cと同様の出っりのないものとなったが体機は残っている。7.92mm機弾数は3150発に増えた。
はもともと支援戦車の直系であるFとして生産が開始されたが、生産途中に起こったいわゆる「T-34ショック」によりの長身化が行われた。これが後述するF2であり、そちらが生産されてからは区別のためにF1と称されるようになった。
1941年4月から1942年3月にかけておよそ470両が生産された。
Panzerkampfwagen IV Ausf.F2(IV号戦車F2
早急な対戦車の増強のため、従来の24口径75mm戦車37に代わりこれを長身化した43口径75mm戦車40(7.5cm KwK 40 L/43)を搭載したもの。Sd.Kfz.161/1の特殊車両番号が与えられた。
身化したことにより弾速が上がり貫大幅に上昇、これまで対処に苦慮したT-34KV戦車を撃破し得る火力を手に入れた。また北アフリカ戦線においては8.8cm FlaKに次ぐ高火力かつ機動のある兵器として、イギリス軍の各戦車はもちろんM4シャーマンとも互かそれ以上に渡り合うことができた(ただしこれは、搭乗員の経験の差等からくるもので兵器からくるものではない)。イギリス軍は本を「Mk.IVスペシャル」と呼んでひどく恐れ、味方からは「IV号スペツィアル」と呼ばれ大いに歓迎された。
身化によって弾薬長が伸びたにもかかわらず、体各部の良によって装弾数は87発に増えている。ただし重量の増加により最高速度は40km/hとなった。
榴弾を使用した軟標の攻撃も従来通り行えるが、生産の名がそうであるように本は専ら対戦車戦闘を行うようになった。よって以降の歩兵支援は、余剰となった本シリーズの短を搭載したIII号戦車Nが受け持つようになった。
1942年3月から同年7月にかけて175両が生産され、さらに25両がF1から改造された。なおF2の呼称は生産途中の5月まで使用されたものであり、以降はG称した(便宜的に「G初期」と呼ぶこともある)。
Panzerkampfwagen IV Ausf.G(IV号戦車G
F2に続いて生産されたものだが、当初から75mm戦車40を搭載することを前提としたもの。
生産当初はF2と全く同じ仕様であったが、途中から制退機の修や30mmの増加装甲を溶接(後にボルト止めに変更)する良などが行われた。また、19431月からは視察口の強化、同年3月にはキューポラの良と増加装甲「シュルツェン」の装備も施された。
そしてこれらと同じタイミングが43口径から48口径にめられた75mm戦車40(7.5cm KwK 40 L/48)となった。5口径分(=375mm)は一見わずかばかりにしか見えないが、これにより威が1割増しとなったので決して侮れるものではない。48口径とは先端のマズルブレーキで見分けられ、43口径が全体的に丸みを帯びたもの、48口径4075㎜対戦車(7.5cm PaK 40)とほぼ同様のりのある横長のものを持っている。使用弾は従来通りであるため装弾数の変化はなかった。
1942年5月から19436月にかけておよそ1800両が生産された。このうち増加装甲を取り付けたものは800両前後である。この数字の大きさから、本III号戦車に代わる戦車として生産されるようになったことがよく分かる。
なお本生産中の1942年8月よりヒトラーの命で、修理のため前線から引き上げてきた従来のIV号戦車に対しGと同じ仕様にして再び前線へ復帰させる措置が取られた。

