『極上です』
パーツィバル(Parzival)とは、田中芳樹原作のSF小説『銀河英雄伝説』及びその関連作品に登場する架空の宇宙艦である。
ローエングラム朝銀河帝国における新銀河帝国軍の旗艦級戦艦であり、ナイトハルト・ミュラー座乗艦及びミュラー艦隊旗艦。ローエングラム王朝が開かれた後、初めて完工した戦艦でもある。
新帝国暦1年(宇宙暦799年)、皇帝ラインハルトからミュラー上級大将へと下賜された。これは、バーミリオン星域会戦に於いてミュラーが旗艦を失いながらもラインハルトの危機を救った事等の功績が評価されたためである。
ウォルフガング・ミッターマイヤーからパーツィバルの乗りごこちについて問われたミュラーは、表情をかがやかせながら「極上です」と絶賛した。ちなみに、ヘルムート・レンネンカンプの密葬の場で、周囲をはばかりながらの会話であった。
その後、新帝国暦2年のヤン・ウェンリーの死に際しては、皇帝ラインハルトの名代として弔問使をつとめたミュラー一行を乗せ、単独でイゼルローン要塞を訪れている。明確な記述こそないが、この前後、マル・アデッタ星域会戦から回廊の戦いにかけての大親征やハイネセン派遣・シヴァ星域会戦においても、ミュラーはパーツィバルに艦隊司令部を置いていたものと考えられる。
艦名は、中世ヨーロッパの騎士道物語『アーサー王物語』(アーサー王伝説)に登場する円卓の騎士の一人「パーシヴァル卿」(パースィヴァル、英:Percival、Perceval)の現代ドイツ語読み「パーツィバル」(パーツィヴァル、独:Parzival)に由来するものと考えられる。
| パーツィバル Parcivale |
|
|---|---|
| 所属 | 新銀河帝国軍 ミュラー艦隊 |
| 艦種 | 旗艦級戦艦 |
| 司令官 | ナイトハルト・ミュラー |
| 全長 | 991 m |
| 全高 | 296 m |
| 全幅 | 243 m |
ブリュンヒルトの発展系として更に進化を遂げたそのフォルムは正しく流線美であり、鋭角的な艦首と航空機に似たブレンデッド・ウィング・ボディ(BWD)とデルタ翼を併せ持つ。一般的な埋め込み式のビーム砲ではなく、露見球形式のビーム砲を搭載している。又、ビームを容易く偏向する程の高い防御を誇るシュピーゲル・コーティング(対ビーム・コーティングの一種)を施した新素材の表面処理装甲(ブリュンヒルトも同様の装甲)を持ち、「鉄壁ミュラー」に最も相応しい守勢に優れた艦といえる。
艦橋も他の戦艦とまったく異なり、傾いた半円状に展開された空間の中心にステージ状の指揮座が置かれ、その周りを独立したブースが囲むという特異な配置が取られている。なお、危険性が認識されたからかどうかは知らないが「だいたい柱のせい」で有名な例の柱は設置されていない。
掲示板
15 名無し
2016/05/16(月) 16:26:15 ID: kePIWAAyTX
全編見かえしてたら81話で艦橋内の描写があったけど、かなり異色の構成してるな。
ミュラー達艦隊首脳のいるスペースの下に恐らく艦長スペースで、その周囲に艦橋要員スペースが配されてる。見る限り、一人一スペースというさらに円周外縁に座席もついてる。要塞司令室に近い構成
16 ななしのよっしん
2017/04/21(金) 10:27:40 ID: d1TGiXpAZm
パーツィバルを含めたブリュンヒルト級の地味に凄いポイントは、従来だと要求するエネルギーを出すのに艦体の全長に近い長さの砲身を必要としていた主砲を、旋回式の砲塔サイズまでダウンサイジングできてることなんだよね。まあ、相応にカネも掛かってそうだけど。
ある意味装甲の耐ビームコーティング能力以上に凄い技術革新だし、その最先端たるパーツィバルの就航は、帝国軍と同盟軍の力の格差を象徴させるパフォーマンスでもあったんじゃないかな。
17 ななしのよっしん
2020/08/20(木) 08:36:09 ID: 8csGdpbLDE
>>16
フィギュアを集めている人の解釈だと、求められているのは指揮管制能力なので、単艦での攻撃力は求めず、装甲や力場シールド、自衛用の中短距離砲など防御力に割り振ったデザインではないか、としていた。それも確かにありだなと。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/29(月) 04:00
最終更新:2025/12/29(月) 04:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。