『紫色のクオリア』とは、うえお久光(著)/綱島志朗(絵)のライトノベル作品である。
原作の小説は2009年7月に電撃文庫から発行された。以下の三編(実質、二話+エピローグ)から成る。
「“少し不思議な”日常系ストーリー」と謳っているが、『毬井についてのエトセトラ』後半で急展開を見せ、さらに二話目の『1/1,000,000,000のキス』では、ある能力を身につけた学が友人のゆかりを助けるために奔走する、大きなスケールながらテンポよく展開する平行世界物となっている。
コミカライズ版は月刊コミック電撃大王 2011年3月号より連載開始。原作のイラストを担当した綱島志朗による。2012年2月に発売されたコミックス1巻は、原作の『毬井についてのエトセトラ』の最後までの内容。
自分以外の人間がロボットに見える少女、毬井ゆかり。彼女の友達である波濤学は、ゆかりと共に少し不思議な日常生活を過ごしていた。やがてゆかりの「見え方」をめぐって事件に巻き込まれていき――。
特殊な才能を持った子供を保護育成する組織「ジョウント」から留学してきた少女、アリス。彼女もまた特異な「感じ方」を有しており、自分と同じく才能を持ったゆかりをスカウトするために来たという。悩んだ末に、学はゆかりの背中を押すことになるが――。
一部の登場人物名に、日本初のロボット「学天則」から一文字ずつ取られている(コミックス1巻巻末の解説より)。
掲示板
47 ななしのよっしん
2021/10/05(火) 06:50:57 ID: IsslTnxV4P
どうでもいいけど漫画3巻書き下ろしのタイトル「箱の中の手紙」について、シュレディンガーの猫にかけてるって言った人が居たけど、どっちかって言うと箱の中のカブトムシにかけてるよね
あの思考実験てまんまクオリア不可分性と言うか、他人にはなれないっていう本編の最後に出てくる話そのままの事を示してるし
48 ななしのよっしん
2021/10/05(火) 07:32:44 ID: IsslTnxV4P
>>47からの連投スマヌ
>>29
昔こんな事を書いた理由の一つが他人の視点は絶対に見れない事、箱の中のカブトムシについて作者が知っていると3巻短編タイトルから確信したからだったと思う
ルートダブルで他人の視点で物を見れればクオリアの難題は解決するって言う解説に対して、いやそれ違うよねマリーの部屋の意味理解してないよねって言う反発と同時に、うえおさんは絶対に心の哲学についてかなり勉強した上で書いてるなって感心した記憶がある
しかも心の哲学の文脈でヴィトゲンシュタインの私的言語の話が出てくるあたり絶対に哲学マニアだよ
と言う黒歴史をつい思い出して連続投稿してしまいました。本当にすみませんでした
49 ななしのよっしん
2022/10/25(火) 16:16:49 ID: +XHKYkCejF
今更ながら、読書メーターの感想で
“ゆかりとアリスという二人の少女と、自分は人間と思っている波濤学というロボット、そして残りの登場人物ですが、波濤学以外の登場人物、というか地球上の残りすべては波濤学型ロボットの変形?派生系?のロボットです。(天条「人間も家電もプラモデルも、機能や複雑さが違うだけの、全部同じ存在なのよ!」)”
からの連投感想が面白くて読み返しました。ゆかりこそが正しいとする感想はほとんど見ていなかったので。
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最終更新:2024/05/13(月) 22:00
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