魔王復活阻止ゲームとは、ストーリー+クイズ+タイピングの無料PCゲームである。
プレイヤーが勇者になって魔王の復活を阻止するってゲームだろ。絶対。
フリーのカメラマンの富竹神野望(じんの のぞむ)は、人気アイドル早川沙希を追って、山中のさびれたゲーセンに入り込む。そこには『魔王復活阻止ゲーム』というやけにチープなタイトルの「フリー会話システム」のゲームが置いてあり・・・
制作はぎょういちろう氏。次々と出されるクイズにタイピングで答え、ストーリーを進めていくゲーム。
タイピングソフトにしては少々難しく、むしろ今この記事を見ているような、ある程度PCに慣れている人にこそオススメ。
クイズは、テレビのクイズ番組で出るようなちょうどいいレベルの問題が多い。
しかし何と言ってもこのゲームの最大の魅力はストーリーである。詳しくはネタバレになるので言えないが安直なゲームタイトルとは裏腹にストーリーは結構奥深かったりする。是非最後までクリアして頂きたい。
「魔王復活阻止ゲーム」と「魔王復活阻止ゲームVersionR」という2種類のバージョンがある。(ここでは便宜上、前者を「初代」、後者を「R」と呼ぶことにする)
初代とRでは基本的にストーリーのあらすじは同じだが、Rの方がストーリーの量が倍近く多い。
またRはストーリー以外のモードも色々追加されたり、様々な便利機能がついたりした、いわゆる「改良版」であるため、作者もこちらをプレイすることを薦めている。
ただ初代は、色々不便だったりクイズが多少古かったりと問題はあるが、シンプル故に雰囲気があり、また量も少ない為、さくっとプレイしたい方には初代の方がいいかもしれない。
以下Rの各モードについて説明してゆく。
なおストーリーに関するネタバレはしていない為ご安心を。
本作のメインモード。初代では実質このモードだけだった。
物語はさらに2つの項目に分かれている。1つは「魔王復活阻止ゲーム」、もう1つは「???」である。この「???」は「魔王復活阻止ゲーム」をクリアすると解禁される。
セーブは3ヶ所まで可能。
物語は複数の「Scenario」(いわゆる面)から構成されており、Scenarioはさらに複数のステップで構成される(ちなみに作者はScenarioもステップも区別せず「面」と呼んでいる模様)。ここでは便宜上、Scenarioを「大面」、大面を構成するステップを「小面」と呼ぶことにする。
各小面では敵が問題を出題してくる。右上にはノルマ数が表示されており、その数だけ正解できればその小面はクリア。左上には自分のライフが表示されており(初期ライフは5)、問題に誤答or時間切れorMissTypeが一定回数を超えるとライフが1減る。ノルマを達成する前にライフが0になってしまうと終了。なお問題のパスはできない。
各小面をクリアしていき、ボス小面もクリアするとその大面はクリア。セーブができるのはこの大面クリア時のみ。最終大面をクリアすれば物語クリアとなる。
なおライフが0になってもクレジットは2ある為、2回までは死んでも復活できる。死んだ場合、ライフ全快してその小面の最初からやり直し。ただしMissType値とアイテムは死亡時の状態のまま引き継ぐ。
レベルはVery Easy/Easy/Normal/Hard/Very Hardの5段階。レベルによって制限時間やMissType上限などが変わる。出題される問題の難易度、ノルマ、アイテム関連などは変わらない。
なお初代・R共にデフォルトのレベルがNormalだが、最初のうちは簡単でも後半になるにつれて難しくなり、特にラスボスは異様に厳しくなる為、タイピングとクイズに対してよっぽどの自信がない限り、まずはレベルをVery Easyにして一度最後まで(具体的には物語の2つの項目とも)クリアした方がよい。もっとも、Very Easyでもナメると痛い目にあうかもしれない(特に後半)。
エンディングまで到達すればわかることだが、1回クリアしてもまたプレイしたいと思わせる要素があるので、どうしてもレベルを上げたい人は2周目以降にやるといいだろう。
ちなみに大面1の最初の小面で、レベル変更のデメリットについて色々と説明されるが、これらは実は主にHardかVery Hardでクリアする時に関わってくる話なので、最初からNormal以下でプレイしている場合はいつレベル変更してもあまり問題ない(詳しくは後述)。
ミスタイプを一定回数(Normalの場合は20)してしまうとライフが1減る。なお通常はミスタイプ1回につきMissType値も1カウントされるが、敵がアイテムのMissType2倍を使っている場合は、ミスタイプ1回につきMissType値は2カウントされる。
なお、MissType値は回復や死亡ではリセットされない。MissType値がリセットされるのは、アイテムのMissTypeクリアを使った時か、MissType値が上限を超えてライフが1減った時のみ。
各小面のクイズではアイテムを使うことができる。大面1をクリアするとアイテム袋がもらえ、3つまでアイテムを保持できるようになる。
なお敵もアイテムを使ってくる。以下まとめ。
| 自アイテム | 敵アイテム |
| 2択 | 強制4択 |
| 3択 | |
| 攻撃力2倍 | 攻撃力2倍 |