以下の表は48口径による各連合軍側戦車に対する有効距離(ただし飛翔する弾に対しやや傾いている場合である)。
M4中戦車 クロムウェル チャーチル T-34/85 T-34/76(※) KV(※)
体正面上部 0m 1800m 100 0m 1000 記載なし
正面下部 1300m 1400m 100 0m 記載なし 300
100 1600m 500 100 記載なし 記載なし
正面 1000 1000 700m 700m 1000 300
※この表のT-34/76及びKV-1に対する有効距離は、75戦車40によるものではなく、弾頭重量及び初速がほぼ同等の7.5cm pak40による数値である。使用弾は通常徹甲弾だと思われるが射撃条件やKV式は不明。
Panzerkampfwagen IV Ausf.H(IV号戦車H
Gで、事実上の最終発展である。Sd.Kfz.161/2の特殊車両番号が与えられた。
この時期にはより強ティーガーパンターの生産が始まり、その後出現したIS-2T-34/85や76㎜&17ポン搭載M4等の連合戦車との正面戦闘では不利であると判断されていたが戦線の拡大に生産が追い付かず依然として戦車の座についた。
体前面の装甲はG後期と同様に50mm+30mmの増加装甲ボルト止めであったが後に80mmの一枚に変更、そしてをはじめから7.5cm KwK 40 L/48とするなどGが生産途中に取り入れてきた良を一貫して行った。さらにヤーボ対策として上面の装甲を最大25mmまで増圧しキューポラに対架を設けた。
これにより体正面はM4シャーマンT-34/76のに対し十分な防御性を手に入れることができたが逆に、もっとも被弾率の高いはずの正面及び防体のバランス限界によりF1と同じ50㎜のままであり、M4シャーマン75により多少度が付いた場合でも1500m以上の距離から撃破された。この欠点は欧州戦線終結まで善されなかった。
より重量が増加したため最高速度は38km/hとなったが、新変速機の導入で安定した走行性を発揮した。
19434月から1944年7月にかけておよそ3000両が生産された。
Panzerkampfwagen IV Ausf.J(IV号戦車J
生産を容易にするため各所の簡略化に眼を置いたもの。
最大の変更点は航続距離を伸ばすために旋回用のモーターし燃料搭載量を増やしたことであり、それまで210kmだったのが320kmと約1.5倍に伸びた。については電気式から手動式になったことで速度が遅くなり不評であったとされる一方で、ハンドル旋回では装填手も手の補助に当たることができる上に傾斜地における動作では電気式よりも有利であったという利点もあった。
また、シュルツェンが「トーマシールド」と呼ばれる網のものとなった。これはに対してはであったが、対戦車ライフルの後継として用いられるようになったバズーカなどの成形炸薬弾に対して威を発揮した。
1944年6月から1945年3月にかけておよそ2400両が生産された。
ドイツ軍降伏後、シリア軍はチェコスロバキアからJを購入。後に中東戦争スーパーシャーマンセンチュリオンと交戦する事となる。ある意味固定砲台に近いが。 

スペック一覧

A~F1型(短砲身)

IV号戦車 A型 B型 C D E F1
全長 5.60m 5.92m
全幅 2.90m 2.83m 2.84m
全高 2.65m 2.68m
重量 18.4t 18.8t 20.0t 21.0t 22.3t
乗員 5名(長、手、装填手、操縦手、通信手)
最高速 35km/h 40km/h 42km/h
航続距離 140km 200km
武装 7.5cm KwK37戦車×1
7.92mm MG34×2
携行弾数 KwK37:122
MG34:3000発
75発入り弾倉×40
KwK37:80
MG34:2400発
75発入り弾倉×32
KwK37:80
MG34:2700
75発入り弾倉×36
装甲圧 10~20mm 10~30mm 10~35mm 10~50mm

F2~J型(長砲身)

IV号戦車 F2 G前期 G後期 H J
全長 6.62m 7.02m
全幅 2.84m 2.88m
全高 2.68m
重量 23.0t 23.5t 25.0t
乗員 5名(長、手、装填手、操縦手、通信手)
最高速 40km/h 38km/h
航続距離 200km 210km 320km
武装 7.5cm KwK40(L/43)戦車×1
7.92mm MG34×2
7.5cm KwK40(L/48)戦車×1
7.92mm MG34×2
携行弾数 KwK40:87
MG34:3150発(75発入り弾倉×42)
装甲圧 10~50mm 10~80mm

