アレルギー

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アレルギー（Allergie）とは、だいたい「特定の物質に拒絶反応を示すこと」を意味するドイツ語である。

概要

アレルギーとは、上記の様に「特定の物質に拒絶反応を示すこと」でだいたい合ってるが、医学用語としては明確に定義付けされているので、詳しい内容を知りたい方は外部サイトやお近くの病院に聞いてみるほうが賢明である。

医学用語としては簡単にいえば「特定の物質に対する免疫反応が過剰になり、様々な症状が出る」ということを指す。この「特定の物質」のことをアレルゲンと呼ぶ。

アレルゲンはあらゆる物質が対象となりえる。小麦・卵・蕎麦などの食物アレルギーや、花粉に対するアレルギー（花粉症）が日本では有名だが、金属やアルコール、果ては水ですらアレルゲンとなりえる。それどころか体内の組織すらアレルゲンとなることも（これにより起こる疾患は自己免疫疾患と呼ばれる）。

アレルギー発症の原因は完全には特定されていないが、生まれつきアレルギーを持つ人や、ある日突然アレルギーが発症する人がいることから、遺伝、生活環境、原因物質の過剰な摂取などが原因だと考えられている。

拒絶反応の程度も様々で、軽度ならば指がかゆい（筆者の症状）くらいで済むが、重度の場合は気管がはれあがったり、ショック症状を起こして最悪、死亡する。また、どの程度の原因物質を摂取すれば反応が起こるかも患者によって異なり、以下のような事例が存在する。

• 蕎麦を茹でたのと同じ鍋で茹でられたうどんを食べた人が、蕎麦アレルギーで倒れた。
• 蕎麦屋の前を通っただけで蕎麦アレルギーの拒絶反応が出た。
• ９時間前にピーナツバターパンを食べた恋人とキスした女の子がピーナツアレルギーで倒れ、ショック状態となり病院に運ばれるが数日後に死亡した。

したがって、「そんな物質がアレルギーになると聞いたことが無い」「アレルギーは甘え。食べれば治る^[1]」とか言ってアレルギー持ちの人に原因物質を無理やり摂取させないように。下手すると警察沙汰です。

ニコニコ動画ではアレルギーは「体が受け付けない何か」の意味で覚えておけばだいたい通用する。

きっとあの娘が自分を受付なかったのはアレルギーだからなんだ・・・

分類

• I型アレルギー
  • アレルゲンに対してIgEという抗体がつくられ、肥満細胞や好塩基球がそれと結合することでヒスタミンなどが放出されることで起こるアレルギー。一般的にアレルギーと言われたら想像されるタイプのものがこれ。10分程度で症状が出るので即時型とも呼ばれる。
  • アレルギー反応が強烈になり、血圧低下や呼吸困難などを引き起こすほど重症になった場合はアナフィラキシーと呼ばれる。
• II型アレルギー
  • 体内の細胞や組織などに、それに対して作られたIgGやIgMという抗体が反応し、さらに補体が結合することで細胞や組織が傷害されること、あるいはIgGが細胞膜に結合し、それを標的とするマクロファージやキラーT細胞などによって傷害されることで起こるアレルギー。
  • 不適合輸血で溶血が起こるのはこの反応によるもの。
    • 受容体に対する抗体が産生され、結合することでホルモンなどが多量に産生されるようになることをV型アレルギーと呼ぶことがあるが、これも広義にはII型アレルギーに含まれる。バセドウ病、重症筋無力症など。
• III型アレルギー
  • 抗原と抗体と補体が一体となった免疫複合体と呼ばれるものが組織を傷害する原因となるアレルギー。血流にのって全身に拡散することで全身症状が起こる疾患もある。
• IV型アレルギー
  • アレルゲンにT細胞が反応し、T細胞がマクロファージなどを活性化することで起こるアレルギー。金属アレルギーやうるしかぶれなどの接触皮膚炎などが該当する。これを有効活用したのがツベルクリンである。

関連動画

関連項目

• 花粉症
• アトピー
• 猫アレルギー
• キノコアレルギー
• ヒスタミン
• 抗ヒスタミン薬
  • ジフェンヒドラミン
  • セチリジン
  • デスロラタジン
  • ヒドロキシジン
  • ビラスチン
  • フェキソフェナジン
  • ルパタジン
  • レボセチリジン
  • ロラタジン
• タクロリムス
• アドレナリン
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脚注

1. *原因物質を長期間、少量ずつ摂取させて体を慣れさせる治療法は確かに存在するが、それは医者の指導の元に行うものであって、トキに対するアミバ程度の知識すらない素人がやって良い事では無い。