サラ(グランブルーファンタジー)とは、スマホゲーム『グランブルーファンタジー』に登場する人物である。CV:大亀あすか
もう迷わない…守るために!
2014年5月31日より開催されたイベント「砂神の巫女」にて初登場。年齢は9歳。ヤイア(6歳)に次いで幼いプレイアブルキャラであり、過酷な生い立ちも相まって根強い人気を誇る。配布版SR、水着版、SSR版(土属性)、SSR版(光属性)の四種類が実装されている。
雨神こと星晶獣マナウィダンが引き起こす水害から、その身命を犠牲にしてマナウィダンを封印し、サブル島の住民を救うという過酷な宿命を背負った砂神の巫女。巫女たる資格として生まれた時よりマナウィダンと対を成す星晶獣グラフォスを宿している。はっきりと自我を持っているようでサラの頭の中にグラフォスの声が聞こえてくるのだという。体に星晶獣を宿した人間は非常に珍しいケースらしく、星晶獣に対抗し得る人間兵器を量産しようと企むエルステ帝国に狙われた事もあった。
地獄のようなサブル島において親身に寄り添ってくれたボレミア、死を運命づけられた責務やサブル島の因習から解放してくれた主人公やルリア、騎空団の面々、そしてグラフォスを大切な仲間だと思っている。「砂縛の涙、ひとしずく」の後はブランウェンも加わった。趣味は読書(絵本や地図を特に好む)、もしくはルリアと遊ぶ事。9歳ながら非常に思慮深く、落ち着いていて、かつ達観した視点を持っており、加えて残酷な運命に身を置いていたからか、とても子供とは思えない大人びた雰囲気をまとう。一方で抑圧された生活を送って来たからか自分の意見や我がままを言ったり、初対面の人とのお喋りを苦手とする。
サラ自体は9歳の少女なので攻撃はもっぱらグラフォスが行う。星晶獣だけあって、丸太のように太い剛腕から繰り出される殴打は魔物を容易に蹴散らし、凄まじい砂塵を巻き起こして敵を攻め立て、時にはその剛腕を盾に変じてサラや味方を守る、荒々しくも頼もしき存在である、水着バージョンでは浮き輪や荷物を彼女の代わりに持ってあげる紳士な一面を見せた。ちなみにグラフォスは星晶獣なので食事自体はしないものの、サラが食事をしている時に「一緒に食べたい」と思うと味が分かるらしい。
元々グラフォスはサブル島にいた砂の精霊で、星晶獣の水害に苦しむ人々を憐れんで協力を申し出、神官団が掛けた呪いにより精霊は砂神に生まれ変わったものの、それでも星晶獣に敵わなかったため、巫女の命と引き換えに砂神の力を強化してようやく星晶獣の一時的封印に成功したという過去があり、厳密には星晶獣の力を持つ砂神と言ったところ。ユスフ曰く呪いは覇空戦争後も空の世界に残っていた星の民が関わっているらしい。
基本的にサザエさん時空なグラブルにおいて、歳こそ取らないものの、サラは後に実装されたバージョンで「身長が伸びた(132cm→135cm→136cm)」と明言されたほぼ唯一の例であり、また初期のSR版では幼さが残っていたのに対し、後発のバージョンでは大人の色香を漂わせる立ち絵に変化するなど、時間の経過を感じさせる演出がある。
雨神マナウィダンの力が増してサブル島に集中豪雨と水害が発生するようになったため、神官長兼国王ウマルの命により、サラは護衛隊長ボレミアを伴ってマナウィダンの洞窟へと向かった。砂神グラフォスの力を解放し、マナウィダンを封印する代わりに死ぬ運命を背負って。
