黒き森のウィッチとは、遊戯王OCGのカードである。
長らく禁止カードだったが、テキストのエラッタ(変更)によって制限復帰することになった。
遊戯王OCG初期のパック「Vol.6」(1999年11月18日発売)で登場した効果モンスター。
効果モンスター
※「Vジャンプ」2017年5月号付録小冊子「遊戯王VRAINS SPECIAL LINK」8ページによる
星4/闇属性/魔法使い族/ATK 1100/DEF 1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加える。
このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード
及びその同名カードの発動ができない。
守備力1500以下のモンスターを手札に加える(サーチする)ことができるが、そのターン中のサーチしたカードと同名カードの発動が封じられる。攻撃力1500以下を手札に加える「クリッター」とは対になる存在。
発動自体はフィールドから墓地へ送るだけでよく、強制効果ゆえにタイミングも逃さないので、相手からの除去だけでなく、リリース、シンクロ素材など、自分で墓地へ送っても発動できる。
類似効果の「クリッター」と違い、サーチ先の制限は守備力なので、「ダーク・アームド・ドラゴン」や帝のような高攻撃力のアタッカーでも守備力が低ければサーチできるのが大きな違い。魔法使い族・闇属性なので、「黒魔族復活の棺」との相性も良い。
しかし、サーチしたカードは発動が封じられるので、基本的には次のターンに備えるために使うこととなる。ただし、効果の発動ができないだけなので、素材にするなどの使い道ならばすぐに使うことができる。
近年は特定のカテゴリ内で専用のサーチカードを持っていることもあり、そういったデッキではわざわざこのカードを使うまでもなく完結してしまう。そのため、全盛期のような必須カードとまではいかないかもしれないが、サーチの充実していないテーマを使う場合や特に相性の良いデッキでは十分に活躍できるだろう。
「手札に加えたカードの発動ができない」とは、モンスター効果の発動とペンデュラムモンスターの魔法カードとしての発動ができないという意味である。永続効果などが無効化されることはないし、「ダーク・アームド・ドラゴン」のようなチェーンブロックを作らない特殊召喚(条件による特殊召喚)は妨げない。各種素材やリリースの制約もない。
効果モンスター
※「BIGINNER'S EDITION 2」(2011年発売)収録のカード(BE02-JP050)による
星4/闇属性/魔法使い族/ATK 1100/DEF 1200
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分のデッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加える。
現行テキストとの違いは、1ターンに1度の制限がなかったことと、サーチしたカードの発動に制限がなかったこと。
登場当時は、メインデッキからこのカードでアタッカーをサーチして戦うのが基本であった。上級モンスターの「人造人間-サイコ・ショッカー」に対応していたのも大きい。ほとんどのデッキにおける必須カードとみなされていた。
第3期になると「混沌帝龍 -終焉の使者-」、「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」の2体のカオスが登場し、さらに「クリッター」の範囲外だがこのカードでサーチできる「魔導戦士 ブレイカー」、「同族感染ウィルス」などの優秀なカードが数多く登場。カオスのコストになり、かつそれらの優秀なカードをサーチできるこのカードの重要性も増した。
このカード1枚ですぐに強力なアタッカーを呼び寄せられる汎用性の高さは強力と判断され、2001年1月15日に準制限カード、2002年5月1日に制限カードとなった。2004年9月1日にはカオス規制の意味もあってか禁止カードに指定された。その後、2017年4月1日の改訂でエラッタされて制限カードに復帰することとなる。
このカードと対になる「クリッター」は、このカードと同時に禁止指定を受けたが、半年後に制限復帰、その後2013年3月1日に再び禁止指定を受け、2016年4月1日にこのカードと同様の制約をかける形でエラッタされ制限復帰した。
対になる「クリッター」に比べて、このカードは長らく禁止指定を受け、エラッタによる復帰も1年ほど遅く、厳しい規制を受けている。これは、このカードは対象が守備力1500以下であるために攻撃力の高いモンスターがサーチ可能であるのに対し、「クリッター」は対象が攻撃力1500以下であるため、直接に攻撃力の高いエースモンスターをサーチできないためでないかと考えられている。
