KNT-CT 単語

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KNT-CTホールディングス(株)とは、東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビルディングに本社を構える持株会社である。

概要

社名の由来である「KNT」は近畿日本ツーリスト、「CT」はクラブツーリズムの略。その名から分かるとおり、近畿日本鉄道下の旅行業者である。観光庁長官登録旅行業の登録番号は第20号とかなりの古の業者である。2013年KNT・CT 両事業は持株会社制に移行した。

業界ランキング2019年時点でJTBに次いで第2位で年間売上高約4500億円であった。2020年度はコロナ禍により大幅に減少し、年間売上高約2300億円[1]H.I.SJTBに次いで第3位に転落してしまった。

歴史

1941年近畿日本鉄道の前身企業のひとつである関西急行[2]下の子会社関急旅行社」が大阪府内にて設立されたのが近畿日本ツーリストの始まり。その後、1944年関西急行陸上交通事業調整法による戦時統合に伴い南海鉄道と合併し[3]近畿日本鉄道となった為、関急旅行社も「近畿日本交通社」と社名変更した。終戦直後の1948年には近鉄本社では観光事業の本格化や、アジア・欧航空会社と提携し航空券の販売、通関業免許を取得するなど旅行業への参入を開始した。それに伴い近畿日本交通社は「近畿日本航空観光」と社名を再び変更した。

1948年に元銀行員の手によって東京都内にて「日本ツーリスト」が創業した。日本ツーリストは修学旅行を実施したい教育機関相手と取引することを事業の中心にした。日本ツーリストは当時の日本国有鉄道相手に何度も掛け合い、修学旅行専用団体列車の手配に成功し、後に国鉄から修学旅行定業者のひとつに選ばれるなど信頼を勝ち取っていったが、実は経営に行き詰まっていた。

1955年に近畿日本航空観光・日本ツーリストが経営統合し、近畿日本ツーリストとなった。1965年には本社を大阪府内から東京都内に移転。

1960年代から業界他社に先駆けてIT化に着手しており、1967年に業界初の宿泊予約システムを導入。1990年には予約システムを全世界対応のものに大幅強化した。

1980年に近畿日本ツーリストの社内ベンチャーとして「クラブツーリズム」が発足。クラブツーリズムは近畿日本ツーリストとは異なり、店舗販売ではなく新聞広告ダイレクトメール、口コミ等による通信販売を用いた旅行商品販売をするチャンネルである。その名からうかがえるとおり、団体旅行商品の販売が基本で、旅行だけでなくカルチャ教室も開催していることから、中高年層をメインターゲットにしている。

2001年に同じく鉄道旅行業者のひとつであるJR西日本下の「日本旅行」と経営統合することを発表したが、翌年に破談となった。

2004年クラブツーリズムは社内ベンチャーから正式に独立近鉄子会社のひとつとなった。また、同年には相模鉄道下の旅行業者「相鉄観光」の株式の90%KNTが取得し子会社化、「近畿日本ツーリスト神奈川」となった。その後、2005年にはKNTは読売旅行と提携。2006年にはKNTは京急観光(京急電鉄下)・京王観光(京王電鉄下)・南海旅行(南海電鉄下)・京成トラベルサービス(京成電鉄下)と立て続けにライバル鉄道会社と提携を結んだ。

2013年持株会社制に移行。

専用列車

2011年、クラブツーリズムでは近鉄12200系2両編成を改造した団体専用列車かぎろひ」を投入した。
カラーダークグリーンゴールドのストライプが施され、側面にクラブツーリズムのロゴが貼られている。かぎろひとは、東のく明け方の美しいを表す古語で、万葉集にも登場するフレーズでもある。内は座席を一部撤去したうえでイベントスペースカウンターバーを設置し、ビールサーバーも設けられている。普段は愛知県の富吉検区にて留置されている。

関連動画

関連項目

脚注

  1. *そのうちCT1500億円、KNTが800億円。
  2. *現在近鉄名古屋線の礎を築いた。
  3. *現在南海電鉄の礎。1947年南海鉄道独立し今に至る。
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