SCP-488-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場する恐ろしいオブジェクト(SCiP)である。
SCP-488-JP | |
基本情報 | |
---|---|
OC | |
収容場所 | サイト-81██ |
著者 | DocRone |
作成日 | 2016年6月5日 |
タグ | 人間型
イヌ 現実改変 破壊命令 未収容 K-クラスシナリオ |
リンク | SCP-488-JP |
SCPテンプレート |
SCP-488-JPはタイリクオオカミの一種が突然変異を経て人間の姿を得た、いわゆる人狼である。SCP-488-JPは文献に書かれた情報によると強力な現実改変能力を持っており、自身について記載された情報を記述した人間を現実改変能力を使用して無惨に殺害する。この改変は文章・音声・肉声・画像・動画・その他ありとあらゆる媒体すべてが情報としてみなされその作成者は不幸にもSCP-488-JPの殺害対象となる。現実改変能力によって殺害された人間の情報は明文化することすらはばかられるほどに客観的な視点から見て倫理観が欠缺した『凶暴で残忍な人狼』であることを示す。この現実改変は対象に対して全体的ではなく、身体の一部の改変、機能不明の部位の追加という悍ましい形式を取る。
そんなSCP-488-JPはとある山の周囲で人狼に関する噂が横行し機動部隊が投入されたにも関わらず、その実体を見ることさえできずに機動部隊が全滅。犠牲者や死傷者がおびただしい数発見され、追加の援軍もひとりさえ帰還することがなかったために、財団の注意をひいた。財団がさらなる調査を行ったところ、機動部隊が死に際に遺した情報からSCP-488-JPの現実能力が明らかとなり、大規模作戦で3桁の犠牲者を出しながらもどうにかこうにか全頭が収容された。SCP-488-JPはタイリクオオカミという種族のみならずありとあらゆる動物の中で比較すると絶望的なまでに随一の戦闘能力を持っており、SCP-488-JPより大きく、やはり凶暴なはずのクマやシャチでさえSCP-488-JPを相手とすると活動能力が劣ることが研究で示されている。そのため、SCP-488-JPはこの現実改変能力を使用することさえなく、全動物を蹂躙可能であり、この山の周囲の人間はSCP-488-JPに服従し、SCP-488-JPを中心とした文化圏を築くことによって生存を図っていたと推測されている。Dクラス職員を用いた実験では、接触による異常性は発現しないという事前の推測に反し、SCP-488-JPがDクラス職員にふれるとその皮膚が著しく[編集済]し、もはや財団職員も観察を続行できないほどに悍ましく目を背けるしかなかった。Dクラス職員はSCP-488-JPについて「ああ、この世の終わりだ」と述べSCP-488-JPから逃げようとすると直後にそのDクラス職員の叫び声が鳴り響き、SCP-488-JPの現実改変によって醜悪な姿に変換され、絶大な苦悩を示した。これについて、博士は「我々は生贄なのだ」と嘆くしかなかった。
このことから、SCP-488-JPは低危険度生物収容室に収容するには非常に危険であるため、外壁の厚みを20cm以上も保った高危険度人型実体収容室に収容されており、1日に2回食事として生きた人間の子供を与えられている。SCP-488-JPの個体数は増加傾向にあるため、収容維持のために繁殖活動を機動部隊ができるだけ妨害し、機動部隊以外の職員もこの妨害を補助することになっている。また、収容にかかわる職員は最低一度はSCP-488-JPのひどく残虐な実体または画像、動画を自身で目視し、それでも気を正しく持っていられるかを試験することが義務付けられている。現在財団は総力を以て14体のSCP-488-JPを収容している。
さて、このように改変された文章について、イヌ科生物の色覚と書体ごとの改変傾向の関係性の調査から赤色に着色する試みをしたところ、データのさらなる改変を招く結果に終わり、有効な手段とはいえず、以後実施されることはなかった。現在、この文章を含むSCP-488-JPの関連情報は恐怖と混乱を回避するために、常に情報管理チーム"赤ずきん"によって改変監視と着色処理が行われている。文章の編集権限も"赤ずきん"に限られており、追加・変更してほしい内容がある、SCP-488-JPについて知りたい疑問があるといった場合はすべて"赤ずきん"に連絡することになっている。文章を読む際は赤い部分だけではなく全体を読むようにすることが求められる。
SCP-488-JPは人狼などではなく、ただの狼である。しかも、通常のタイリクオオカミに比べ、むしろちょっと弱い。ただし自分たちに関する文章・音声情報・肉声を「恐怖の人狼」であるかのように改変する能力を持っている。この能力は元の文章に挿入する形で行われる。しかも狼には赤い文字が見えないことから、改変された文章のうち、もともとの文章を赤く着色してあげることでSCP-488-JPの改変はそれ以上起きないのである。
SCP Foundationクラスタからは、しばしば「クソザコオオカミ」などと呼ばれていたりもする。全数14頭ということで、繁殖活動を補助してもらわなければ種としての絶滅が懸念されるからであろう。そもそも「機動部隊が全滅」したことで財団の注意をひいた、などよくよく考えると矛盾を抱えた改変もみられており、注意深く読めばこの文章が改変されていることに気付けよう。なお、現代日本には野生の狼は本来いないはずである (エゾオオカミもニホンオオカミも絶滅している) 。つまり、SCP-488-JPはわずかばかりの日本の固有種の生き残りであるということになる。財団が保護に勤しむのにも単にアノマリーだからというわけでもなく、そもそも日本の狼自体が希少であるという点もあるのかもしれない。
以下に、改変元の文章を示してみよう。
SCP-488-JPはタイリクオオカミの一種である。SCP-488-JPは情報改変能力を持っており、自身について記載された情報を改変する。この改変は文章・音声・肉声が情報としてみなされる。改変された情報は客観的な視点が欠缺した『凶暴で残忍な人狼』であることを示す。この改変は全体的ではなく、一部の改変、追加という形式を取る。
そんなSCP-488-JPはとある山の周囲で人狼に関する噂が横行したにも関わらず、その実体や死傷者が発見されなかったために、財団の注意をひいた。財団がさらなる調査を行ったところ、SCP-488-JPの能力が明らかとなり、全頭が収容された。SCP-488-JPはタイリクオオカミという種族の中で比較的活動能力が劣ることが研究で示されている。そのため、SCP-488-JPはこの改変能力によって生存を図っていたと推測されている。Dクラス職員を用いた実験では、接触による異常性は発現なかった。Dクラス職員はSCP-488-JPについて述べようとすると叫び声に変換され、苦悩を示した。
このことから、SCP-488-JPは低危険度生物収容室に収容されており、1日に2回食事を与えられている。SCP-488-JPの個体数維持のために繁殖活動を補助することになっている。また、収容にかかわる職員は最低一度はSCP-488-JPの実体または画像、動画を自身で目視することが義務付けられている。現在財団は14体のSCP-488-JPを収容している。
さて、このように改変された文章について、イヌ科生物の色覚と書体ごとの改変傾向の関係性の調査から赤色に着色する試みをしたところ、データのさらなる改変を招くことはなかった。現在、この文章を含むSCP-488-JPの関連情報は混乱を回避するために、常に情報管理チーム"赤ずきん"によって改変監視と着色処理が行われている。文章の編集権限も"赤ずきん"に限られており、追加・変更してほしい内容がある、SCP-488-JPについて知りたい疑問があるといった場合はすべて"赤ずきん"に連絡することになっている。文章を読む際は赤い部分を読むようにすることが求められる。
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最終更新:2024/11/08(金) 00:00
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