ラッキースワイネスとは (ラッキースワイネスとは) [単語記事]

ラッキースワイネス（英:Lucky Sweynesse, 香:金鑽貴人）とは、2018年生まれのニュージーランド生産・香港調教の競走馬である。
JRAによる日本語名は2022年の香港スプリントの時点でラッキースワイニーズと表記されていたが、翌年のチェアマンズスプリントプライズで上記に変更となった。

概要

父Sweynesse、母 Madonna Mia、母の父 Red Clubsという血統。

2018年 10月8日に誕生。生産者はP L Dombroski, Exp losive Breeding Ltd & S A Shar rock。馬主は鄭明亮、鄭裕彤、鄭美美、鄭裕偉。調教師は文家良となった。

2022年 2月9日ハッピーバレー競馬場のハンデ戦に出走して初勝利を挙げる。翌年3月ののハンデ戦2戦を勝利して3連勝を挙げるも5月のハンデ戦では3着と初黒星となった。初の沙田競馬場参戦となった6月のハンデ戦を勝利、その後のハッピーバレー競馬場のハンデ戦は2着に敗れるも、7月の沙田競馬場で勝利を挙げた。

9月の沙田競馬場のハンデ戦から始動して勝利。グループ競走初挑戦となったプレミアボウル(G2)では約56kgという比較的軽い斤量だったこともあり1番人気に支持され、逃げ粘りを図るもトップハンデ約61kgのWellingtonに差し切られて2着に敗れた。

続いて香港スプリントの前哨戦であるジョッキークラブスプリント(G2)では別定戦のためWellingtonとの斤量の差が減り2番人気となるも、中団に控えてレース中に跛行したWellingtonを尻目に叩き合いをクビ差で制してグループ競走初制覇を果たした。

その後は香港スプリント(G1)にJRA・HK JC共に1番人気で出走するも進路を失いWellingtonの6着に敗れた。

年を越して1月1日のチャイニーズクラブチャレンジカップ(G3)に圧倒的1番人気で出走。2番手で競馬を進め、直線では逃げ馬を楽に捉えて1馬身1/4差で快勝。人気に応えて前走の敗戦から巻き返した。

翌2月センテナリースプリントカップ(G1)ではWellingtonを押しのけて1番人気で出走。2番手を追走して残り150ｍ付近で逃げ馬を交わして先頭に立つ。Wellingtonが追いすがるもそのまま押し切って1馬身半の快勝。G1初制覇となった。

続いてクイーンズシルバージュビリーカップ(G1)ではWellingtonの他に香港3強の一角の新マイル王California Spangleが出走。人気はCalifornia Spangleが上回り本馬は2番人気となった。
レースではCalifornia Spangleが逃げてラッキースワイネスが2番手となって競馬を進める。そのままの隊列で直線に入るとWellingtonらを引き離してCalifornia Spangleとの一騎打ち。残り150ｍ付近でCalifornia Spangleを交わし去って先頭に立つとそのまま1馬身1/4差の勝利を収めてG1連勝となった。

チェアマンズスプリントプライズの前哨戦であるスプリントカップ(G2)に出走。Wellingtonと一騎打ちとなるもこれを制して3連勝。香港スプリント王の地位を盤石なものとした。そしてチェアマンズスプリントプライズ(G1)でもWellingtonを直線で抜き、後続の追撃を許さずにゴール。史上5頭目、現在の競走体系になってから初の香港短距離三冠を達成した。

スプリントについては歴代の名馬と肩を並べる域に達しており、今後は距離を伸ばしマイルに挑戦すると思われる。事実、安田記念（GⅠ）にも予備登録しており、ブリッシュラック以来17年ぶりの香港馬勝利となるか注目が集まる。