やなせたかし(柳瀬 嵩)とは、高知県出身のイラストレーター、第4回功労賞表彰受賞。
また、詩人でもありミシェル・カマというペンネームを使う。 『アンパンマン』の作者として知られる。
東京高等工芸学校図案科卒業し田辺製薬に務めた後、1941年に野戦重砲兵として日中戦争に出征する。
乙種幹部候補生に合格し高等司令部において中国人向けのプロパガンダ宣伝の制作を担当した。
高知新聞記者のデザイナーになり、30代で漫画家となる。
小松暢と結婚するが子供は無く、アンパンマンが子供であるとしている。
大人向けの絵本もあるが、主に子ども向けの絵本で知られる。絵柄はエルジェの影響を受けているらしい。
漫画家としてのブレイクは遅く、『アンパンマン』が人気作品となった時、すでに50代だった。
アニメ作品『それいけ!アンパンマン』が放映され国民的人気作品となったのは
さらに15年も後の1988年で、70代を間近に控えていたころのことである。
「静かに終わるはずだった人生が晩年になって急に慌ただしくなった」とは本人の弁であり、
老境に入って久しい現在も漫画の他公演・舞台など精力的に活動している。
やなせたかしがアンパンマンを生み出した背景には、戦中・戦後の深刻な食糧事情があった。
この当時彼は、空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」と思っていたという。
この自らの飢えの体験から「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」という着想が生まれた。
2007年7月27日放送のなるトモ!(読売テレビ制作)に、やなせ本人がインタビューに答え「究極の正義とはひもじいも のに食べ物を与えることである」と述べている。
また、主人公をあんパンにした理由を
「外の皮はパン=西洋、内側はあんこ=純日本。見た目は西洋でも心は日本人である。」と解説してい る。
空腹の者に顔の一部を与えることで悪者と戦う力が落ちると分かっていても、目の前の人を見捨てることはしない。
かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも戦いも放棄しない。これらの点について
「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、
そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです」
と自伝にて語っている。
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最終更新:2024/05/03(金) 01:00
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