| スロータイマー | ファーストタイマー |
| MissTypeクリア | MissType2倍 |
| ライフ回復 |
形式は4択クイズタイピング。4つの選択肢の中から正しいと思われる選択肢を入力する。制限時間は各問題ごとに存在する。Normalの場合は1問につき10秒。
ジャンル名の書いてある小面、選択小面、ボス小面など、ほとんどはこのパターンである。
形式はスピード4択クイズタイピング。基本は4択クイズタイピングと変わらないが、時間が問題ごとに止まらない。Normalの場合は30秒。制限時間内にノルマの数だけ正解できれば、ルーレットによってアイテムを1つ獲得できる。誤答やノルマ失敗時も特にペナルティはない。またノルマクリア・失敗に関わらずライフが減ったりMissType値が増えたりはしない。
なおHard/Very Hardの場合は、MissTypeするとタイマーが減る。
形式はアルファベットランダム打ち込み。ランダムに表示されるアルファベットをひたすら入力する。これも時間が問題ごとに止まらない。Normalの場合は20秒。制限時間内にノルマをクリアすれば、ライフが全快する(MissType値はそのまま)。ノルマ失敗時も特にペナルティはない。またノルマクリア・失敗に関わらずライフが減ったりMissType値が増えたりはしない。
なおVery Hardの場合は、MissTypeするとタイマーが減る。
形式は文章打ち込み。表示される文章を制限時間内に入力する。Normalの場合は1問につき15秒。問題数は固定で、入力の成功・失敗に関わらず問題を固定数消化すればその小面はクリアとなる。(ただし失敗すれば当然ライフは減る)
いわゆるミニゲームモード。物語の2つの項目をクリアすると解禁される。(レベル変更してもおk)
AからZまでの入力速度を競う。
クイズを999問行う。制限時間は1問10秒。1問間違えたら終了。メニューは出ない。
ランダム入力を999文字行う。制限時間は999秒。MissType1回で終了。メニューは出ない。
単語入力を999回行う。制限時間は999秒。MissTypeは制限なし。時間切れで終了。メニューは出る。
ネタバレになるため説明は省く。
単語帳のキーボード版。元素なら原子番号、歴代首相なら代数などが表示されるので答えを入力していく。
答えは表示・非表示どちらも選べる。
何気にかなり勉強に役立つモード。
実は筆者がまだ解禁していない為詳細が分からない・・
まったくのタイピング初心者の為のモード。初心者はまずこれでキーの位置を覚えよう。
ちなみにキーの種類によって細かく練習メニューが分かれている。「初心者じゃないけど数字や記号の位置はちゃんと覚えてない」という方にもオススメ。
各種モードでのスコアが見られる。
なお物語をレベル変更しないでクリアした場合はここでパスワードが発行され、そのパスワードを作者のサイトで入力することでランキングに登録することができる。どうしてもランキングに登録したい場合はレベル変更しないようにしよう。
ただし、レベルが高い方がスコアも高く、さらにレベルごとにランキングが分かれていない為、ランキング上位に入りたいのならVery Hardでのプレイが必須となる。
「思ったより難しいからレベルを下げたいけどランキングにも登録したい」という場合は、とりあえずレベル変更前にデータをセーブしておき、レベル変更後にゲームクリアしてから(ここではパスワードは発行されない)、改めてセーブしたデータをロード、レベル変更せずにゲームクリアしてパスワードを発行するといいだろう。
作者からの伝言(メッセージ)が読める。
ただし条件を満たさないと読めない伝言もあり、伝言を解禁すると解禁されるモードもある。解禁条件の例として「物語をレベル変更なしでVery Hardでクリア」「物語をレベル変更なしでHardでクリア」「物語をクリア(レベル変更可)」というのがある。
なお「物語をレベル変更なしでNormalでクリア」という解禁条件はない(EasyとVery Easyも同様)。つまりNormal以下でゲームを進めた場合は、途中でレベル変更しても伝言的には何のデメリットもない。
サウンドなどの設定ができる。
ゲームを終了する。なお、ここではなく右上の×ボタンで終了しても特に差し支えはないと思われる。実際、初代では×以外で終了する手段がなかった。
作者のサイトではWindows95/Me/XPとなっているが、Vistaでも普通に動く。おそらく7でも動くと思われる。
ただしVistaでは(おそらく7でも)ヘルプが古くて読めないので、もしよければこの記事を参考にしてください。(そもそもそれがこの記事を書いた理由の1つだったり・・。ちなみにゲーム作者と記事執筆者は別人です。一応念のため。もっとも、割と分かりやすいシステムな上、ゲーム内でも色々説明してくれるので、ヘルプがなくても普通に分かるとは思いますが・・)
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最終更新:2025/12/11(木) 00:00
最終更新:2025/12/11(木) 00:00
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