その後、サラは砂漠の町アリエデゼルにて魔物に襲われ、ボレミアともはぐれてしまうも、偶然サブル島を訪れていた主人公一行に助けられ、うまくボレミアとも再会。護衛の名目で主人公一行も死出の旅路に同行する。魔物の襲撃をかわしながら進んでいると謎の流浪人ジンが現れる。彼も仲間に加え、ついにマナウィダンが住む雨神の洞窟へ到着した一行、そこではサラを捕まえて実験しようとするエルステ帝国のポンメルン大尉が待ち構えていた。ジンは帝国に雇われてサラを誘拐する任を帯びていたのだ。交戦の末、魔晶の力を以ってしても主人公たちに敗北したポンメルンは最後の手段としてマナウィダンを暴走させて逃走。
マナウィダンの鎮静化と引き換えにサラは幼い命を散らした――ように見えたが、ルリアの力で奇跡的に一命を取り留める。本来死ぬはずだった彼女が生き残った事で残酷な運命から解き放たれ、護衛隊長ボレミアの進言で、ジンとともに主人公の騎空団へ所属する事となり、生まれ故郷のサブル島を発った。これで一件落着……とはいかなかった。
サラが発った後、サブル島では見た事もない黒い魔物の異常発生が起き、更にサラが謎の体調不良を訴えて病床に伏せってしまったため、やむなくボレミアを伴ってサブル島へと帰還。不調の原因はマナウィダンが力を失った影響で力の均衡が崩れ、グラフォスの力が溢れて暴走しかけていたためである。この前後の描写はSSR版(土属性)のフェイトエピソードで深掘りされた。
だがサブル島で待っていたのは生き残ってしまったサラへの侮蔑の視線だった。あてがわれた使用人は彼女を異形の化け物のように扱い、国王ウマルですら「恨むのであれば、己が生き残ったことそれ自体を恨むことだな……」と冷淡に突き放す始末。9歳ながらに残酷な言葉の刃で切り裂かれたサラは泣きじゃくり、「この島の人なんか…………守る意味なんて、ないよ!!」と主人公一行やボレミアに吐露、グラフォスの力で部屋から姿を消した。
行き着いた村で魔物に襲われている村人をグラフォスの力で助けるサラ。しかし、体が弱り切っているサラに島全体を守れるだけの力は無く、その事に激昂した村人たちはサラに容赦のない罵倒を浴びせ、サラが懸命に説明しても彼女を取り囲む村人の痛罵の嵐は止まらず、耐えかねた彼女が絶叫した時、突如光の中から星晶獣ブランウェンが姿を現した。ブランウェンが抱える大窯からは島全体に出現している例の魔物が溢れ出る。心を散々に踏みにじられたサラはブランウェンの力を使ってサブル島を滅ぼそうとし、目も開けられないほどの砂塵を巻き起こして消えていった。無意識のうちにマナウィダンがいた雨神の洞窟へ赴いたところで彼女は意識を失った。
サラを探して主人公一行とボレミアが雨神の洞窟に入り、最奥の雨廟で、ブランウェンの大窯のそばで倒れ込んでいるサラを発見。ボレミアが抱きかかえると酷い熱にうなされているのが分かった。しかしサラが目を覚ますと抑えていたグラフォスの力を解き放ち、今まで我慢していた胸中の思いを吐き出すように語り続け、そして体が耐えられないほどの力を発露させたため、主人公一行によって無力化される。一時的に力を削ぐ事には成功したが、力が膨張するグラフォスと一緒に居続ければやがてサラは死んでしまう。そうなる前にグラフォスは彼女から離れたいとルリアに頼む。ところがサラ自身はグラフォスと離れたくないと拒んだ。
そこへ直衛隊を率いたウマルが登場、サラを処刑するふりをしてブランウェンの大窯を確保する。実は大窯はウマルの家系に受け継がれたものだった。彼の権力は、マナウィダンの対抗手段たる砂神の巫女があって初めて保障されるのだが、マナウィダンが封印されて砂神の巫女の存在意義が無くなった事で権力の保障が無くなり、国民の不満から失脚する恐れが出てきた。そこで大窯を使って黒い魔物を出現させ、それを私兵を投じて討伐するという自作自演で権力の維持を図った訳である。サラにブランウェンを与えて全ての罪を擦り付けた上で。
