スズキ・カタナとは、SUZUKIのかつて発売していたバイクである。ここでは主にGSX1100Sカタナとその派生を記述する。また、本文中において単純にカタナという場合はGSX1100Sカタナとそのデザインが同一な派生を指す。
工業デザイナーのハンス・ムートがデザインした、日本刀をイメージした斬新なスタイルと性能の高さ(あくまでも登場当時の1980年代)はセンセーショナルであり、展示されたモーターショーの場所を取って「ケルンの衝撃」と言われた。少なくともこのまま市販される事はないだろうという声が多かったが、ショーモデルと大差ない形で1981年に市販され、人気を博した。
途中、1度の生産中止を挟んだが1994年に再生産を開始した。1100、750、400、250の排気量があったがすでに基本設計が古く、環境性能に対応できないことなどから2000年に生産を終了した。
カタナの前史となるが、カタナが発表される前にハンス・ムートがデザインしたGS650Gが発表された。こちらもその当時と比べても斬新なデザインで一般的なチェーンドライブではなく、シャフトドライブとなっているのが特徴である。ショーモデルには「刀」の文字があったが、GSX1100Sのインパクトが強すぎて印象がかすんでしまう。
このGS650Gはスポンサーをしていた西部警察でも活躍をした。舘ひろし演ずる鳩村刑事が操縦し、黒く塗られたタンクが特徴であった。また、劇中に登場した特別機動車両隊の隊員用のバイクとしても活躍した。黒バイ仕様は通常のGS650Gに回転灯を付けただけものになっているが、白バイ仕様は白く塗装をされ、タンクの「SUZUKI」も黒文字となり、ビキニカウルやリアにボックスが付けられたりとかなり精巧な仕様になっていた。
なお、これらのバイクのうち、一部はチョッパー風ハンドルやフロントフォークを寝かせられたりして悪役用の車両として活躍した。
当初は輸出仕様で発売されたカタナであったが、1982年に国内仕様が発売された。当時は自主規制や保安基準等々の関係で750ccの排気量であった事、アップハンドルが採用されていたりと似ても似つかぬ格好となっていた。細かい所では当局を刺激しないよう「刀」のステッカーも貼られていなかった。当然、これで納得のいくわけでもなく、ユーザーの中にはアップハンドルをセパハンに変える者もいたが、これは当時の基準でいえば違反であり、この部分を警察は重点的に取り締まった。その様子から豊臣秀吉の行った政策そのままに「カタナ狩り」と言われた。
前述の通り、GS650Gは西部警察に登場をしたが、カタナもまた西部警察に登場をした。黒塗装となりカスタマイズもうけている。なお、最終話近くになりこのバイクは破損・炎上、鳩村刑事の友人の父親の手によって新しいカタナを用意された。カフェレーサー風のカウルを取りつけられ、カタナRとして活躍した。
あまり知名度は高くないが「俺がコーキだ!」と言う漫画にも登場している。
インドネシアではジムニーの車名が「カタナ」となっている。有名な話ではあるがジムニーは北米などでは「サムライ」を名乗っていたので、カタナにサムライとまさにうってつけの組み合わせとなっている。
スズキ・カタナに関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
11 ななしのよっしん
2023/03/02(木) 20:28:16 ID: lTCF9To031
カワサキのZ900RSはしょっちゅう街中で見かけるぐらいめちゃくちゃ売れてるのにこっちは全然見かけないな
本当に新型カタナなんて出てるのか?ってなるぐらい
12 ななしのよっしん
2023/12/05(火) 14:55:29 ID: AmO1dwROLd
出た当初はツーリングでちらほらと見かけたが今はちっとも
新型カタナはGSX1100のデザインで出してほしかったな
というかGSX1400のエンジンじゃダメだったか
13 ななしのよっしん
2023/12/30(土) 21:26:24 ID: AmO1dwROLd
正直エンジンが水冷なこともタンク容量がそんなにないから
ロングツーリングが手間とかそういうのはどうでもいいんだ
フレームさえオリジナルベースに新規設計にしてくれたら
よかった。不満点なんてたったそれだけ
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最終更新:2024/12/24(火) 08:00
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