カープアカデミーとは、日本のプロ野球球団・広島東洋カープがドミニカ共和国で運営している、外国人選手の発掘・育成を目的としたアカデミー機関(養成施設)である。
1990年、ドミニカ共和国の都市・サンペドロ・デ・マコリスに開校。その目的は、ドミニカ共和国を中心に若くて有望な外国人選手を自前で発掘・育成させて、広島東洋カープに送り込むことである。建設・投資費用はおよそ6億円とされる。
旧広島市民球場の約10倍の用地に、試合用・練習用を合わせて計4面のグラウンドを用意し、様々なトレーニング施設を併設している。また、日本の野球場の特徴に合わせて、内野が土のグラウンドがあるなど、日本野球に特化させる為の施設づくりが行われている。
当初は順調な運営であったが、開校後にメジャーリーグのほとんどの球団がドミニカ共和国に同様のアカデミーを開校した為、資金力で劣るカープアカデミーには有望な選手が入ってこなくなり、開校15年目を迎えた2005年には野手の育成を中断するなど、行き詰まりを感じた時期もあった。(2013年から野手育成を再開した)
運営においては経費削減のために、カープの選手達が使っていたグラブやスパイクのお古などを集めてアカデミーで使っていたりと、涙ぐましい貧乏エピソードもあった。
年間運営費は約1億円。老朽化が進んでいた施設は2013年に再建され、現在は以前より充実した環境となっている。
プレーが雑で粗いながらも、ずば抜けた身体能力を持っている、いわゆる荒削りの選手を徹底的な練習メニューでモノにするのが、育成の指針となっている。
NPBで活躍した選手を中心にまとめる。(特記事項がない場合はいずれも広島東洋カープの選手成績)
いいか、アルフォンソ・ソリアーノのことは忘れるんだ。
選手名 | 守備 位置 |
成績 | 備考 |
ロビンソン・チェコ | 投手 | (2年間在籍)37試合登板19勝9敗、 通算防御率3.17、完封4回 |
アカデミー初の支配下登録 |
フェリックス・ペルドモ | 投手 二塁手 遊撃手 |
(4年間在籍) 投手・・・47試合登板3勝4敗 野手・・・63打数10安打 打率.159 |
投手、野手の二刀流選手 |
ティモ・ペレス | 外野手 | (4年間在籍)446打数121安打、9本塁打、 59打点、打率.271 |
アカデミー初の野手の支配下登録 |
フアン・フェリシアーノ | 投手 | (3年間在籍)10試合登板0勝4敗 | 引退後、アカデミーの投手コーチに着任 |
エステバン・ジャン | 投手 | (阪神・1年間在籍)21試合登板6勝5敗 防御率4.66 |
MLBを経て阪神に入団 |
ビクトル・マルテ | 投手 | (3年間在籍)30試合登板0勝2敗 | |
ディオーニ・ソリアーノ | 投手 | (2年間在籍)18試合登板3勝4敗、完封1回 通算防御率4.08 |
|
ライネル・ロサリオ | 外野手 | (2年間在籍)362打数112安打、16本塁打 61打点、打率.309 |
2014年・サイクルヒットを達成 |
サビエル・バティスタ | 外野手 | (現役) 2016年育成契約、2017年支配下登録 2018年シーズン25本塁打 |
デビュー2打席連続本塁打を達成 (2試合連続でいずれも代打) |
アレハンドロ・メヒア | 三塁手 一塁手 |
(現役) 2016年育成契約、2017年支配下登録 |
2018年ウエスタンリーグ打撃四冠 |
ヘロニモ・フランスア | 投手 | (現役) 2018年育成契約→支配下登録 2018年47試合登板3勝4敗1S 19H 防御率1.66 |
2018年8月、月間最多登板18試合 (プロ野球記録タイ)、月間MVP |
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最終更新:2024/12/27(金) 01:00
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