標準戦艦(Standard Shurachtschiff)とは、アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』において、艦隊の主力として大量に建造される戦艦のことを指す。
この記事では銀河帝国の標準戦艦について記述する。
※アニメ『銀河英雄伝説』(石黒監督版)における帝国軍の「標準型戦艦」については別記事を参照。
→「標準型戦艦(銀河帝国)」
アニメ『Die Neue These』において、銀河帝国軍宇宙艦隊の主力艦艇として登場するのが帝国軍の標準戦艦である。艦隊旗艦級戦艦のような華々しさも特殊な装備も持たないが、帝国軍艦隊の戦列を構成し、『Die Neue These』における宇宙戦闘シーンを支える最重要の脇役として、印象深い第1話冒頭から至近距離での交戦まで様々な場面でその姿を見せる。
標準戦艦は画一的な設計で量産建造され、安定した能力と数によって艦隊の主力を担う宇宙艦艇である。戦闘シーンでは画面の中心にいることも多く、もっぱら一隻につき各数隻ずつの巡洋艦、駆逐艦に囲まれた陣形を構成し、艦隊の中核としてさまざまな場面で活躍している。
「銀河英雄伝説」本伝中、すなわち主にアスターテ会戦(帝国暦487年)以降を描くストーリーに登場する標準戦艦。帝国軍戦艦としては「第二世代」にあたるとされる。
曲線的な艦影でありながらエッジの効いたソリッドな艦体を持ち、流線型の艦首中央部は流体金属で被覆されて前面を守る装甲を構成、シールドとともに前面の防御を担っている。後方両側面には円形の重力ユニットが配置されているほか、後部には左右に2基の大きな通常航行エンジンおよび円形のワープドライブを装備しており、ワープドライブは上面側の三点で力場を形成する帝国標準の形式を採用する。こうした帝国軍標準戦艦の基本構造は、2/3程度への縮小や一部装備の割愛といった処理を経つつも、帝国軍巡洋艦・駆逐艦の設計にも流用されている。
主兵装となるのは中性子ビーム砲であり、艦首正面には18門の砲口が設置されている。艦首には実弾射撃装備も存在するほか、後部の機関付近などに無数のミサイル発射孔を配置。底部には艦載艇発進孔が並び、小型戦闘艇ワルキューレが多数格納されている。
帝国初期の第一世代艦に代わる第二世代戦艦の開発にあたっては多数の先行試作艦が造られたが、中でも<ベイオウルフ>と<トリスタン>の2隻をベースにした<ガルフピッゲン>・<ヘイムダル>の設計が標準戦艦のモデルとして採用され、設計から旗艦設備などを省いたうえで新たな標準戦艦として量産された。この第二世代艦開発にあたっては、制式採用に向けて貴族経営と国営の造船所が競争を繰り広げ、最終的に国営造船所側の設計が主流となる経緯があったという。
なお、標準戦艦である以上基本的に旗艦設備はもたないが、外見や武装では標準戦艦と同等の艦隊旗艦は存在する。門閥貴族にも座乗艦としてこの種の標準戦艦同等艦を用いている例があり、しばしば標準の濃灰色とは異なる塗装で戦場に存在感を発揮している。
前述のとおり、標準戦艦、あるいは標準戦艦と外見的に同等の艦が旗艦を務める例はある(変更点等どの程度あるかは不明)。特記のない場合、艦体色は標準と同色。
| 艦名 | 座乗司令官 | 備考 |
|---|---|---|
| ヴァナヘイム | ハンス・ディートリヒ・フォン・ゼークト | 第七次イゼルローン要塞攻防戦で戦没 |
| ダインスレイフ | マクシミリアン・フォン・カストロプ | 艦体色は紫色 |
| シュターデン艦 | シュターデン | 艦体色は明るい灰色。 |
| ヒルデスハイム艦 | ヒルデスハイム | 艦体色は金色。アルテナ会戦で戦没 |
| フレーゲル艦 | フレーゲル |
「第一世代」の標準戦艦は、<ミネルヴァ>と<ケーニヒス・ティーゲル>のような、一部の第二世代先行試作艦の原型となった。これら二隻は、他の第二世代艦と比較して直線的な艦影となっている。
第一世代標準戦艦そのものはいまだ作中には登場していないが、『銀河英雄伝説 Die Neue These 公式設定資料集』には初期ラフ稿が掲載されており、砲門の並ぶ四角い艦首、細身の艦体、第二世代標準戦艦に近い後部構造を見てとることができる。
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最終更新:2025/12/07(日) 05:00
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