東京から東北へおよそ280kmの距離にある、福島県浜通り北部に位置する田園都市。
2006年(平成18年)1月1日、原町市および相馬郡小高町・鹿島町が合併したことで発足した。市内は旧市町ごとに原町区、小高区、鹿島区の3地区に分かれている。
気候は穏やかな北関東型で、夏は比較的涼しく、冬は降雪が少ない。
西に阿武隈山系が走る東方に開かれた緩斜地に存在し、相双地方で最大の人口を抱える地方公共団体となっている。
市の面積のうち、約5割が森林、約2割が農用地であることからも分かるように、産業構造は第一次産業の占める割合が高い。震災後は安全性を考慮した再生可能エネルギーに注目が集まり、太陽光発電で作物を育てる実験農場などが増加した。
南相馬市は馬のまちとして知られ、街中を乗馬で移動する人の姿もちらほら見かける。また、毎年7月下旬に開催される、馬に乗った武者が旗の争奪などを行う相馬野馬追という勇壮な行事は市で一番のイベント。
北泉海岸は夏になると世界大会が開催されるなど日本のサーファーにとってメッカの一つ。
南相馬市は移住者を受け入れるためにさまざまな支援制度を用意している。その甲斐もあり、移住者が起こした酒蔵が高い評価を受けるなど、市の復興を後押しする外からの力が増えてきている。
福島県では地域の特色に合わせた様々な野菜が栽培されている。南相馬市においては生産量が全国でも上位にランクインするブロッコリーと温暖な気候の中で日光をしっかり浴びて太く育ったネギ、香りがよく甘い玉ねぎ、そしてブランドかぼちゃの「黄色いハート」などが有名。
2011年の東日本大震災では地震の揺れそのものに加え津波が来襲。海沿いの住宅や漁港、交通機関がダメージを受け、福島第一原子力発電所事故による影響で一部が帰宅困難区域となるなど甚大な被害をこうむった。中でも小高区は一時人口が0に。今も震災の傷跡は大きく残っているが、復興が進むにつれ人々は戻り、かつての活気を取り戻しつつあるなど、困難を経てより強固な自治体へと成長中。
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最終更新:2025/01/02(木) 20:00
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