時空戦士スピルバンとは、1986年~1987年にテレビ朝日系で放映された特撮ヒーロー番組、および同作の主人公の名前である。
メタルヒーローシリーズ5作目にして、宇宙刑事シリーズから続くコンバットスーツ系ヒーローの集大成を狙って製作された。主役には宇宙刑事シャリバンの渡洋史氏を起用した上で、変身プロセスの説明、巨大メカの編成などは宇宙刑事シリーズの流れを踏襲し、その一方ダブルヒロインの採用、二つの刀身を持ったツインブレードによる斬新なアクションなど、新しい要素も加えられた。(余談だが、3人チームのヒーローもので「両手に花」状態になるのはスピルバンくらいである。羨ましい奴め!)
当初は行方不明のスピルバンの父、姉を巡ってのシリアスなストーリーが展開されていたが、姉ヘレンが味方に回って以降はコメディタッチの作風にシフトしていった。その結果か、作品自体は迷走気味になってしまっており、うまくいったとは言い難い。夢オチ気味の最終回の賛否両論具合も、本作の評価の微妙さに拍車をかけてしまっているが、必殺技アークインパルスをはじめとする徹底的に追及されたカッコいいヒーローアクションと洗練されたデザインのメカニック、初期ストーリーにおける肉親との戦いの要素などは、シリーズの進歩を確実に感じ取ることができ、宇宙刑事からの流れを語る上では外すことができない作品であるといえるだろう。
ワーラー帝国によって滅ぼされた、クリン星の生き残りの青年。城洋介とは、彼がとっさに名乗った地球での偽名である。ハイテククリスタルスーツを纏い「時空戦士スピルバン」となってワーラー帝国と戦う。正義感あふれる熱血漢だが、幼いころから長期間にわたって生命維持装置に入っていたせいか時折言動に幼児性が見受けられる。さらに戦闘経験も浅いため、特に序盤は劣勢に陥りがちだった。
スピルバンの幼馴染で、やはりクリン星の出身。地球でもダイアナのまま。同じくハイテククリスタルスーツを身にまとい「ダイアナレディ」となってスピルバンの戦いをサポートする。活動的な性格で、スピルバンに献身的。変身前の彼女の得意技は、お尻から相手にのしかかる「ダイアナヒッププレス」。当時受けてみたいと思った人、いるんじゃない?w
スピルバンの生き別れの姉。当初は父親のドクターベンとともにワーラー帝国にさらわれており、改造された父ドクターバイオの手で少女仮面ヘルバイラとなって、スピルバンと戦っていた。ヘルバイラへの変身は彼女の意志とは関係なくワーラー帝国サイドから自由に行われてしまうため、ワーラーから逃亡しても彼女はスピルバンと会う事はできなかった。後にその呪縛から解放されスピルバンとの再会を果たした後は、特訓のすえにヘレンレディとなってスピルバンと共に戦った。
スピルバン達が「結晶」のコードを発すると、母艦グランナスカが指令をキャッチ、結晶システムを作動させてクリンメタルを超微粒子に分解・電送する。電送されたクリンメタルはスピルバン達の体で「結晶」し、完成するのが強化服ハイテククリスタルスーツである。スピルバン、ダイアナにはそれぞれレーザースナイパー、レディスナイパーという光線銃が装備されているが、ヘレンにはその代わりにヘレンカッターと呼ばれる武器がある。(ダイアナとヘレンのスーツは同形、同色のため、光線銃の有無くらいでしか見分けられない・・・)スピルバンのスーツには、「バイパススリップ」と呼ばれる能力があり、これは自分を含む周辺の敵を巻き込んで別の空間にワープする事ができる能力である。主に市街地に被害を与えないようにする目的で使用される。
さらにスピルバンにはツインブレードという必殺武器がある。普段は片方の刃のみを出して使用するが、彼の怒りの力でもう片方の刀身が引き出され、さらにエネルギーを注入する事で伸縮自在のレーザー剣と化す。最大の必殺技はこの状態で敵をXに切り裂くアークインパルスである。
また、カノンフォーメーション、コンバットフォーメーションを使い分けて戦う事の出来る超時空戦闘母艦グランナスカ、超時空マシン・ホバリアン、ドリルガイオス、ジェットガイオスに分離合体可能な超時空大戦車ガイオスも、スピルバン達の大きな戦力である。
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最終更新:2024/05/01(水) 10:00
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