派生型

は特に大戦中期以降から様々な種類の自走砲ベースとなったことからも、本の汎用性の高さがえる。

Brückenlegepanzer IVIV号架戦車
それまで小非力I号戦車II号戦車の各タイプ改造したものに代わる架戦車
体全長を大きく上回る9mにもわたる大きな梁を抱えている姿が特徴的である。
1939年8月から1940年9月にかけてC及びDからそれぞれ6両ずつの12両が改造され、フランス戦に投入された。しかし予想よりも実用性がそれほど高くなかったため、一部は戦車に戻された。
Panzerbefehlswagen IVIV戦車
弾数を15発減らし、大線機や通信装置などを搭載した戦車
1944年3月より前線から引き上げられた車両からの改造88両、Jから新規製作17両が生産された。
Tauchpanzer IVIV号潜戦車
Dに潜を付与した潜戦車。基本的な仕様III号潜戦車と同様である。
III号潜戦車と同様に「あしか作戦」で使用する予定であったが、中止となったため独ソ戦を戦うことになった。
1940年におよそ40両が改造された。
Artillerie-Panzerbeobachtungswagen IVIV砲兵観測戦車
間接照準にて攻撃を行う自走砲部隊向けに作られた観測戦車
キューポラが突撃と同様のものになり、ハッチから砲兵を使っての着弾地点観測が可となった。
1944年7月から133両が改造または新造された。
Sturmpanzer IV"Brummbär"(IV号突撃戦車ブルムベア」)
IV号戦車の台に150mm突撃榴弾43(15cm StuH 43)を搭載した自走重歩兵
詳しくは「ブルムベア」を参照。
Sturmgeschütz IVIV号突撃
IV号戦車の台に48口径75mm突撃40(7.5cm StuK 40 L/48)を搭載した突撃Sd.Kfz.167の特殊車両番号が与えられた。
194311月III号突撃砲を生産していたアルケット社が爆撃されたことを引き受けて、III号突撃砲戦闘室をIV号戦車の台に搭載することによる代替を的として開発された。
1943年末から1945年4月にかけて1111両が生産された。
Jagdpanzer IVIV号駆逐戦車
IV号戦車の台に48口径75mm対戦車39(7.5cm PaK 39 L/48)を搭載した駆逐戦車Sd.Kfz.162の特殊車両番号が与えられた。
III号戦車に代わり戦車となっていたIV号戦車をベースとして、より対戦車戦闘に特化した車両として開発された。固定戦闘室なので射界は限られていたが、戦車よりも防御コストの面では有利であった。
1944年1月から同年11月にかけておよそ800両が生産された。
IV号駆逐戦車」の記事も参照。
Panzer IV/70(V)(IV号戦車/70(V))
IV号駆逐戦車をより強70口径75mm対戦車42(7.5cm PaK 42 L/70)に換装した駆逐戦車。通称「ラングドイツ語で「長い」の意)」。(V)は生産工場のフォマーグ社(Vomag)をすものである。Sd.Kfz.162/1の特殊車両番号が与えられた。
パンターと同様の火力とIV号戦車を上回る防御を兼ね備えた本は非常に強兵器ではあったが、48口径の時から抱えていたノーヘビーの問題がさらに悪化してしまったため足回りの良に手間取った。
名称が「駆逐戦車」から「戦車」となっているが、これは本の配備において「長身のを搭載する戦車」として取り扱い、戦車部隊と共に行動させるために変えたものと思われる。
1944年8月から1945年3月にかけておよそ900両が生産された。
IV号駆逐戦車」の記事も参照。
Panzer IV/70(A)(IV号戦車/70(A))
IV号戦車J台にIV号戦車/70(V)の戦闘室を搭載した駆逐戦車。(A)は生産工場のアルケット社(Alket)をすものである。
(V)よりも体容積が増加したため装弾数が増えているが、重量も増したため足回りの良が行なわれている。
IV号戦車/70(V)と並行する形で280両が生産された。
IV号駆逐戦車」の記事も参照。
8.8cm PaK 43 auf Fahrgestell Panzerkampfwagen III/IV"Nashorn"(88mm対戦車43搭載III/IV号火搭載車両ナースホルン」)
