『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』とは、映画クレヨンしんちゃんシリーズ第11作目の劇場版である。
概要
~タイムリミットは、晩飯まで!~
2003年4月19日公開、興行収入14.0億円、観客総動員は120万人。今作から監督は原恵一から1999年の短編作品「クレしんパラダイス メイド・イン・埼玉」以来、4年ぶりの再登板である水島努に変更。脚本は水島努と原恵一の共同執筆。
前作「戦国大合戦」が感動かつシリアスだったのに対して今作はギャグ一直線となってる。水島らしいブラックでキレのあるギャグが数多く締めており、この映画を見ると腹筋崩壊するほど爆笑するだろう。
本作は野原一家が指名手配されるという流れに沿った物語のため春日部住民のレギュラーキャラクターが野原一家と敵対する形で登場するのも特徴である。これは「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」においても継承されている。特に裏切りおにぎりとなったマサオくんには注目である。
挿入歌の「古代ローマ帝国風呂滅亡史」は水島努本人が作詞を担当した珍歌である。音楽シーンの原画には大塚正実が起用されさらに狂った感じになっておりそこも見どころだ。
ストーリー
「朝っぱらからこんなこと言うのもなんなんだけどよ・・・なんだよこのしょぼくれた朝飯は!」
一口にも及ばないひじきの量、器の4分の1程度のごはんや味噌汁、スプーン一杯のベビーフード、シロのごはんに至っては海苔一枚。手を抜くなんてレベルじゃない朝飯。大激怒するひろし、しんのすけ、ひまわり、シロ。だがそれは夕飯の超豪華な焼き肉のためであった。
その豪華さに一同は納得し朝食をいただこうとしたその時、家に車が突っ込んできて白衣の男が乗り込んできた。。それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っている最高級焼肉を残して、その場から逃げ出した。だがどういうわけか突然警察やマスコミから凶悪犯一味と断定され、追われる事になってしまう。
見の覚えのないことに困惑する野原一家。そこに現れたのは「有限会社スウィートボーイズ」という謎の組織。こいつらにつかまる前に本拠の熱海に行って誤解を解かなければいけない。
タイムリミットは晩御飯まで!
ゲストキャラクター
堂ヶ島少佐
「有限会社スウィートボーイズ」の幹部で元軍人。野原一家を捕獲する指揮を執る。「地獄の黙示録」のキルゴア中佐のパロディキャラクター。かなり強い戦闘力を持っており、野原一家でさえこの男には一度も勝つことができなかった。
下田長九朗
「でしょでしょ?」
「有限会社スウィートボーイズ」の幹部で肥満体系の営業部長。つかみどころのない性格で、どこか憎めない性格。野原一家の覚醒で部下を全滅させられた際は負けを認め、妻の車で帰って行った。サングラスをかけているがその瞳はプリティ。
天城
「待って!・・・私は」
「有限会社スウィートボーイズ」の幹部でボスの直轄部隊長。Aカップの貧乳でベージュのおパンツをはいている。やや大人げない性格でしんのすけの挑発に乗ったりすることもしばしば。部下たちを全滅させられ、堂ヶ島少佐や下田部長が負けを認める中、天城だけが負けを認めず銃を用いてでも静止を試みる。
だがその際、堂ヶ島少佐に叱責され涙ながらに、自分の想いを伝えようとするが少佐が妻子持ちだということがわかり諦める。
ボス
「有限会社スウィートボーイズ」の代表。伊豆半島一番の汗っかきで湯船からの会話が多い。かつては熱海を愛していたが自分の会社が倒産しそれからは熱海を憎むようになり、開発した装置「熱海サイ子」を用いて熱海をさら地にし、自身が熱海になるという野望を抱く。
だがひろしから「あんたが熱海ラブなら、こっちは春日部ラブだ!」と殴り飛ばされ失神。その後はしんのすけからボスはこれから真面目になりスウィートボーイズは観光スポットになるという暗示をかけられる。
野原一家の罪状
この他に春日部住民が「テレビで言ってた殺人一家!」と叫んでいたことから殺人の容疑もかけられていたことがわかる。
スタッフ
- 原作/臼井儀人(らくだ社)
- 監督/水島努
- 脚本・絵コンテ/水島努、原恵一
- キャラクターデザイン/末吉裕一郎
- 作画監督/原勝徳、大森孝敏、間々田益男、針金屋英郎
- 演出助手/高橋渉
- 音楽/荒川敏行、浜口史郎
- 音響監督/大熊昭
- 色彩設定/野中幸子
- 美術監督/高野正道、古賀徹
- 撮影監督/梅田俊之
- CGI/つつみのりゆき
- アニメーション制作/シンエイ動画
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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