一社提供番組とは、テレビ・ラジオ番組において番組スポンサーが一社のみの番組のことである。
近年ではめっきりその数が減り、放送時間が5~10分程度のミニ番組等しか見られなくなった一社提供番組であるが、民間放送黎明期には一社提供番組が非常に多かった。
放送メディアによって広告を行うという行為自体の信頼性が低かったこと、番組制作費がまだ安価に抑えられたこと、番組と自社商品を結びつけることによってイメージアップを行う宣伝方法が一般的だったこと等が理由に挙げられる。
だが、急速に発展した放送メディアにCMを出稿する企業も爆発的に増え、どう頑張っても24時間以上の放送枠は用意することのできない(拡張性がない)という構造上の制約から複数社提供による番組が増加していく。また、番組制作費も一社提供では賄いきれない金額にまで高騰し、複数社提供によってそれを補おうとする流れも一般化した。
一社提供番組は提供スポンサーの意向が非常に大きく関わるため、たとえ高視聴率を記録している番組であってもスポンサー側の意図に背くような形になるとクレームがつくようになる。最悪の場合、「番組人気はあるが宣伝したい層と違う層に広告を打っても意味が無い」等の理由から打ち切りになる場合もある。「ウンナンの気分は上々。」はこれに近い理由で人気絶頂のまま打ち切りになった。
一方、番組自体がどんなに低視聴率であっても「この番組を続けたい」というスポンサー側の意向が強ければ首の皮がつながり、放送が継続されやすい。「クイズダービー」は開始当初低視聴率で放送局側は打ち切りにしようという意見が強かったものの、番組スポンサー側の存続要請により打ち切りが回避され、ルールの単純化等の手直しによって一躍人気番組になった。
「番組視聴率≦提供スポンサー」という構図であるため、人気が落ちたからといって安易に打ち切りになることは少なく、長寿番組が比較的多い傾向になるという特徴もある。
場合によっては、番組スポンサーの重役の個人的趣味が高じて番組が生まれたケースすら存在する。「大江戸捜査網」「演歌の花道」等がこれにあたる。
一社提供と類似したもののとして冠スポンサーや特別協賛がある。これらは番組において特に主要なスポンサーであり、場合によっては番組タイトルの中にまでスポンサー名が入ることもある。しかし、この企業の他にも提供スポンサーが入っている場合もあり、注意が必要。
※ニコニコ大百科に記事のある番組のみ。[ ]は提供スポンサー。
番組によっては、番組本編や最初のCMの前に「オープニングキャッチ」という番組提供を告知する映像が挿入されるものがある。
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最終更新:2024/12/07(土) 04:00
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