生産性をアップするために、III号戦車とIV号戦車の部品を組み合わせた「III/IV号火搭載車両」に88mm対戦車43(8.8cm PaK 43)を搭載した対戦車自走砲。「ナースホルン」とは「サイ」のことである(当初は「スズメバチ」を意味する「ホルニッセ(ヴェスペと同じ)」とつけられていたが、ヒトラーの名前を嫌ったため1944年2月27日付で変更された)。Sd.Kfz.164の特殊車両番号が与えられた。
駆逐戦車とは異なり防御の面で難があったが、オープントップであるため十分な視界が得られた上にティーガーIをも上回る絶大な火力を持っていたため、アウトレンジから連合軍を圧倒した。
19432月から1945年3月にかけて494両が生産された。
15cm sFH 18 auf Fahrgestell Panzerkampfwagen III/IV"Hummel"(150mm重榴弾18搭載III/IV号火搭載車両フンメル」)
ナースホルンと同じくIII/IV号火搭載車両150mm重榴弾18(15cm sFH 18)を搭載した自走榴弾。「フンメル」とは「マルハナバチ」のことである(これもナースホルンと同日に取りやめとなったが、代替の名前が与えられなかったためその後も部隊内では専らフンメルと呼ばれ続けた)。Sd.Kfz.165の特殊車両番号が与えられた。
「ヴェスペ」に次ぐ自走榴弾として開発され、地転換が容易な間接攻撃兵器として戦果を挙げた。またグリーレ自走歩兵のようにを撤去して弾薬を搭載した弾薬運搬も作られたが、これも野戦整備のレベルを搭載することができた。
19432月から終戦にかけて714両が生産された。
Flakpanzer IV "Möbelwagen"(IV号対戦車メーベルワーゲン」)
IV号戦車のを撤去し20mm高射機関384連装仕様(2cm Flakvierling 38)または37mm高射機関43(3.7cm FlaK 43)を搭載した対戦車
詳細は「2cm FlaK」を参照。
Flakpanzer IV"Wirbelwind"(IV号対戦車ヴィルベルヴィント」)
IV号戦車のを撤去し20mm高射機関384連装仕様(2cm Flakvierling 38)を専用に搭載した対戦車
詳細は「2cm FlaK」を参照。
Flakpanzer IV"Ostwind"(IV号対戦車「オストヴィント」)
IV号戦車のを撤去し37mm高射機関43(3.7cm FlaK 43)を専用に搭載した対戦車
を連装である37mm高射機関432連装仕様(3.7cm Flakzwilling 43)とした「オストヴィントII」も計画されていたが、後にに開発中止となった。
連合軍の進出により、1945年3月までにわずか7両しか完成しなかった。
Flakpanzer IV"Kugelblitz"(IV号対戦車クーゲルブリッツ」)
IV号戦車のを撤去し30mm高射機関103/382連装仕様(3cm Flakzwilling 103/38)を専用に搭載した対戦車
搭載機関航空機用の「3cm MK 103」から改造されたもので、2cm FlaKよりも火力や射程に優れ3.7cm FlaKよりも連射性に長けていた。さらにドイツ戦車では初の密閉式で二重構造を持つ特殊なものとなっており防御の面でも優れていた。
しかし構造が複雑であることから開発は遅れ、結局生産されることはなかった。
Zerstörer45(ツェルシュテーラー4545式対駆逐
IV号戦車のを撤去し30mm高射機関103/384連装仕様(3cm Flakvierling 103/38)を専用に搭載した対戦車
ヴィルベルヴィントとして開発され、同が搭載する2cm Flakvierling 38の架をそのまま利用し身のみを3cm FlaK 103/38に取り替え戦闘をさらに高めたものである。そのため外見はヴィルベルヴィントとほぼ変わりない。
試作1両の生産のみに終わり、これに伴ってヴィルベルヴィントIII号戦車仕様開発中止となった。
Munitionstger IVIV弾薬運搬
IV号戦車のを撤去し、600mmまたは540mmの弾と専用のクレーンを搭載した弾薬運搬
カール自走臼砲に弾を補給するために作られたもので、カール1両あたり3両(うち予備1両)が充当された。
生産時期は不明だが、13両がD~Fから改造された。
Panzerkampfwagen IV Ausf.G mit Drehmomentwandler(IV号戦車G 流体変速機搭載
現代の自動車ディーゼル鉄道車両に用いられている、いわゆる「トルクコンバータ」を搭載した試作車両体後部が大きく膨らみ、なおかつ丸みを帯びている点が外見上の特徴である。
1両が試作されたのみで量産はされなかった。

