NHK水戸放送局

NHK水戸放送局
基本情報
略称	NHK水戸
国	日本
所在地	茨城県水戸市大町3-4-4
運営事業者	特殊法人日本放送協会
放送対象地域	茨城県(総合テレビ・FM)
ラジオ周波数	83.2MHz（FM）
リモコンID	1ch
物理ch(親局)	UHF20ch(水平偏波)
コールサイン	JOEP-FM(FM放送) JOEP-DTV(総合)
開局年月日	1975年4月？日 (FM放送) 2004年10月1日 (総合テレビ)
開設年月日	1941年12月？日
備考
テレビは地上デジタル放送で開局 ラジオ第1・第2、総合（アナログ）、Eテレ（教育）はNHK放送センターの管轄（関東広域圏）
放送局情報テンプレートボックス

NHK水戸放送局とは、茨城県水戸市にある日本放送協会（NHK）の放送局である。

概要

NHK放送センター（首都圏局）傘下の放送局。戦時電波管制時に難聴取地域解消として水戸市黒羽根町（当時）に社団法人日本放送協会東京中央放送局水戸臨時放送所を開設したことが始まり。

1975年4月にFM放送が、2004年10月に茨城県域での地上デジタルテレビ放送（総合・Eテレ）が開局した。それ以降は総合テレビとFM放送を放送している。総合テレビと同時に開局したEテレ（教育テレビ）、ラジオ第1とラジオ第2は放送センターの管轄である。

年表

• 1941年（昭和16年）12月8日　太平洋戦争（大東亜戦争）が開戦
• 1941年（昭和16年）12月　戦時の電波管制で中波ラジオ難聴取地域になったので、水戸市黒羽根町（当時）に臨時放送所を開設（コールサインなし）
• 時期不明　臨時放送所を旧水戸城旧水戸彰考館跡地（?）に移設
• 1942年（昭和17年）4月　水戸市元白銀町に社団法人日本放送協会水戸出張所開設
• 1945年（昭和20年）8月　水戸出張所の建物が戦争により焼失。茨城会館などに分散移転
• 1945年（昭和20年）8月15日　太平洋戦争（大東亜戦争）終戦
• 1948年（昭和23年）　NHK水戸支局に改称する
• 1949年（昭和24年）　NHK水戸支局局舎完成（水戸市大町1丁目）
• 1950年（昭和25年）　放送法により社団法人日本放送協会が解散、特殊法人日本放送協会が設立（現在のNHK）
• 1951年（昭和26年）　NHK水戸放送局に改称
• 1970年（昭和45年）4月　FM放送（JOEP-FM）開局
• 2004年（平成16年）10月1日　地上デジタルテレビ放送（総合・JOEP-DTV）開局

送信所・中継局

• テレビとFM放送の両親局の所在地は異なる。
  • アナログテレビ放送は日立中継局（風神山）を茨城県の基幹局としていたが、デジタルテレビ放送の親局を水戸市森林公園に設置したことで送信出力を事実上減力（アナログ100Ｗからデジタル3Ｗ〈アナログで30Ｗ相当〉へ）して運用を続けている。
• ラジオ第1とラジオ第2は放送センター管轄のNHK菖蒲久喜ラジオ放送所（第1放送・594kHz、第2放送・693kHz）のエリア内で直接受信ができるため、茨城県内に中継局は無く、FM補完放送（ワイドFM）の中継局も設置していない。

FM放送

• 加波山FM放送所（茨城県桜川市真壁町上小幡字前峰）　JOEP-FM　83.2MHz　1kW
• 日立中継放送所（風神山）　84.2MHz　100W
• 大子（海老面山）　84.8MHz　10W
• 北茨城（高帽山）　82.9MHz　100W

デジタルテレビ放送

送信所は水戸市全隈町（水戸市森林公園内）に設置。

• 総合テレビ　リモコン番号 1ch
  • 水戸 JOEP-DTV 20ch　出力300W
• 教育テレビ（Eテレ） リモコン番号 3ch
  • 水戸 13ch 出力300W コールサインなし（東京局〈JOAB-DTV〉の中継局）