不都合な真実を知った主人公一行とサラを抹殺するべく、ウマルはブランウェンを暴走させてけしかけるも、撃退されて目論見は崩れ去った。サラの清らかな心を知ったブランウェンはグラフォスの力を吸い取って暴走を食い止め、ついに死の危険から解放される。そして真相が明るみに出た事でウマルは恐れていた失脚へと追いやられたのだった。
サラの体力回復を待った後、主人公一行は彼女を連れて再びサブル島を飛び立つ。彼女にとってサブル島は監獄のような場所だったものの、今回の事件で力を貸してくれた護衛兵ユスフに温かな声援を送られた事で、サブルという国自体は許せないが、サラにとって幾ばくかの心の慰めとなった。
SSR版(光属性)のフェイトエピソードが実質「砂縛の涙、ひとしずく」の続編となった。
主人公の騎空団で旅をしていると今度はグラフォスの調子が悪くなる。翌日、グラフォスを呼び出そうとしても砂しか出てこなくなり、ルリアが状態を探ってみると酷く弱っている事が判明。危篤状態のグラフォスを救う手がかりを探すべく、サラは忌まわしきサブル島へ戻ろうと決意するのだった。
主人公一行、ボレミア、ジンに連れられて砂の大地に降り立つサラ。そこで護衛隊長に昇格したユスフと神官ナシルが一行を出迎える。マナウィダンが封印されて雨が降らなくなった事に加え、ウマルの失脚により争いの調停を担ってきた神官団の権威が損なわれたため、現在サブル島は複数の派閥に分かれ、少ない水源や物資を取り合って対立している状況なのだという。
かつて城の書庫にナシルが言うには、グラフォスは元々サブル島の精霊で、神官団が掛けた呪いで砂神となり、また巫女の命と引き換えに当時の人々を水害で苦しめていた星晶獣を封じ込めた存在なのだという。ナシルとジン、主人公一行は書庫から門外不出の資料を得るため城に向かい、ボレミアとユスフはサラの提案で島の星晶獣に詳しいウマルのもとへと向かった。サラに事情を聞いたウマルはグラフォスはもう寿命と語った。グラフォスにはサブル島のためにしか生きられない呪いが掛けられており、マナウィダンが封印されて水害が起きない今、役目を失ったグラフォスは長生き出来ないのだ。そこへ未だウマルを信奉する保守派の直衛隊が突入し、ボレミアは子供のサラなら通れる窓を使って彼女を脱出させた。
一方、書庫では無事目当ての本を手に入れていた。するとブランウェンに抱えられたサラが現れる。彼女からユスフとボレミアの危機を聞き、助けに行こうとした矢先、城からウマル、ボレミア、ユスフの処刑が布告される。三人を救うべく民衆が集まる刑場にこっそりと紛れ込む主人公一行。欺瞞に満ちた罪状を読み上げる直衛隊に憤怒したサラは、ルリアが驚愕するほどの凄まじい魔力を解放し、誰かのせいにし続ける腐った性根の島民に対して、烈火の如き怒りをぶつけた。一喝されて頭を垂れる島民たちをよそにサラはみんなを連れて刑場を去っていった。
サラが一喝した時、グラフォスは見事に快復した。ユスフは、サラが生まれ持った魔力は赤子の頃より砂神と共にあった事で目覚める機会を逸していたのだが、先の感情の爆発で魔力が解放され、呪いの代わりにグラフォスを支える柱になったのではないかと推測。実際グラフォスの中から感じられる星晶獣の気配が随分と薄くなっていた。これからは死ぬまでグラフォスと一緒にいられるようになり、サブル島に別れを告げたサラは、今度こそ束縛がない自由な空の世界へと飛び立ったのだった。
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最終更新:2025/12/09(火) 04:00
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