機装天使エンジネルとは、アニメ「遊☆戯☆王ZEXALⅡ」に登場するカードである。
ハートランドシティのゴロツキ集団のボス、風魔が使用するランク3のモンスター・エクシーズ。
遊☆戯☆王ZEXALⅡの記念すべき第1話「バリアン襲来!驚愕のカオス・エクシーズ・チェンジ!!」の遊馬VS風魔戦にて第2期初モンスター・エクシーズとして登場。先行1ターン目から風魔が「デビル・モーター」2体をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚したことで遊馬を驚かせた。
その後、遊馬は「No.39 希望皇ホープ」でこのモンスターを攻撃するが、風魔はオーバーレイ・ユニットを一つ使用してモンスター効果を発動し、自身を守備表示に変更し更に破壊耐性を得た。しかし、ホープは自身のオーバーレイ・ユニットとなった「バチバチバチ」の効果で貫通効果を付与されていたため、風魔は貫通ダメージを受けた。
しかし次のターン、ホープの登場を待っていた風魔はバリアンから得た力「RUM-バリアンズ・フォース」によってこのモンスターを「CX 機装魔人エンジェネラル」へとカオス・エクシーズ・チェンジさせ、遊馬を追い詰めていくが…
アニメでの出番は後半Bパート中の5分弱で、RUMとカオスエクシーズの見せ場のための踏み台的な立ち位置だった。
2013年7月12日に海外販売された「Number Hanters」で登場。日本では2013年8月10日発売の「コレクターズパック-ZEXAL編-」に収録された。日本版のレアリティはノーマル(海外版はスーパーレア)。テキストは以下のとおり。
エクシーズ・効果モンスター
※遊戯王カードWiki より引用
ランク3/光属性/天使族/攻1800/守1000
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示にし、
このターンそのモンスターは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
汎用ランク3エクシーズモンスターで、自分フィールド上のモンスターの表示形式を変更して破壊耐性を付与する。
アニメではテキスト未判明のために効果内容があやふやだったが、その原作効果を意識しつつ非常に強力な防御効果となった。効果が発動タイミング任意の即時誘発効果となり、自身のみならず自分の他のモンスターも対象に選択できるようになったのは大幅な強化といえる。
光属性、天使族とサポートに恵まれた属性、種族を持っている点も高ポイント。ステータスが若干低いのが難点だが、このカードの用途と効果を考えると大したデメリットではないだろう。
このカードを語る上で欠かせない存在が、「発条機雷ゼンマイン」である。
両者とも汎用ランク3エクシーズモンスターで優秀な防御効果を持っているが、その性質は大きく異なるといっていい。両者が登場してから、どちらを使用するかは汎用ランク3防御要員問題として常に議論が起こり、遊戯王OCG公式サイトでも投票が行われたほどである。
両者の特徴を簡単に表にまとめると次のようになる。
機装天使エンジネル | 発条機雷ゼンマイン | |
ランク / 素材 | ランク3 / レベル3モンスター×2 | |
属性 / 種族 | 光属性 / 天使族 | 炎属性 / 機械族 |
攻 / 守 | 1800 / 1000 | 1500 / 2100 |
耐性効果の対象 | 自分フィールド上の表側攻撃表示モンスター1体 | 自身のみ |
耐性回数 | 効果使用ターン中 | エクシーズ素材の数まで |
耐性効果使用時の追加効果 | 選択したモンスターを表側守備表示に変更 | 効果を使用したターンのエンドフェイズ時、フィールド上のカードを1枚選択して破壊する |
エンジネルの特徴は、効果使用ターン中は戦闘・効果破壊に完全な耐性を得られ、更に自身以外のモンスターを守ることができる点だろう。
自分のカードによる破壊に対しても耐性が発揮されるため、レベル3でなおかつ効果で特殊召喚したモンスターに自滅デメリットがついてしまう「幻想召喚師」とは相性がよく、効果の癖の強さをある程度補うことができる。また、カラクリや「マドルチェ・ピョコレート」のような表示形式と関わるカードとのコンボに役立つ。
一方ゼンマインは効果対象は自身のみで、耐性もエクシーズ素材の数、すなわち通常なら2回までだが、効果を使用したターンのエンドフェイズ時にフィールド上のカードを破壊できる効果によって相手のプレイングに強い抑制を与えることができる。この効果は特攻や全体破壊に巻き込むなどである程度能動的に発動させることも可能だ。下級モンスターでは突破が困難な高い守備力も素晴らしい特徴である。
また、両者とも破壊以外には何の耐性も持っていない点はよく注意したい。「強制脱出装置」、「No.50 ブラック・コーン号」、「鳥銃士カステル」などは天敵である。破壊を介さない除去の代表格「No.101 S・H・Ark Knight」に対しては、エンジネルならその効果でアークナイトの効果を躱すことができる。
機械族除去のお約束として、ゼンマインは「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」も警戒する必要がある。
他にも、除去以外で気をつけるべき点があるとすれば、上記の貫通ダメージを付加できる「バチバチバチ」や、元々貫通ダメージを与えることができる「クリフォート・シェル」などが苦手であること。ゼンマインと違い、素のステータスそのものは下級アタッカーと大差ないため、貫通のほかにも「スキルドレイン」のような無効化カードにも注意。
2014年現在、筆者の主観において汎用ランク3防御要員にはエンジネルに軍配が挙がると思われる。
ただの壁の役割のみならず、自分の耐性を持たない主力モンスターを守る役割を持っている点は、強力な効果モンスターが主力となっている現環境でそれらを守るために必然的に出番が多くなる。
ゼンマインのカード破壊効果は強力だが、自身を含む破壊耐性効果持ちカードが増えている現環境では相対的に評価が下がってしまう。ただし、自身のカテゴリである「ゼンマイ」をはじめ、機械族デッキでは多くのサポートを共有できるためにエンジネルより優先して投入される場合もあるだろう。また、相手が破壊効果を多用するデッキ(海皇など)であれば、エンジネル以上にそのプレイングを阻害する働きを期待できる。
時とともに、汎用ランク3防御要員問題は移り変わっていくことだろう。
自身のデッキ、そして相手のデッキや環境に合わせて賢く選択していきたい。
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最終更新:2024/05/04(土) 12:00
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