零シリーズとは、テクモおよびコーエーテクモゲームスが開発・発売しているホラーゲームのシリーズである(零〜月蝕の仮面〜以後は発売は任天堂)。
海外では「FATAL FRAME」というタイトルで発売されている。
概要
「和風ホラー」を標榜する、ホラーゲーム。
主人公は過去に行われた民俗的儀式に関わる事件に巻き込まれたことで異常な空間に囚われ、事件の真相を究明しつつ、異空間からの脱出を目指す。
襲いかかってくる怨霊を「射影機」と呼ばれる、除霊能力を有したカメラで撮影することで撃退するというシステムを採っている。
特筆すべきなのは、この射影機の除霊能力は「怨霊に接近するほど強力となる」という性質を持つことである。つまり、必然的にプレイヤーは怨霊に接近することを強いられる。この「見たくないものに近づかなければいけない」というのは本シリーズにおいて良くも悪くも魅力となっている特徴である。また射影機は過去の出来事を写したり、行く手を塞ぐ封印を解く能力も持つなど、ゲーム全体において活躍するメインアイテムである。
シリーズ一覧
発売順に列挙する。なお、移植作・廉価版は同一のものとして含めない(個別の項目を参照)とする。
シリーズ共通事項
過去に行われた儀式とその失敗
3作目までは過去に行われた儀式とその失敗がストーリーの真相となっている。
どの儀式も凶事を鎮め、封印するために行われるものであるが、必ず生け贄・人身御供を必要とする。
この犠牲に関わる人々がストーリーに密接に関わっていく。
また儀式の失敗は大きな代償をともない、儀式に関わった人々、儀式が行われた場所の周辺にいた人々までもを全て災厄に追いやる。
射影機、異世界と関わる品々
射影機とは、神秘科学者「麻生邦彦」によって開発された「ありえないもの」を映し出すカメラである。
射影機は怨霊や過去の思念を写し出す能力、除霊・封印の能力を有している。
この他に麻生博士は「ありえない声・思念」を聞く霊石ラジオ、「霊的な映画フィルム」を再生する映写機を開発している。
射影機は各作品で別個のものが登場しており、複数作成されたようだ。
またそれぞれ作成過程で博士による改良・調整が施されたようで、個々のカメラで機能が異なっている。
時間・空間の歪んだ空間
どの作品も主人公が彷徨う舞台は時間や空間に歪みが生じている。
悲しい結末
零シリーズは一応マルチエンディングであるが、初回プレイでは単一のエンディングにしか到達できない。それはどの作品でも何らかの犠牲を払うものであり、とても悲しい結末となる。
しかし2周目以降は別のエンディングを見ることができる。
零~zero~、零~紅い蝶~を引き継ぐストーリーである零~刺青の聲~では、それぞれの作品の初回エンディングを過去に起きた出来事として採用している。
零~zero~、零~紅い蝶~は1周目エンディングが、零~刺青の聲~では2周目以降で到達できるエンディングが公式ストーリーとされる。
天野月子による主題歌
2作目である零〜紅い蝶〜から天野月子による主題歌が作られるようになった。
主題歌はエンディングのBGMとなる。
どれもゲームの主題に沿った悲歌であり、様々な想い/思いを乗り越えて到達したエンディングの感動をより増すことに成功している。
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たくさんあるから各作品の記事を見ると良いと思うよ。
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