銀河英雄伝説の戦闘 | |
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リップシュタット戦役 アルテナ会戦 |
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基本情報 | |
時期 : 帝国暦488年 4月下旬 | |
地点 : 銀河帝国・アルテナ星系付近 | |
結果 : 銀河帝国正規軍の勝利 | |
詳細情報 | |
交戦勢力 | |
ゴールデンバウム朝銀河帝国軍 | リップシュタット貴族連合軍 |
総指揮官 | |
ウォルフガング・ミッターマイヤー大将 | シュターデン提督 |
動員兵力 | |
ミッターマイヤー艦隊 (14500隻) |
シュターデン艦隊 (16000隻) |
リップシュタット戦役 | |
オーディン制圧 - アルテナ会戦 - レンテンベルク要塞攻防戦 - キフォイザー星域の会戦 - シャンタウ星域の戦い - ガイエスブルク要塞の戦い - ヴェスターラントの虐殺 - ローエングラム侯暗殺未遂事件 - オーディン再制圧 |
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前の戦闘 | 次の戦闘 |
帝国領侵攻作戦 アムリッツァ星域会戦 |
レンテンベルク要塞攻防戦 |
帝国暦488年、銀河帝国政府(リヒテンラーデ=ローエングラム枢軸/討伐軍)とリップシュタット貴族連合(貴族連合軍)との間に発生したリップシュタット戦役における最初の戦闘。
リップシュタット戦役の勃発時、貴族連合軍の総指揮官を任せられたウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将は、ガイエスブルク要塞に戦力を集中することで討伐軍(ローエングラム軍)の戦線を長大化させ、以って敵の疲労が極限に達したところで迎撃する作戦計画を立案した。
しかし、貴族連合に参加した将官のひとりであるシュターデン提督は、メルカッツ上級大将に対する競争意識から「まず一戦して敵の力量をさぐろう」と提案。これに戦意旺盛な青年貴族らが同調したため、シュターデンを指揮官とする16000隻の艦隊が帝都オーディン方面に向け出撃することとなった。
この出撃を討伐軍も察知し、帝国軍最高司令官・討伐司令官侯爵ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥は4月19日、ウォルフガング・ミッターマイヤー大将率いる艦艇14500隻をガイエスブルク要塞と帝都オーディンとを結ぶ最短コース上に位置するアルテナ星系方面へと出撃させる。これに続き、ローエングラム元帥自身の本隊もガイエスブルク要塞へと進発した。
両軍はアルテナ星系近辺の恒星間空間で対峙したが、それから数日のあいだ、実際に両軍が砲火を交えることはなかった。討伐軍を指揮するミッターマイヤー大将は、自艦隊の前面に600万個に及ぶ核融合機雷を散布して防壁となすと、"疾風ウォルフ"のあだ名に似合わず球形陣をとって動こうとしなかった。これを知ったシュターデンも何らかの策略を危惧して動くことができず、状況を理解できない青年貴族たちを尻目に、状況は完全に膠着した。
膠着して三日目、ミッターマイヤー大将は大規模な討伐軍本隊が迫っているという正しい情報を流し、シュターデン提督の動揺を誘う。シュターデン提督はその情報が意図的に流されたものであることは察したものの、援軍の情報が正しければミッターマイヤー大将の消極的姿勢を説明できてしまうだけにその意図が読めず混乱、結局は厳重警戒を指示するに留まった。しかし過熱した青年貴族はほとんど脅迫的に出戦を主張し、拒否すれば暴発的に無秩序な戦闘に突入すること必至の状況に陥ったシュターデン提督は積極的行動を余儀なくされることとなる。
貴族連合軍は、最低限の指揮統制を維持するべくシュターデン提督が立てた作戦案に従い全軍を二分すると、シュターデン提督の直接指揮する8000隻がミッターマイヤー軍と交戦するために左方向から機雷原の迂回を開始。のこる半数はヒルデスハイム伯が率い、シュターデン軍と交戦するはずのミッターマイヤー軍の後背に回りこむため右方を迂回していった。しかしミッターマイヤー大将は既にこれを予期して機雷原外側に艦隊を動かしており、まず秩序を欠く右翼ヒルデスハイム軍8000隻を機雷原との間に挟み込む形で粉砕。しかるのち、神速の用兵でもって時計回りにシュターデンの指揮する貴族連合軍左翼の後背を突き、こちらも壊乱した。
シュターデン提督は残存兵力とともにそのままレンテンベルク要塞へと敗走。結局、ローエングラム元帥の本隊がアルテナ星域に到着するより先に戦闘は終結した。
この戦闘にはもとより戦略的意義がほとんどない、「戦闘をまじえることが目的」といわれるたぐいの戦闘であった。
したがって、その勝利にもさほどの意義があったわけではなく、帝国を二分するこの大規模な内戦における最初の戦闘に勝利を得た、という多分に象徴的な実績と、(正規軍側にとってはすでに自明のことではあったものの)貴族連合軍が戦術能力において明確に劣り、好戦的な青年貴族の無意味な出撃を抑えられない程度の統率力・組織力しか持たないという問題を明らかにした程度であった。
その貴族連合側も、参加艦艇の多くを失い、ヒルデスハイム伯爵をはじめとする貴族の戦死者を初めて出したとはいえ、兵力2560万人に達するその戦力のほとんどはいまだ健在であり、さほど大きな損害を受けたとは言いがたい状況に留まった。実際に貴族連合軍側が揺らぐのはこの後、レンテンベルク要塞を護る装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将の死後のこととなる。
原作では本伝第2巻『野望篇』所収。
OVAでは第20話『流血の宇宙』前半部。
掲示板
9 ななしのよっしん
2019/11/24(日) 14:07:12 ID: 9AjnDy4AJ6
>>8
・腐っても知識はあるシュターデンよりヒルデスハイムの方が相手にしやすいと判断したから
・どの艦隊に誰がいたかは把握してなかった
・あらかじめ作った通り道の出口から一番近かったのがたまたまヒルデスハイム艦隊だった(DNTに限り)
こんなところじゃないか?
10 ななしのよっしん
2020/07/27(月) 13:51:18 ID: fSHXtdioi8
DNT以外だと、単に猪突猛進してきた結果、先に罠ポイント(元々ミッタマ艦隊がいた場所)に到達したってだけかな。
11 ななしのよっしん
2020/08/21(金) 21:49:04 ID: s5n9iUQQIE
DNTだとヒルデスハイム伯爵の戦死後は私服姿で前線に出てくる貴族は見られなくなったな。
このあたりは流石にメルカッツ提督が「戦場がどういうものかお分かりになりましたか?」と意識改革と、軍籍=軍服着用資格を持たない貴族が出しゃばらないようタガを閉めたというところなんだろうか。
>>7
賊軍は分進合撃という「外線作戦」をやろうとすると見込んで、ミッターマイヤーは「内線作戦」を成功させるように、探知困難なくらい極細の啓開航路を空けていたわけだ。
ちなみに、本伝時代で完璧に成功した内線作戦としては、ラインハルトのアスターテ会戦と、ヤンのライガール、トリプラ両星系間の戦いが挙げられる。
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最終更新:2025/03/11(火) 08:00
最終更新:2025/03/11(火) 08:00
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