アンチョビ(ガールズ&パンツァー)とは (アンチョビとは) [単語記事]

概要

本名、安斎千代美 CV：吉岡麻耶

愛知県出身で、衰退した戦車道チームを建て直して欲しいとスカウトされアンツィオ高校へと入学した。が、その時点で既にアンツィオの戦車道履修者は数名しか残っていないという有様であった。

今現在アンツィオ高校には戦車道履修者は42名居るが、それはアンチョビによる戦車道復興への必死の尽力があってのことである。

薄緑の縦巻き（ドリル）パーマを黒いリボンで二束にまとめるいかにもアニメらしい髪型の少女。
チームメイトからの信頼も厚い頼れる「ドゥーチェ（伊：総統・首領）」として呼ばれる立派なリーダーとしてアンツィオ戦車道チームを率いている。

第63回戦車道全国大会、第2回戦で大洗女子学園と対決する事になった相手、アンツィオ高校の隊長を務めている女子高生徒である。生徒会チームの小山柚子いわく「調子に乗られると手強い相手です」らしい。アニメ本編で一回戦同様、白熱した試合になるかと思いきや、何と紹介シーン等を除き僅かに3秒程しか映らず、こてんぱんにされた隊長が「あぁ・・・うぅ・・・」と戦車から出るのみ。

隊長の活躍を楽しみにしていた視聴者も唖然とする試合運びとなった。因みにアンツィオ戦の試合シーンはコミックフラッパーにて連載中の、才谷屋龍一氏が描くガルパン漫画やOVA等で補完し見れるので、安心してほしい。

コミック版

見た目通りキツめの性格として描かれている。

勝利至上主義者であり、前年度の黒森峰において西住まほが戦車の外に出て指揮から外れたことに批判的。

作中では峠を挟んだ争奪戦で車輌数の少なさゆえの突破戦術を読んで大洗女学院が聖グロリアーナとの練習試合で使ったような峠道の低地に誘い込んでの包囲攻撃戦術を展開。
フラッグ車もまとめて包囲に成功するも、配置転換でルノーB1 bisにの車長となった秋山優花里の的確な指示による防衛を前に仕留めきれず、その間に作戦を看破し、分かれて動いた西住みほのⅣ号戦車に裏を取られ、逆転敗北を喫した。
別れ際、みほに怒りを露わにしつつも、みほの意志が固いことを知って去っていった。

ちなみに、副官のてカルパッチョは才谷屋龍一氏のオリジナルキャラだったのだが、これもOVAにて逆輸入されている。性格が対照的なのも同じく。

OVA

そしてついに2014年 7月5日に公開されたOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」にて満を持して登場した。
あのドリルがふわふわと動いているのを初めとしてとても可愛く描かれている。作画マンを少し痩せさせたが。
こちらのアンチョビは漫画版とは異なった性格となっているが、これについて公式では「漫画版とアニメ版はパラレルワールドとして楽しんで欲しい」としている。

おおらかな校風ゆえか、12時のチャイム（昼食の開始）とともに号令なく解散してしまうようなどうにもフリーダムな面々……彼女いわく「感情に素直な子達」の世話に手を焼いている様子。
それでもおやつを制限することで新車を導入するなど締めるところは締めていた模様。
いかにもキツそうな外見とは裏腹に優しさと厳しさの両立に悩む母親のような苦労をしており、それでいて何より周りのノリの良さに乗っかってそして引っ張って行く女の子である。
大洗女子学園の生徒会長角谷杏とは旧友。昔のアダ名を言われて「アンチョビだ！」と訂正するのはお約束。
その後、大洗チーム含めた参加者全員で食事会を開くなどコミック版とは打って変わって全体的にフレンドリーな印象に様変わりしている。

戦車道の隊長としての手腕は確かなものがあり、大洗女子学園よりも戦車スペック的に劣ると思われるレベルの保有車両で1回戦を突破している。
OVA劇中でも囮を使った包囲作戦を立案したり、どう考えても火力の劣るチームで主導を握るために最善を尽くすのだが、持ち味である能天気な部分が裏目にでるとは……
なお、戦車戦シーンでは俗に言う「ヘタリア」要素を忘れられるほどの敢闘をしてくれているのでそこは一応断っておく。