「兄弟対決!ディープ・ギャラクシー・アタック」とは、アニメ『人造昆虫カブトボーグ V×V』第10話のサブタイトルである。
脚本:隅沢克之
EU初登場回。
開始早々、どこかの荒野でガルフストリーム笹本と激しい戦闘を繰り広げるリュウセイさん。そんな中、若い男が急に乱入し、ボーグを次々と蹴散らしていく。服に「EU」の文字が書かれたその男は、リュウセイさんと決着をつけるために日本までやってきたという。リュウセイさんは彼の正体を知らないものの、ボーグの腕が超一流であることだけは見抜いていた。
情報を求め、リュウセイさんたちはマダム・ジェニファーのもとへ向かう。マダムは、バイスが日本から出てヨーロッパのチャンピオンになるまでの経緯について語った後、彼がリュウセイさんの実の兄であることを教えた。なぜ父親が兄について教えなかったのか疑問に思うリュウセイさん。そこへ父親・ビッグバン本人が現れ、教えなかった理由について「兄弟を決別させ、最強のボーグバトラーを育てるため」と伝えた。ただの教育ミスでは?
一方で、ロイドさんの店には、バイスのマドンナ(自称)であるエリーナからDVDが送られていた。内容はエリーナが兄弟対決をやめさせようと説得するものだったが、途中からバイスを映し出すようになり、勝負を催促するものへと変化する。それを見たリュウセイさんは、兄弟であろうとなかろうと、挑まれた勝負は受けて立つと告げた。
バイスの乗る飛行船で、ついに戦いの火蓋は来られる。ヨーロッパのチャンピオンということもあり、リュウセイさんの攻撃をやすやすとかわすバイス。互いの必殺技がぶつかり合う中で、まさかの乱入が起こる。総帥・ビッグバンからの命令で、ガルフストリーム笹本が二人の始末にやって来たのである。しかしそこはユーロチャンプ、バイスは1台のボーグで3台のボーグをあっという間に蹴散らしてみせた。
リュウセイさんがビッグバンの手下であるという誤解は解けたが、それはそれとして試合は続行。先程の戦いで装甲に傷がついたバイスのボーグ、バイス・ツェッペリン・ケーファーは勢いを失い、一転して窮地に立たされる。困惑するバイスを前に、リュウセイさんはバイス・ツェッペリン・ケーファーがバイスにとって大切な存在であることを思い出させる。ドイツへ渡った時からずっと一緒にいたバイス・ツェッペリン・ケーファーに対し、申し訳なく思うバイス。その思いが通じたのか、バイス・ツェッペリン・ケーファーは勢いを取り戻し、一気に押し返した。長い戦いの末、二つのボーグは動きを止め、決着はつかなかった。しかしバイスは「俺の負けだ」と告げ、リュウセイさんと別れて日本をあとにする。その表情はどこか清々しいものであった。
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最終更新:2025/12/17(水) 02:00
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