運松(うんしょう)とは、東方Projectの登場キャラクターである。
本項には連載最新話や関連作品の情報含まれる場合があるので、ネタバレ要素を見たくない場合には注意されたし。
出演:東方茨歌仙 ~ Wild and Horned Hermit.
種族:人間
人間の里に住む職漁師。東方projectにおける数少ない男性キャラクターの1人で、禿頭白鬚の老人である。その年齢から、運松翁や運松の爺さんと呼ばれている。
モブを除く既出の男性キャラクターには、魂魄妖忌、プリズムリバー伯爵、霧雨魔理沙の父、水江浦島子、岩笠、命蓮等が存在しているが、彼らは名前や設定以外の情報が極めて少なく、外見のデザインも存在しない(岩笠のみ、ほぼシルエットに近い後ろ姿の挿絵が存在しているが、ZUNが公式に設定したデザインが存在しているかは不明)。森近霖之助と雲山には外見デザインが存在するが、彼らは人間ではない。よって名前と設定、台詞や外見デザインといった基本的なデータを全て備えた人間男性は、この運松が初めてという事になる。
川で河童の腕らしきものを発見したのが、運松が遭遇した事件の発端であった。値打ちものかも知れないと問題の腕を持ち帰ったところ、自宅に河童が来訪し、腕を返して欲しいとねだられる事になったという。当初は河童を門前払いにしていた運松だが、傷を治す秘薬と引き換えに腕を引き渡したらしい。
手に入れた秘薬の効果は絶大であり、運松は人間の里で大きな評判を呼んだ。その後、話を聞いて秘薬の正体を見抜いた華扇の訪問を受け、発見した腕について彼女に語っている。
山に一人で篭って仕事をしていて感覚が鋭くなったと称しているが、事実、自らの素性を語らなかった華扇を新米仙人と看破し、前日の夜に華扇が自宅に忍び込んでいた事も感知していたようで、はったりではなく鋭い感覚を持っているのだろう。それに加え、華扇や河童を相手にしても自分のペースを崩す事無く会話を進める事が出来るあたり、年長者らしい貫禄が感じられる。華扇はそんな運松を「人間は年老いて仙人より仙人らしくなる」と評していた。
職漁師としての腕も確かで、華扇に言わせると魚の方から飛び込んでくるかのようだという。これを聞いた運松は、華扇の言を認めつつ、魚は個より種を守る生き物なので、自分が釣られる事で仲間が助かるなら喜んで釣られると説明している。この為、運松は必要以上に魚を採る事はしないのだという。
代償無しでは門前払いにする等、河童への対応こそ厳しいものがあるが、魔理沙の怪我を治す為に貴重な秘薬を惜しげも無く使用する、花見に持っていく肴を無くしてしまった華扇に頼み込まれて、代わりの肴として川魚を調達するといった行動から、基本的に親切な性格である事が窺える。
魔理沙によれば職漁師は危険な仕事であり、彼らに及ぶ危険の例として冬眠明けの熊を挙げていた。運松の発言と合わせて考えると、山に踏み込んで魚を採っている事になる。幻想郷で山と言えば、排他的な妖怪達の縄張りである妖怪の山を指すので、確かに危険な仕事と思われる。
華扇が花見の席の肴として、職漁師に頼んで川魚を用意したと語った際、霊夢は料亭のようで贅沢だといった趣旨の発言をしていた。また魔理沙もこんな贅沢な花見は久々であると語っており、幻想郷の職漁師は、困難な状況下から高級食材を持ち帰る高給取りであるのかも知れない。
華扇が忍び込んだ際に運松が寝ていた部屋は、囲炉裏があるだけの質素といって良いものだったが、運松の家そのものは三階建てのそれなりに大きな家であり、少なくとも貧しい生活をしている訳ではない事が窺える。
運松の元ネタは、九州の河童伝説に登場する医師「鷹取運松庵」と思われる。本作の運松と河童の腕の入手経緯等に違いはあるものの、腕と引換に河童の秘薬(の製法)を得るというアウトラインは、ほぼ元ネタと同様である。
運松が初登場した「東方茨歌仙」第11話のサブタイトルは「運松庵の太公望」であり、あるいは本作の運松も、元ネタ同様に正式名称は運松庵なのかも知れないが、劇中、その名で呼ばれるシーンは無い。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/12(日) 04:00
最終更新:2024/05/12(日) 04:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。