関連動画



アイドルマスター(アイマス教養講座)

模型紹介

価格は全て税抜である。

タミヤ IV号戦車D(1/35ケール
タミヤから発売されているDのキットで、シリーズ番号は96
模型を取り扱う家電量販店でも入手が可で、定価は2500円である。
支援戦車時代を徴するDタミヤならではの作りやすさで気軽に再現できる。
大戦初期に見られたベレー帽をかぶり戦車から身を乗り出す戦車兵3体の人形が付属し、これに合わせて75mm短は装填部や莢受けも再現されたタイプとなっている。さらにフランス戦後に増加装甲を追加したタイプや、北アフリカ向けの熱帯を作ることも可である。
キット自体は発売当初から変化はないので、少し手を加えればさらに完成度はアップする。
タミヤ IV号戦車H(1/35ケール
同じくタミヤから発売されているHのキットで、シリーズ番号は209
模型を取り扱う家電量販店でも入手が可で、定価は3900円である。
Dの発売から20年近くたって登場したこのキットはを一新されており、部品数は増えたもののゲートパーティングラインの処理が最低限度になったため組み立てやすさが向上、円滑な作業と高い精度で戦車として変身した本再現できる。また増加装甲は溶接とボルト止めの2種から選べる。
通常の戦闘と防寒迷彩の2種から選べる長のフィギュアが付属し、Dと同様に装填部や莢受けも再現されている。
それなりに値段がするが相応以上の価値はあるので、Dからステップアップする際は是非ご検討を。
サイバーホビー IV号戦車A型(1/35ケール
サイバーホビーから発売されているA型のキット。品番は6747で、スマートキットに属する。
模型専門店または通信販売で入手できる可性があり、価格は5000円程度である。
多くの新を取り入れたパーツの精度は高く、履帯も加工がいらない「マジックトラック」を採用。ライフリングがすでに切ってあり、同軸機も開口加工済み。内部も多くの部品で構成され完成後も見ごたえは十分ある。
部品総数は1142と非常に多い(タミヤ製D148)ので気長さが必要となる。しかしポーランド戦におけるIV号戦車は本がその徴と言えるので、そういった情を作るならぜひ挑戦して頂きたい。
同社からはB型、D熱帯仕様も発売されている。
プラッツ ガールズ&パンツァー IV号戦車D あんこうチームver(1/35ケール
プラッツから発売されているキット。同社の「ガールズ&パンツァーシリーズのうち初期のものである。
模型を取り扱う家電量販店でも入手が可で、定価は4800円である。
キットそのものはサイバーホビー製のものを利用しているが、履帯が組み立てやすいゴム製、説明書もファン向けにキャラクターがふんだんに使用されておりオリジナルデカールも付属する。
ただしそれ以外の部分は海外キットをそのまま持ってきているため、かなり手ごたえのあるキットである。プラモデルの経験が不十分だと感じたら、まずはタミヤ製各タイプからの製作を推奨する。
逆を言えば「産キットと海外キットの中間的な立場」とも言えるため、ある程度慣れたモデラ―がステップアップ活用するのもオススメである。 
同社からはD(H)のキットも発売されているが、基本的な内容は変わらない。また本シリーズは後期よりキット内容が分かりやすいように工夫されている。

関連コミュニティ

関連項目

ナチス・ドイツ軍の軍用車両
装甲車 Sd.Kfz.222 / Sd.Kfz.231
戦車 I号戦車 / II号戦車 / 35(t)戦車 / 38(t)戦車
戦車 III号戦車 / IV号戦車 / パンター
戦車 ティーガー / ポルシェティーガー
戦車 マウス / ラーテ
駆逐戦車 ヘッツアー / IV号駆逐戦車 / フェルディナント / ヤークトティーガー
突撃 III号突撃砲 / ブルムベア
自走砲 カール自走臼砲
装軌 ケッテンクラート / Sd.Kfz.251
装輪車両 キューベルワーゲン / シュビムワーゲン

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