番組について

• 茨城県域の地上デジタルテレビ放送開始前の水戸局は、FM放送のニュース・気象情報と地域情報番組（ローカル番組）を制作する一方、テレビは首都圏放送センターの番組（首都圏ネットワークなど）へのレポートや中継参加などに限られた。これは、水戸局が所在する茨城県内はNHK東京総合テレビ（JOAK-TV、アナログ放送）の放送エリア内であったとに起因するもので、他の関東地方の放送局（横浜・千葉・さいたま、2012年以前の宇都宮と前橋の各局）も同様であった。
• 茨城県に県域の民放テレビ局が無かったこともあり、関東地方では真っ先に水戸局のテレビ県域化が決定。2004年10月1日に地上デジタル放送で開局した。これによりテレビで茨城県内向けのニュースや地域情報を水戸局独自で放送できるようになった。
  • これは当時会長だった海老沢勝二（茨城県出身、会長だった期間と地域情報番組が拡充していた時期と重なる）が影響したとか…。

FM放送

• 過去の主な番組…FM水戸アップデート（平日18時~19時）、ｆｍまるとく茨城（平日11時30分~12時）

FM水戸アップデートは2000年10月に平日11:30~12時の枠で開始。後に平日18時台に移して放送時間を1時間に拡大した。県域デジタルテレビ放送が始まってからも続いたが、テレビで放送された一部コーナーを流してお茶を濁した事があった。その後は番組独自のコーナーを増やしたり構成を見直して番組を盛り上げた。しかし、番組編成の見直し（テレビ番組の強化）により2009年3月で終了。

一方のfmまるとく茨城は2003年4月に「水戸アップデート」と同じ平日11:30~12時の枠で開始、県域デジタルテレビ放送が開始した2004年10月で終了した。

2009年4月以降の制作番組はニュース・気象情報に絞られ、2024年度以降は夕方（18時50分~19時、交通情報も放送）のみに縮小している。また、ニュース・気象情報以外の番組が再開しても土曜日・月1回の放送に留まった（2015年度から2020年度まで）。

総合テレビ（茨城県域）

※2025年現在放送中の番組は太字で表記

地上デジタル放送で開局した水戸局が主に編成・制作した番組は以下の通り

• 平日朝（7時30分～7時45分 おはよう日本のローカル枠）…おはよう日本 茨城
  • 2008年度にローカル枠の時間が変更。それに合わせてニュース・気象情報（5分枠）に変更して2018年度まで放送した。
  • 2025年現在は「おはよう日本 関東甲信越」を放送。
•  平日昼前（11時台後半・30分枠）…こんにちはいばらきわいわいスタジオ、とれたてワイドいばらき
  • いばっチャオ（放送時間が20分に縮小）→金曜は！いばっチャオ（30分に戻るも週1回の放送に）→いばっちゃお（タイトル変更）
  • この枠はこんにちはいっと6けん→ひるまえほっと（どちらも関東地方向けの情報番組）の後半部分（11時30分～）を差し替えていた。なお、ひるまえほっとの放送時間縮小（11時30分開始+甲信越地方へのネット拡大）によって全編を差し替える形に変わった。
  • 2025年3月にいばっちゃおが終了。同時期にひるまえほっとも終了したため、この枠は廃止となった。
  • ただし、正午前の気象情報は放送中。
• 正午のニュース（全国ニュース後のローカル枠）
  • 列島ニュースで全国放送されることも。
•  平日夕方（17時台・18時台）…いばらきわいわいスタジオ、ニュースワイド茨城、茨城ニュースいば6
  • いばらきわいわいスタジオ放送期間中に18時台のみに縮小した。これは、視聴者は「茨城県内の情報を求めていたが、首都圏の情報も求めていた」という事情によるもので、17時台は段階を踏んで東京からの番組に切り替えたり、18時台に首都圏ニュースのコーナーを設けて要望に応えた。番組の放送時間が縮小しても公開放送と情報コーナーを続けたものの、末期は他県と変わらないローカルニュース番組に様変わりした。
  • 2009年4月改編で「ニュースワイド茨城」に代わり、以後タイトルを変えながらも18時台のニュース・情報番組の制作を続けている。
  • 2025年現在はいば6を放送中。
• 茨城ニュース845（平日20時45分~21時）
  • 夜間のローカルニュース枠。いば6で放送した特集がこの番組でも放送されることも。
  • 「首都圏ニュース845」で使用したオープニングCG（2004年放送時点のもの）を流用。番組開始から20年半にわたって使用したが、2025年度にオープニングCGが更新された。

関連項目

• JOAK - NHK東京のコールサイン
• LuckyFM茨城放送 - 茨城県で唯一の民放県域ラジオ局
• 茨城県
• 納豆タワー - 水戸芸術館のタワー、情報カメラからよく映し出されている

関連リンク

• NHK水戸放送局