しかし、攻撃力が低くとも効果が優秀なモンスターはたくさんいるし、シンクロ召喚・エクシーズ召喚の登場で、「クリッター」でも間接的に高攻撃力のモンスターを呼び出せるようになってしまった。また、「クリッター」禁止の直接の原因とも言われる「魔界発現世行きデスガイド」など、レベルや攻守などの違いから受けられるサポートにも違いが多くなり、一概にどちらが優れるとは言い切れなくなっている。
初期のテキストでは、「クリッター」共々フィールド以外から墓地へ送られても効果が発動できた。そのため、エクゾディアデッキで「天使の施し」でこのカードや「クリッター」を墓地へ捨てることで効果を発動し、高速でエクゾディアパーツを揃えるというコンボが流行した。
そのため、フィールド以外では発動できないようにテキストがエラッタされた。その後、2017年にふたたびエラッタが行われたため、効果を変更するエラッタを2度も経験したことになる。
2度にわたってエラッタがなされているが、どのテキストのカードも当然ながら最新テキストと同じものとして扱う。
「音楽家の帝王」、「クリッチー」、「髑髏の司祭ヤスシ」(公式使用不可)の融合素材。
長らくこのカードが禁止指定を受けていたため、これらのモンスターは正規の素材で融合することができなかった。特に「クリッチー」の素材の片割れである「クリッター」はこのカードとともに禁止指定を受けていた時期もあり、その頃は「クリッチー」が素材が1体も揃わず融合召喚不可能なモンスターになっていた(「幻想召喚師」の効果などで出すことは可能)。
「クリッター」もこのカードも目が3つある。その第3の目でサーチするのだろうか。
余談だが、ドイツには「黒い森」(シュヴァルツヴァルト)が存在する。森は植林されたもみの木が主で、それが黒く見えることからこのような名前がつけられたそうだ。
ステップ・ジョニーは召喚した後「音楽家の帝王」の融合素材に使用したが、なぜか効果は発動しなかった。
レベッカは2度このカードを使用しており、1回目のVS遊戯戦では「キャノン・ソルジャー」でこのカードを射出することで墓地にカードを溜めて「シャドウ・グール」の攻撃力上昇に一役買った。
2回目のVSレオン戦では通常召喚されてレオンの「かぼちゃの馬車」を攻撃。その後、「シンデレラ」に戦闘破壊されて効果を発動、「ルビードラゴン」を手札に加えた。「シンデレラ」の「ガラスの靴」を腹部に食らう姿はとても痛そうである。
このときのこのカードの攻撃方法は、とび膝蹴り(のようにみえる。少なくとも体当たり)。意外と肉体派らしい。いつの世も肉体派マジシャンはいるものである。
レベッカの祖父、アーサーも双六の回想シーンの中でこのカードを使用している。
ラストデュエル「戦いの儀」では(表)遊戯が使用している。このカードを生け贄に捧げて「デーモンの召喚」を生け贄召喚し、効果を発動するという戦術を披露、「マシュマロン」を手札に加えた。
アニメ5D'sではボルガーがこのカードやジュラルミンケースいっぱいのカードを担保に融資してもらおうと取引をしていた。本人曰く初版物、とのことだが、実際のOCGの初版(Vol.6のもの)はノーマルであり、ここで登場したのはレア。
非OCG準拠のゲームDMシリーズでは効果の無いモンスターとして登場。そこでのテキストは「森の奥深くに住んでいる魔女 額の目で真実を見抜く」。
また、ゲームDM4では「黒き森の梟仙人」なるカードも登場しているが、このカードとの関連性は不明。
このカードはニコニコ動画誕生以前から禁止カードであった1枚。
掲示板
26
2018/03/03(土) 19:38:24 ID: ACbG/dW4Pk
出所おめでとナス!
27 ななしのよっしん
2018/04/29(日) 12:25:09 ID: f0L1LWhj/o
制限解除されてたのか。おめでとう。
発動できないだけだからエクゾパーツ集めには問題なく使えるな!
28 ななしのよっしん
2019/11/11(月) 23:33:30 ID: wWADXpflu2
今だと召喚ルール効果で出せて次の相手のターンに効果を発動できるダイナレスラー・パンクラトプスを呼べてイイネ
それにしても守備力が1530なせいでギリギリサーチできない闇魔界の覇王かわいそう
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/23(火) 22:00
最終更新:2024/04/23(火) 22:00
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